koichang’s blog

詩を書いてます

ハードボイルド A


 水撒き装置の音がする郊外の芝生。精密な時刻表タイムライン

 大きな扉が見える。足元は大理石か。

 ――鎖に止められる。脳裏をかすめる無言のjoke

 石榴の潰れた真っ赤な果肉のような、口内炎が気になる。

 ハマダラ蚊の沈黙の羽根の下のジャングル・・。

 建築大学を卒業しながら、詩を書き始めたボズネセンスキー

 真剣な顔思いつめたような顔から、不敵な微笑

 胸から拳銃を取り出し、ドアの隙間目掛けて撃ち込む――。

 ドクトル・ジバゴの夜の街の一場面。四脚動物テトラポッドは・・

 鳴き声を知らない。

 サイレンサーは付いていない。轟音破壊完了・・

 るいるい、と庭のライトは照らし続けている。

 正義とは社会秩序に依存し、火刑、流罪、踏み絵魔女裁判

 免罪符、貞操帯にもその栄誉を授けるだろ――う・・。

  頭の中で直腸狭窄でも起こしたように、エルヴィス・プレスリーが流れる。

 好ましい営み、美の縁の賢明・・。

 ザ・キング・オブ・ロックン・ロールに入っていた、

 一曲ということだけは、思い出せる。五枚組。

 探すのに手間取りそうだ・・。

 エジプトのミイラはレバノン杉の賜物・・。

  大きな玄関の入口、吹き抜け、螺旋階段。高級な絨毯に調度品。

 趣味はいいドイツ系マフィアのアジト

快楽を保つには、悪魔が被る仮面必要だ。

視神経に光が伝わり、光が来たことを脳細胞に伝える――

短波長の領域を吸収する・・。

ドアを押し返すように跳びかかる、人影。

心の動きが鈍磨する。クエン酸回路という体内の代謝過程・・。

狙撃手のような一撃――スーツ姿の男の服がふわっと一瞬浮く。

黄色い歯が見え、眼が昆虫のように止まっている。

すぐさま、果敢な拳。一瞬のうちに金属のように赤く燃え立つ。

しかし、次の瞬間、顎にめりこむ強烈なアッパー

政治的屈伏のために伏し目がちになっている、政治家の顔が一瞬よぎる。

宙を浮く、くしゃくしゃの紙幣の人物の顔

吹っ飛ばされるスーツ姿の男。蹌踉めき、瞠目する・・。

ギリシャ語で運ぶ刺激に由来して出来たpheromone

こういう使い方はしないだろ――う・・。

その男の顔に、電気的に引き合ったように靴が、

サイズ二九――挨拶する。

歯磨き粉をつけるのを忘れていたかのように、ゆっくりと持ち上げる。

鼻が折れ前歯が折れ、脳震盪を起こす強烈な一撃。動かなくなる。

壁に背を打ちつける。位置を知らせる、ベルの役割。

声。忿恚いかり・・。縄張りを荒された犬の心理。

禿鷹の羽根コブラの巣にでも舞い降りたような騒ぎ。