koichang’s blog

詩のノーベル賞を目指す、本を出さない、自由な詩人。

イラスト詩「お似合いのカップル」

​​「たとえば恋人っていうのも―――健康になって欲しい、幸せになって欲しい、家族を増やしたい、そういうことなんだな」「・・・・・・またすごい薄っぺらいことを言うな、この男。しかも、森本レオの声真似しながら(?)―――てか、そう言いながら、何で当たり前の…

暴かれゆく世界

水銀光線の饒舌の中にいて―――、しばらくすると時間の水底の甘やかな薫りを放つ夜が来る・・。―――彼女は美辞麗句の中にいた、性への期待や憧れを、ゆるやかな潮の満ち干のように繰り返しながら、悲しさや悔しさや切なさとは不似合いの、しかしいまだかつて、出…

イラスト詩「砂時計とライター」

夜の雨

夜の山の獣道を一歩一歩歩き、収束点はなく、テーマもなく、何処に辿り着くでもなく、たんにだらだら描き継がれ、描き継がれるという行為のみに支えられ、先験的視覚は鰻となりながら不安が身体の一部から融け、時折蜘蛛の巣に引っかかったり、蚊に刺された…

​​​​ ​​​​​、、、、、、 管理下の奴隷。 それはシステムのアポロンだよと君は言うの? イージー・カム・イージー・ゴー、 ドアを開けて、階段を下りた。 無重力延長線上の果てのない意味を探す、 ​ 僕等気付いてる。 この、コノ、幽閉、利口・・。 恨み辛みを…

What can you see?

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​歌の中でいくつもの時代がさりげない調子で過ぎてゆく、僕等を上向きにし、時には下向きにし、横向きにもして―――。(無)を映す瞳だったらいいな、『骸骨の枝』みたいな腕だったらいいな、[水槽の中の脳味噌]みたいに。 出力パラメータ…

やさしくて、胸が張り裂けて、世界に愛を叫びたくなるような話

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​…

イラスト詩「夜の讃歌」

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ―――ゆらゆらしていた僕等。 、、、、、 言ってみて。 キチュキチュキチュ... 空は灰色ダッタ。 覗き見、覗き見、車輪のア​タ​リ。 晦冥...仮構...混沌... LANDFALL PLANETS AND MOONS... 不機嫌な魚ノ横断。 、、、、 、、、、 はさまり…

マダガスカル

​​​​​​グリーンランド島、ニューギニア島、カリマンタン(ボルネオ)島に次いで、世界で四番目に大きい島、マダガスカル島。約五八.七万平方キロメートルで、これが日本の約一.六倍。島なんていうと誤解するが、世界で四六番目に広い国。日本が小さすぎるのか…

ずっと橋を渡りきるあいだ

籤を引いた。(秘密に、または、ひそかに) -わかりました どうか内緒にして下さい。 -わかりました、わかりましたから、、 来るかな? と思う。――来るかな? 足が、濡れる。――virtual reality 世界はしつこいひんやりした匂いを嗅ぐ 腹匍いの蜥蜴・・ (ば…

Serendipity

​​ ​眼が覚めると色硝子の粉のような視界で、​ ​​ 期待していた。​​​​​​ 旋律的な情緒、説明不可能なドキドキ、 眼の上にずり落ちて来る。​​​​​ 、、、、、、、、、、、、、 ガソリン臭い空気の中へ、 置​きざりにされている。​ ​​「どんな悪い冗談だ・・・」 A…

苔の話

​苔とは何かといえば、緑色をしていて、ジメジメしたところに生えていて、苔寺、神社の境内にあるとか、岩の上とか、川にもあるもの。「わびさび」とか「君が代」というのも正解だ。日本の苔文化における苔とはまず、長い歳月の象徴だ。苔は一晩で一気に生え…

ビル管理の話

​ビル管理を仕事とする上でやはり資格を取った方がいい。とある会社では、資格が多いほど資格手当が出るからだ。上位資格として三種の神器というものがあり、「第三種電気主任技術者」「ビル管理士」「エネルギー管理士」がそれだ。そのどれか一つ取っている…

イラスト詩「イケメン」

​ピクセル化した朝焼けあの頃僕が買ったコントローラーでは動かせないQi規格のワイヤレス充電ができないよくあることそれが呪いかも知れないって言ってる地雷ですってブラウザを閉じる気持ちもあるニューハーフの女の子がすごい好みででもそっちの気はなかっ…

かもちゃん、つまらなさについて語れば

​​​​​​かもちゃんが公園で砂場で寝転がっていた。子供たちが、ゆさゆさ、すると、顔を向けてきて言った。「かもちゃん、今日は一日つまんないことをするダロ。つまんないことは人生哲学の一つダロ。面白いこと、刺激的なこと、世の中にとって価値のあること…

夜は寂かに

おそろしくスローモウションに 明暗の鋭い切れ方 ・・・ふつと切れて巻き返す夜の部屋に 僕の視力が戻る 遠慮なく/思う存分 、、、、、 存在の意味、・・動きの再現 ――君が僕のレンズに映つた 蛇口がひらく――気泡 泡(は、)すぐいつぱいになる・・ 息のしづらい視…

プレイ、プレイ

しっとりと濡れた庭はその葉を一枚ずつむしりとるかのようにまた 根と根がぶつかってお互いの水気や養分を奪い合うように( みずかさ ) が増して行くみずから・・ ああ、あんなこともあった、 こんなこともあった・・――水嵩は自分を待ち受けてる思い出を恐れて…

風景

​ ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​“風景”という状態がある、この未曽有の精密さに真正の治療あれば剥奪の極みをくれよう、その雅びで奥ゆかしい喧騒の一旋廻、顕在化の一凪ぎ・・・・・・。(​​​​​たとえ…

イラスト詩「楽園」

​​​​​ ​​​​​​​​小 さ な 躊 躇 い ―――。 草 の 葉 の 裏 側 ―――。​ ​ 沈黙と虚無に近い無常感を仮に影と呼ぶ。 ​ 空には光が満ち満ちて谷は果てしない闇に閉ざされる、​ ​ 、、、急にまわりの雰囲気が一変する、​ ​ それでも風に鳴り、雨に沁み、緩急のしら…

イラスト詩「この世界は多分、狂っている」

​​​​​​​​​​​​​​​​​ 吐 く 息 が 白 く 空 中 に 漂 う 、 裂 け 目 か ら 人 間 の 雨 や み を 待 っ て い た 。(肉欲の奔馬が、悪習によって清潔になる、一方的な操作のカタカナ語もユーフェミズム、)「力が終わった」「呆気ない「情けない」―――そんな…

グレイトソウル

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​無視する、無視する、無視する、病気になる、呪い、遠ざけ、忘れた、格付けランキング、相対性評価、裏路地では常にヤクの売買、アルタ前待ち合わせ銃声響く、うたいやまないそういう…

イラスト詩「冬の空」

イラスト詩「好きな言葉で喋り続ける人達」

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ (ヤクザとホストの違いがあんまりわからない、 ―――野球選手と俳優の違いがわからない、) 悩んでくれるから答えたがる人がいる、 ​​​​心に浮かんでくるもの薔薇より淡いか、​​​​ ​​​​ 移ろいゆく…

イラスト詩「雨宿り」

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​夕方、雨宿り。​三年間の月日の間に境目があって、日向の席は遠い、コンクリートの床の固さ。黒いスカートと水溜まりのある冷たい路上が、電光を白く煌めかせる。​​いろガラス シルエット​​​玻璃硝子に影絵が映る―――。​​​率直な良心派​に…

弁当屋の話

弁当屋では、大型店でない限り接客と調理の両方を行う。接客はオーダー取りから電話注文の対応、レジ、出来上がった弁当を袋に詰めてお客様に渡す。とはいえ、ベルトコンベアーで流れて来る容器に、食品を詰めていくのとは違う、弁当屋のメニューは、定番、…

アパレル販売

​看板に店頭商品、店舗に溢れるハンガーラック。そしてこの間隔を均等にすると美しい。油性ペンで書かれた可愛らしいPOP。女の子文字というのが最も効果的に機能する場所。マネキンやトルソーに、手書きの値札。店内に流れる有線放送に、商品に被せたビニー…

Backwards

​​​​​​​​​​​​ 絵に描いた宝の地図、 刹那刹那、 ​アメージン、、、​ ​アメージン、、、​ >​浮かび上がって来る。​ >​浮かび上がって来る。​ 、、、、 、、 たまには。あの。 「デッドヒートしたい―――気分・・。 ​​​速成栽培的なものを求めて、​​​ ​​​​ 雑多…

フランシス・ポンジュの見方

洗い尽くしたシャワーのタイル 昆虫の標本。・・・砂が乾いてしまった。 おお 蝋の灯が。苔蒸して黝い、土の、長い息の、トンネル 黄色に燃えて描いた―― 水溜まりやどろ道は、窪んだ 且つ破れ、且つ古びて。・・小亀のように。 、、、、、、、、、 ルービック・キ…

別にアンタなんかにドキドキなんてしないんだからね(?)

​​​​​​​​​​​​ ​​​​​​ ●意地の悪い嘘の世界―――それが、見世物の値打ち。​​​​​​​​​​​​ 同時にそれが粘着性の飢餓状態であることを刺激する。 不安、それも仮面。好奇心、それも仮面。​​​​​​​​ 裏切りとは―――つまりそういうもの・・・。​​きらきら光る黒水晶の水、…

水・蠅・枷る・ある日、いつものように夜・完全な感情の一致

水 気がつくと、僕は呼吸が出来なくなっていた崩れかけた煉瓦の街。――その狭い通り――大きく裂けたかと思うと分厚い水の層の灰色に塞がれて、血流が逆流した身体から釘が一本抜けたような感覚が拡がり途端、ネジやぜんまいが足下に落ちていった がたがた、と…