koichang’s blog

詩を書いてます

まゆかシリーズ1

 

   1


 
二枚目の俺君の家へ、
 美人だけど、自分のことがそんなに好きではない、
 
佐々波まゆかが遊びに来た。

 大学のカメラ研究会の先輩後輩というのが縁。
 個人的に、彼氏にしたいなーっ、というか、なれよっ、
 とか思っている相手。

 こぎれいなマンションの部屋。
 そこに、後光をまとった二枚目の俺君。
 歯をキラリさせたら、
眼をやられてしまうお(?)
 わーっ、めっちゃイケメンと思う。
 
 俺君の
ソファー! 俺君のキッチン!
 俺君の写真の本! 俺君のカメラ!
 俺君のエロ本・・は、見つからないか、チイッ・・(?)

 と、俺君が、
 「よかったら、ご飯食べてく」と言ってくれる。
 「あ、ハイ、おっ、おっ、おかまいなくっ。」
 
 もちろん、食べるのはOKだぜ、と思っておく。
 心の中では強気な、まゆかちゃんなのだった。 

 と、テレビを観ていてといわれて五分ほどしたら、
 何かよい香りがしてきて、一念発起、
 料理を作っている俺君に、あ、あっ、あたしも、
 
微力ながら、戦力ダダ下がりになると思われながら、
 手伝いマス。

 ―――
いよ。
 ・・・余裕のある、二枚目ってすごいなあ。
 二枚目って、あるいは美女って、
 何か、違うイキモノって気がする。

 「
スープの味見する・・?
 さりげない優しさ。
 ふっと、エプロンかけた私に、言う。
 それから、小皿におたまですくっていれて、
 フーッフーッ、と冷ましてくれる。
 
 えーっ、なにそれ、新手のフェロモン味を追加ってことデスカ。
 いますぐ、千人の刺客である美女を薙ぎ払いながら、
 その
小皿をgetせよ栄冠を手に、ということですか。
 支離滅裂だなあ、でも、優し―――い・・。

 グ ズ ッ・・と急に泣き出すまゆかちゃん。
 
 「ど、どっ、どうしたの? まゆかちゃん・・」
 「もう、あたし、そーいうの駄目ナンデス。
 何が何だかわからないまま、
 悪いことをしたかなあ、と思う二枚目の俺君。

 「とりあえず、その小皿を、のっ、のみ、のみます。」
 「小皿はのまないで、まゆかちゃん!

 

    2

 

 

  
 二枚目の俺君、テーブルの上に料理をおいて、
 「完成だね。」と言う。

 完成だね、ートィーングシュルト領域では、
 (何だよ、それは・・まゆかもわかんない! わかんないけど、
 きっと、これは、何か褒め称えなくてはいけない!


 手をパする。
 パする。
 もっと、パする。
 
 「・・・まゆかちゃん、もういいから、ご飯食べよう。」

 (ハッ、とまゆか内部的イメージスキャン! 
 「ちょっと痛い子だな、と思われたぞ、馬鹿な子。」
 「しまった、ここは親指を鳴らしながら最高のDINNERね、とか(?)」
 「あるいは、ここで、あたしも食べてーん・・・いっ、いや、それは無理(?)」
 
 ―――二 枚 目 俺 君 料 理
 〇ロールキャベツ入りのコンソメスープ。
 〇ホウレンソウとベーコンとシメジのクリームパスタ

 こんな時、美女は、な、なっ、なんて、言うんだろうっ!
 澄ました顔で、きっとグサリと男心をモテアソーブに違いない。
 だって美人だから!
 「あら、中々ね。私の方が上手いけど。
 
 でも、まゆかならどう? まゆかならどう?
 「(・・・ヤバイナア、これ、どうやって作るんだろう。)」

 【無能】というのを嫌というほど思い知らされる―――。
 いや、それ違うよね、料理すればいいだけだよね、
 と、神の声かない、まゆかなのだった。
 
 イケメン臭がする食事。
 いけぼー!
 いけぼー!
 ア タ マ ノ ナ カ デ 、 ミ ニ チ ュ ア ダ ッ ク ス ま ゆ か が 暴 れ 出 す 。
 テンション上げてこーぜ!(?)

 「ねえ、まゆかちゃんってどんな人がタイプなの?
 低いけど柔らかい、優しそうな声。
 ほうっと、してしまう、電子レンジであぶられますか、いいよ、な、声。


 「え?

 いま、コクられたか? 待て、それチガウだろ
 いままで、コクられたことあったか、そうだろ、ナイだろ
 多分、きっと、お前の汚いパンツのイロは何色だとか、
 そういうことをいたにいない(?)

 「すみません、赤です。
 「は?

 

 

    3

 


 二枚目俺君、もう帰りなさい、と言う。
 これ以上いたら襲っちゃうからね、と冗談ごかして言う。

 「・・・・・・
 
 あ、馬鹿なことを言ってしまった、チャライと思われたかな、
 と、二枚目俺君をポリポリいて弁解を考えている頃、
 まゆかは思っていた。

 ソウダッタノ、ココニイレ、オソッテクレルノカ!
 ナントイ、カンタンナシステム!(?)

 ⇒やられてしまっていいのか、まゆか、よ!

 ―――膝 を リ ビ ン グ に つ け る 、 人 形 、 泥 の 感 覚 ・・
 まゆかは、寝ぼけた眼になる、とろンとする、
 *麻薬食べ過ぎだろ、と誰かがコメントを寄せています。
 「ウーン・・、ニャンダカ、眠くニャッテキタナ。
 と、修学旅行にふとマスターされた、
 『まゆか猫語』を使い始める、まゆか。
 *いや違和感ありすぎだろ、と誰かがコメントを寄せています。
 (というか、その設定いらねえだろ、と誰かがコメントを寄せています。

 二枚目俺君、あ、よかった、と思う。
 *このニブチンが、と誰かがコメントを寄せています。
 (エロゲーの主人公なら、そこで、と誰かがコメントを寄せています。
 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
 馬鹿なことを言って怒ったんじゃなかった、と思う。
 
 それならタクシー回すよ、なんだったら車で送ろうか、と言うと、
 まゆ、床ようとする
 *俺君、何してる、そこだよ、と誰かがコメントを寄せています。
 「いや、そのさ、もう帰りなよ。
 優しいセンパイのイメージをこれ以上崩したくない、と思う二枚目俺君。

 「センパイ、です!」
 と、まゆかがった! というか、きた! 
 (というか、いままでの伏線ぶっ壊してどうするんだ!

 「あたし達は地球が生まれて、
 六十億年の奇跡の中でまれてきたのニャから!

 
 迷言言ってどうする!(?)
 
 ―――表情を暗くする、二枚目俺君。
 この子、喋らすとめちゃくちゃ面白いけど、顔可愛いけど、気立てもいいだとうけど
 大丈夫かな、と。―――そ う 思 わ せ る に 足 る 、 U F O 少 女 ま ゆ か 路 線 。

 「そ、それで?

 *しかし、眼がマヂすぎる、と誰かがコメントを寄せています。
 (恋のサクセスストーリー、と誰かがコメントを寄せています。

 「あたし達は、この素晴らしい食事の夜を、
 ビールやワインのようなもので、ウチュージンしなくてはいけない! 
 そしてUFO観測をしよう、同士!


 「・・・・・・」

 俺君怒ったかな、さすがにその場のノリでめちゃくちゃ言ったかな、と思う。
 タフな試合だった(?)
 ―――そんなボクサーのうなだれた顔をしている、二枚目俺君。
 
 (―――
 え、ええーっ、ちょっと待って、まゆかちゃん、何っつ
 もしかして、俺が、宇宙人がいるって信じてるのを知って、言ってくれてるの、
 ええーっ、ま、いや、実だ、こんなところに、
 こんなにもい、UFO研究家がいたとは! おお、同士!(?)

 「まゆかちゃん・・

 二枚目俺君、まゆか
 、、
 やだ―――そんな、いきなり大胆スギ・・と、まゆか、思った。
 
 それから、ちょっと待って、と俺君、冷蔵庫からビールを二本取り出してくる。
 そしてこっち来て、と、窓際にある望遠鏡を取り出す。
 そして、部屋のあかりを消して、ビールのタブを開けながら、二枚目俺君が言う。
 
 「ビールと望遠鏡、そしてUFOに乾杯。
 二枚目俺君った。
 なんかよくわからないけど、ここにいていいらしいぞ。
 (でも多分、まゆかの思っていることとは全然違うぞ!
 ―――だって、眼をうるうるさせている二枚目俺君のそれは、
 らかに、長年探していたUFO友達としてのそれだぞ!
 でも、まゆかはった。
 「ビールと望遠鏡、そしてUFOに乾杯。

    4

 


 かれこれ、UFO探索は二時間以上に及んだろう―――・・。
 星座の講義にはじまり、
 宇宙人のタイプテレポートの話ワープ航行の話、
 スペースシャトル宇宙飛行士話、それ友達というものは、
 と、二枚目俺君は喋りつづけた。
 もちろん、あたしは天才的な聞き上手だから(?)・・、
 相槌キツツキのようにったり、
 さもなければ、絶妙な合いの手をトレモロに入れたり、
 どこからか取り出したタンバリンでオレ!したりした。
 、、、、、、
 好感度急上昇、
 なにこの子、恋人にしたいなあ、やだ、あたしそんなんじゃないんですよ、
 でも、ちょっとだけなら―――とアホなことを考えつつ、
 (考えたのか・・それは考えます―――。

 先の垣根なく、あんまりにもフレンドリーるものだから、
 もういっそ、スキンシップありなんじゃないか、
 もういっそ、してしまってもいいんじゃないか、
 と思われる、まゆかちゃんなのだった・・!

 でもそんな時間は、そろそろ眠らなければと二枚目俺君が言うことで、
 終焉―――フィナーレ・・・!
 、、、、、、、、、、、、、、
 諸君重要なことを話しましょう、とまゆか司令官が喋ります。
 

 ―――ここは、司令官室デス。

 女というのは、好きながいればもう三度よりも美味しいのだ
 それにもまして、可愛いとか、素敵だよとかえば、めろめろなのだ。
 
 さて、二枚目俺君が、
 ベッドでりなよ、とう。
 (ベッドという響きの神々しいまでの官能的な響き!
 二枚目俺君のマンションのシャワーを浴びて、パジャマも借りて、
 匂いも嗅いで、
 、、、、、、、、、、、、、、
 二枚目俺君もシャワーを浴びて、
 もうこうなったら、寝ずのデスネ、キャッとかいう乙女じらいをせつつ・・。
 十五分された―――。
 
 あれ、とベッドに眠りながら姿勢をごろりと変えて、
 いやー、あのー、待ってるんですがーっ、貫通工事、という風に、
 ソファーで眠る俺君を見る。
 確かに女は高校生まではプロアマがいる。
 中にはメジャー選手もいると聞く、年間百本も、
 (下品なのでやめてください、と脳内まゆかが言いました。
 ***で も 同 一 人 物 と い う 不 思 議 。
 でも大学生になると、このアマ、あるいはずぶの素人ですらも、
 ―――エッチ、というのに大変興味えてきてあたかも、嫌がりながらも、 
 あるいはそういう   を見せながらも、・・・賽げられたの心境なのデス、ハイ、
 実況は、まゆかまゆかまゆかあがお伝えしましたーマタドウゾさよなら!

 ・・・―――男心はむずかしいとまゆか、流し目をしながら思う。

 部屋の電灯は消されています。
 でも、夜目にも光る眼にはちゃんと見えます。
 ん! 何してるの、ここで、男はズボンを脱いで、
 日本男児大根見せちゃるけん!
 と、くるのが、セオリーである。
 
 ・・・・・・俺君、どうしちゃったの、と眼に涙を滲ませるまゆか嬢。

 あれだけウェットがりマグマのように
 ハート・レボリューションにときめかせた二人が、
 同部屋にいながら別々場所・・・・

 まゆかは考えた。
 『緊張しているんだをときほぐし準備させねば―――』と。

 あのー、まだ起きてますか?
 うん、どうしたの、寝つけないの?
 いえ、ちょっと話しておきたいことがありまして・・。
  
 「センパイ知ってますか、恋人という世の中の族どもは・・」
 「ウン・・・。
 「道に迷って、今どこにいるかわからないと女が言えば、
 俺の隣だろ、と男が言います。だったらいい、と女が締めくくるわけです。」

 数十秒経過・・。
 二枚目俺君ソファーから起き上って、顔をパさせた。
 「・・・・・・・ずかしいね、めちゃくちゃ想像しちゃったよ。」
 「恥ずかしいでしょ。でも、私いまなら、センパイのそういうセリフ、
 全身全霊めてみすよ。」
 「・・・・・・笑わない?」

 ノッター!!!
 二枚目だものな、ポッキーゲームとか、王様ゲームとか、できないものな(?)
 でも、一回ぐらい、言ってみたかったんだ。

 「いません。」
 すう、と息継ぎをした。
 「あれ、君の唇、ごはんついてるよ。
 「・・・・・・え、本当ですか。」
 
 「チュ。
 
 うわああああ!
 まゆか、ベッドからがりりまる。

 「笑わないって言ったじゃないか!
 でもっていないのは、口ぶりでわかった。
 でも多分ずかしいのだとも思う。
 「でもってないんです、のせいか、リアルに想像してしまって、
 あんまりにも心臓がどきどきしちゃって、
 すみませんすみませんすみません!

 

 

    5

 


 まゆかは二枚目俺君大学く。
 、、、、、
 二枚目俺君は、
 車自宅までってくれて五分着替えたあとに大学
 新婚さんみたい、と、まゆかちゃんは思うのでした。

  を 風 が 撫 で ま す 。
 わずかに開け放たれている講義室の窓から、そよとが入り込んでくる。
 葉ずれのさなのようにせてはします。
 時間が止まったような静寂と、活発さを求めない暗さ。
 まゆかは講義を受けながら、頭の中はもう二枚目俺君のことだけ。
 
 「・・・・・・俺君。
 
 ただ、ごはんを食べて、ビール飲みながら天体観測して、
 一緒の部屋っただけなのに、
 まゆかちゃんパラダイス。
 (酒池肉林!
 ―――イヤ、それは違うカナ・・。

 でもでもでもでも・・!
 二枚目俺君さえいれば世界は怖くない!
 二枚目俺君さえいれば間違いなく人生ハッピーエンド!
 ―――と 、 考 え て い る と 、 自 分 の 蔭 か ら ぺ ら あ っ と 剥 が れ て 、
 まゆかBが浮かります。 

 「そう浮かれるまゆかAさんの気持ちも、
 わかります・・、
 ですがね、まゆかAさん、
 世の中にはやはり衣食住というのがあるわけです、
 きれいな服、美味しいご飯、すごしやすい家、この三点です。
 でも、厚生年金、市民税、保険料、毎月の光熱費、
 それにローンなどをきちんと払っていく生活プラン、
 こういうことを、今一度きちんと踏まえた上での鶯してください。


 「・・野暮なことを言わないで!
 波  制  装 ―――直流から交流・・。

 「いえいえ、まゆかAさん、
 世の中には年収三百万円、四百万円というのがザラな時代。
 手取りだとどうですか、ボーナスはどうしますか」

 境界線―――接触面・・中間領域―――。
 空中から水分養分れる観葉植物・・。

 「確かに公立の大学ですから九十万と少しほどですが、
 これだってまゆかパパ、まゆかママの血と涙で溜めたお金です。
 知らないとは言わせませんよ、まゆかAさん。
 世の中の医者は医者の息子を生み出すのです、
 お金がなければ夢は叶わないような時代なのです。
 経済感覚を逞しくして、いま、大学に何をしに来ているのか、
 今一度考えなくてはいけませんよ。
 そら、隣を見なさい、完全な夜行性で、夜な夜なゲーム三昧、ビデオ三昧、
 太陽が見える時間帯はたいていは寝ている、こういう人に、
 あなたはなりたいのですか。
 さっき講義室にウルトラマンの格好をした人がやってきましたね、
 面白いとツイッターでも出しますか、あなたは馬鹿ですか、
 この講義室というゴミ袋の一員にならず、
 人生の少しでも足しになることを勉学の中から見つけなさい。
 二枚目俺君は、そういう人ではありませんか?


 「・・・・・・まゆかB。」と、まゆかちゃんは思った。
 (彼 は プ ロ カ メ ラ マ ン に な り た い 、 と 一 度 も 言 っ た こ と は な い ・・。

 『』はあるけれど、それは『趣味』とする、
 ―――人生という生産、出荷、品ぞろえ・・。
 大学というエアバリアシステムこう側・・。


 「いえいえ、愛というのは、素晴らしいノデス
 「というか、付き合ってもいないではありませんか。」
 「わかりませんか、予約しました。」

 屁理屈じまりまたね。
 ハッ、と鼻で笑うまゆかBさん。

 「予約は付き合っていないということでしょう
 「わかりませんか、予約は愛の原動力
 ラクルパワーを生み出し宝くじをあてまくります
 「宝くじなど愚の骨頂、そんな台詞は貯金を百万してからにしなさい。」
 ・・・ウー。
 ―――噛むぞまゆかB。 

 、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
 私はあなたに幸せな時間を送ってほしいのですよ。
 少年老い易く学成り難し。
 とはですか、
 とはですか、
 とはですか。
  
 「冷静になりなさい、まゆかAさん、社会というのは、
 そういう上っ面の成功願望の人がたくさん失敗をするところ。
 成功する人はごく僅か、才能より運、
 運だって引き寄せる力、日頃の努力。
 恋だって仕事だって同じですよ。
 ラーメン屋はつぶれ、町の老舗は残ります。
 お得意先様があっての商売、信用あっての商売、そういうことです。
 何事も新しければいいというのではいけません、銀行だって、
 お金を貸し渋ります、国家だって口先だけです、
 信用できるものは、あなたが、いま、何をなすべきかです。


 「―――まゆかB。」とまゆかちゃんは思った。

 「・・・ねえ、今日のまゆかちゃん、独り言多いね。」と友達A。
 「―――人生に悩んでるのよ。」と友達B。