koichang’s blog

詩のノーベル賞を目指す、本を出さない、自由な詩人。

イラスト詩「日本カルピス社物語」 *色んな人にごめんなさい





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●一日目













間違った場所にぽつんと、
置き去りにされているような気がした。



[話す]
[触る]




​「おじさん、Hしたいんでしょ?」​


少女はディスプレイ広告よろしくのポーズを取る。
挑発的な、世慣れた女を演じる・・・。
僕は頭を撫でることにする。
少し身体を硬くしたことにも気付いていた。
 


そんなことしたくない。
俺だって相手ぐらいちゃんと選ぶ。
家出―――してきたのか?
うん
なら家に帰る方がいい





昔話よ―――あたし、父親に強 姦されたことがあるの、
堕胎もしている・・・・・・
そうか
あたし、男の人がHしたいとか、自分をモノでも見るような眼で、
欲望を満たすのを見ると吐き気がするのよ。でもいいのよ、
胸とか触りたいんでしょ、お尻とか触りたいんでしょ。
好きにしていいのよ。
その代わり、あたしのお願いを聞いて欲しいの






​​​で交換条件になると到底思えな。​​​


じゃあ俺はお前をガムテープで縛って拘束して、
カメラで撮影するけど―――いいのか? それで、
その映像を動画サイトにアップロードしてしまうが、
構わないんだな
​「・・・・・・変態」​

立ちあがった彼女に首を振った。
―――多分僕は、思春期つきやすそうな彼女に、
同情的になっているのだろう・・。







嘘だよ。何か事情があるんだろ。
―――話せとは言わないが、
困ってることがあるなら言ったらいい。
何でもできるわけじゃないが、
できることなら助ける
そうやって安心させようっていう魂胆なんでしょ、
ナカダ シするつもりなんだ
おお、そうだぞ、最低でも百発は出すハードピストン祭りで、
日本カルピス社祭りの白濁液まみれ祭りにするからな

、、、、、
祭り多いな。

​「この、ヘンタイ!」​





そして彼女にこんなところにいるぐらいなら、
俺の家来いよ、別に何もしないから、と言って連れてきた。
のこのこついてくるあたり本当に困っていたのだろうが、

信用されたというわけではない。
きっと、誰でもよかったのだ。
一言目が、ここでしこたまやられてしまうわけね、だった
僕の一言目も、そうだぞ、バスルームはあそこだ、だった


風呂に入らせて自分の服を用意してやった。
だぼだぼだし、汚い、と言った。
何か言わなければ気が済まないらしい。




マルチプロセシング
多重処理。
余計なお世話だという気​
がしたけど、

カップラーメンがあったので食べさせた。

​​​・・・・・・本当う、おは、​​​
​​​​何面倒なことにんでいるんだ、と。​​​​







家に帰りたくない理由があるんだろ、
お金が欲しいなら、ほら、やる




それと交換条件で、
俺に何かしろとも言わない、
そんなのは、脅迫だ。
立場が弱い人間に向かって、立場が強い人間が、
命令しているだけだ。
俺が言いたいのはちゃんとした場所で、
寝泊まりしろってことだけだ。
​あんな所にいたら、何されても文句言えない​





Hしたいならしたいって言えばいいじゃない、
あんたはあたしを買った、いいわよそれで。

あたしだって素直になれば色々やってあげるわよ。
溜まってんでしょ? あたし、いっとくけど、
すごく上手いよ

、、、、、、、、、、、
額にデコピンしておいた。
僕は確かに経験人数が多いとか、

女性についての知識があるわけではないけど、
だからって、そんな世慣れた女が、
あんなところにノープランでいるとか考えられない




​​​​​


社会で働いて二万円を稼ぐのはとても大変だぞ、
一般論としてな。

でも、たった二万円で、
誰かが救われるならそれに越したことはない。
そう思っただけだ。さあ―――家から出て、
駅前の二十四時間の漫画喫茶へ行け、
家出に道というものがあるなら、ラブホテル、

ビジネスホテル、カプセルホテル、廃墟、空き家、
野宿、ファミレスやマクドナルドなど相場は決まっている

​「追い出すつもり?」​
追い出すも何も、俺達他人だろ。
いっとくが、俺は実はS Mが好きだからな、
デュフフ、フヘヘ、縛って縛って、
縛り抜いてしまうからな(?)


だが、彼女は笑わなかった。​
ごほん、と咳払いした。​

でも、今日の俺は気前がいいんだ、
おそらく酒に酔っているせいだろう。
少女のためにミッドナイト青空教室をひらくことも、
やぶさかではない。

しかも俺は、おそらく聞いた話を忘れてしまうだろう


、、、、、、、、、、
彼女の眼を見て言った。

もう一度聞く、でもこれが最後だ、
何かあるなら話せ。
話したくないなら、ドアを開けて外に出ろ
話す前に聞かせて、
本当はあたしの脇の下で抜いたり、
太腿と太腿の間で果てたいんでしょ?




​「・・・・・・よし、出ていけ」​
​「出ていかないわよ、偽善者ロリコン野郎」​


頑固だな、依怙地だな、と思う。
しょうがないので、ビールを飲む。
飲んでいたら、

​「ねえお酒って美味しいの?
と聞かれた。​


時によると大変愉快になる。しかしいつでも、

いつまでもというわけにはいかない
酒臭い

、、、、、 、、、、、、、、

とりあえず、悪口言いたいお年頃。

でもあなた、そんなことを言いますけどね、
世の中には、体内でビールを醸造してしまう人もいるんだ。
自己醸造症候群というやつでね」
だから何?
あなたのことですよ!(?)




他に何か言おうかと思ったけれど、口を噤んだ、
先を争って出ようとする言葉よりも、
思うに、吸い取り紙している方が楽だと思った。
彼女は去るし、僕はここに住んでいる。
感情移入は―――禁物だ・・・。​







●二日目






しかしあの、笑いをこらえている、唇のすぼめ具合が気になる。

―――犬に餌付けして、ある日、
発情したそいつに腰を振られたことを思い出す・・。

もちろん、オス(?)

「俺、会社に行くけど、出ていきたくなったら、
鍵あけっぱなしでも大丈夫だから」
「さて、どちらでしょう?」

、、、
​知るか。
アフリカのハッザ語、

パタゴニアのヤーガン語で、
話されても、わかりませんから(?)






​「居座り強盗ですか?





​​行方不明になってから十四ヶ月後、​​
​​​​愛猫がペットフードの工場発見されたというを思い出す。​​​​



​あとごめん、お金、全部使​った」


買い物に行ったのだろう。
僕の家の冷蔵庫に、こんな料理が出てくる材料があるわけない。
信頼と実績の一人暮らしクオリティ(?)​

Tシャツ、トランクス、靴下、ズボンの洗濯物の流れるベランダに、
彼女の下着や服があるのは知っていた―――。​

、、 、、、
でも、言った。

何しているんだ、あれは君のお金だろう。
ハッ、それともまさか、二回、三回、四回、
誕生する、人間キャッシュカード
​​「・・・・・・そんなことしないわよ
で、で、でも、俺の計算では三日で破産(?)」​

、、、、 、、、、、、、、、、
ちなみに、キン肉マン方式である。

​「そんなひどいことしないわよ!」​

​​​







家事スキルのある家出少女か、と僕は思​った。​
メイドになればいいのに、と思​った。​





でも、俺はお前の名前さえ知らない、
居座るのは構わないが、そうなってくると次第に―――
​​​​ 、、、、、、、、、
身体を求めたくなる?


関西人ならここで、何でやねん、というところ。
でもハードなボケの場合、そこで突っ込んでゆく。
​​​​

そう、俺は真夜中に服を引き裂いてしまうだろう、
何故なら俺は、女性の服を引き裂くマニアだから、
お前はいいダシが出てそうなだからな、もう垂涎だぜ、

これはもう本当にたまらんぜ(?)

​・・・・・・どうして手出さないの?​
簡単なことだ、油断させて、そして急に襲い掛かります、
メインディッシュは最後にいただくのが、怪盗の流儀(?)

​「ヘンタイ!」​






なあ家にこもってばかりだとあれだろ、
よかったら、森を歩かないか
​「森で、日本カルピス社するのね」​








空気がきれいね
自然の喜び
あら、日本カルピス社も、詩的になったのね
日本カルピス社は昔から、セイスイのごとしさ、
あ、聖水と、清水、掛けてるからね(?)











●三日目






彼女は朝御飯を作り、僕が起きるのを待っていた。
段々慣れてくる。​
いつ家に帰るの、という言葉に胸がときめいてしまう。​

 、、、、、、、、
それは言えません









デザートを買っていいぞ
​「なに、給料日」​
ばかたれ、御褒美だよ。
やらなくてもいいことをやった子供には、
大人が贈り物をするしきたりなんだ、
サンタクロースのようにな
そして?」​

そしてゾンビ犬に噛まれて、
可愛い子は必ずゾンビになる(?)


ともあれ、楽しそうに選んでいる。
でも気を遣ってか安いものを買おうとしたので、
僕が高い物を買って、後で交換した。





​「おい、遊んで来いよ、ポチ」​
​「え、なに、聞こえない」​







―――その後、僕が怒りたくなったのは、不愉快になったのは、
彼女の行為にではない、
自分の生理的想像力が、経験を越えてしまったからだ。
相対化できない、裏付けのない教訓は、こう言ってる。

、、、、、、、、、、、、、
これ以上傍にいるのは駄目だ、と。


やる?
まあ、落ち着けよ。もう、三日も一緒にいるんだ、
わかるだろ、そういうのを求めていないことは




​「・・・・・・そうね」​
別に女の魅力がないとかじゃない、
そういうのは好きじゃないんだ。
だから名前だって教えてくれたらいいし、
家出した理由だって教えてくれたらいい。
語りたくないなら語らなくてもいい、
​​でも、ずっとこのままってわけにはいかない

、、、、、、







​​
​「そうね」​






実は、わたしは連れ子で、
再婚相手に、襲われた




・・・・・・驚いた?








―――弱みにつけこんだ、ひどい奴だ。
俺がその再婚相手だったら、
こんな気に喰わない娘、遊園地に連れて行って、
絶叫コースターに乗せまくる!
それからこのコムスメに夜の袋ラーメンを差し入れして、
唐辛子をいれまくる














でもそういうことなら、
やっぱり話をきちんとしないとな。
お前の気持ちもよくわかるけど、
再婚したお袋さんの気持ちは、
どうなるってことになる

、、、、、、、、、、、、
引出式冷凍室を開ける感覚。






離婚になるだろうなって思う
なるだろうな―――娘に手を出す、
鬼畜な奴と知れれば、
夫婦でいることなんかできない


彼女はそれに責任を感じたのだろう。​
十代の心理というのは、真っ直ぐで傷つきやすい。







・・・・・・黙ってたらいいかって想ってたんだ、
別にこのまま知らないふりしてたら、
二人は上手くやるんじゃないかって・・・・・・






や、世界と一人で戦おうとするドンキーホーテ​か・・・。​

​​羊のなめし皮で人畜無害を装う馬鹿・・・・・・。​​



ならないよ、そういう奴はずっとそうなんだ

彼女が硝子玉みたいな瞳でこっちを見る。
色々考えたのだろうな、と思う。
義理の父親に優しくされていた時期もあっただろうな、

幻滅しただろうな・・・・・・。

​​​





俺が偶然でもお前の胸を揉んだり、お尻触ったりしたか?
しないんだよ、そういうのは。
そんな自分の欲望を満たす奴ばっかりじゃないんだ。
もし俺がそいつのようだったら、お前なんか今頃、
日本カルピス社祭りだぜ

殴るようなポーズをされた。​
でも、そういうことなんだ、と真面目な顔を作って言った。

でも多分、これがまだ三日目だからいい、
これが三週間後とか、三か月後だったら、
​​​嘘でもこんな発言できなかった―――だろう。


いまだって感情えるのに苦労する・・・。

​​​


そういうことをするっていうのは、もう決定的に違う、
そういうことが出来る、許される、黙っているっていう、
もう、悪い考えを持ってるってことなんだよ。
病気だよ、でもそこに、魔がさしたなんて言い訳は存在しない。
そいつは、わかっていてやったんだ。
社会人ならどんなことにも責任がある、そうだろ、
そいつは、ブタ箱に行くべきだし、
お前のお袋さんに土下座しなくちゃいけないんだよ、
もちろん、お前にも
​「大事になるね」​
なるさ、それだけのことをしたんだ、
だから、お袋さんには話をした方がいい。
お前は十代でコドモだ、オトナの事情なんか考えるな





信じてくれるかな











でも俺の考えでは、そういう奴は、
お前以外の少女にも手を出してたことがあると思う。

興信所で調べさせて証拠を固めよう。
警察だって証拠がなけりゃ動かない」

・・・・・・なんかすぐ出てくるのね
友達が興信所で働いているんだ。
場合によっては痴漢とか、
少女に毒牙をかけるとかもやってるかも知れない






僕はふっと、いま―――ニュースの世界で、
何か事件が起きた時に、いまは近くにいた人がスマホで撮った写真が、
使用されていることを思い出した。
決定的瞬間のクオリティよりも、時間の早さの方が重要で、
報道カメラマンの価値も変化したというのを想像する・・・。

、、、、、、、、、、、、、、、
見違えるほど成長した都市の景色・・・・。




けど、それはそいつの自業自得だ。
お前が一切気に止むことはない。
それでおふくろさんや、お前が変な眼で見られることもあるかもしれない、
けど、黙ってたり、逃げてたりしたらいつまでだって、
お前は暗い顔をしていなくちゃいけない
​「うん・・・・・・」​

 
 
“肩としている”わけでも―――
“顔色”わけでもない・・。
 


―――あんまり辛そうな顔をしているので、気が付くと、
ぎゅっと抱きしめていた。
ひゅうっつ―――と笛の音が聞こえ、
押し殺すような泣き声が聞こえた。

 
​​​​​突然、強力嗚咽咽喉につきげてるのをえた。​​​​​
​​​にあげてえる。​​​
 


、、、、、、、、、、、、、、

ずっと我慢していたんだろうな・・・・。



 


戦うっていうのは大変だ、何かを引っ繰り返すっていうのは、
本当に大変だ、一度決めたことをもう一度上書きし直すっていうのは、
大変だ、でも、根性出せよ、勇気出せよ
うん・・・・・・・
俺も高校の頃さ、付き合ってた彼女がいるんだ。
いっとくけど、お前の百倍美人だった(?)
でも時間とともに疎遠になって、
自然消滅かなあみたいに思ってたんだ、でも、どうだろう、
彼女は病気を患っていて、死ぬ一週間前に手紙をくれた。
亡くなった後に葬式も行けず、墓参りに行ったけどすごく悲しかったな。
ちなみに作り話だけど・・・・・・


彼女の眼が潤んでいたので、
まあ、人生色々あるさ、と言った。








 、、、、、、、、、、、、、、
お前ちょっとあいつに似てるよ


一条鉄道線路
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●一週間後


​―――何処にでもありそうな住宅街に、​
彼女の家がある。​
チラシに書かれた分譲とか、住宅展示場という言葉を、​
思い出す・・・・・・。​

​​​​​​彼女は、警察れて自宅んだ。​​​​​​
​​​玄関前大立り。​​​
​​​​​顔面蒼白になる義父彼女母親。​​​​​


詰め寄ろうとするのを阻んで、前に出る。
伝染病の巣・・・・・・。


実はお母さん、彼女がそこのケダモノに襲われて、
まあ何もなかったらしいんですけど、
それで家出してたんです、大変心配させました
ふざけるな!
―――と言うと思いました、これ、証拠ね

​​​​​痴漢写真、それから少女趣味証拠。​​​​​
​​​有能興信所友達。​​​







性犯罪者っていうのは嘘をつきますからね、
準備させていただきました。

塾の講師らしいですね、もう何人も被害者がいますよ。
これで、後はあなたのパソコンを差し押さえするわけだ、
ね、刑事さん




、、、、、、、 、、、、、、
でもここからは、自分の意見だ。










本当は同じ男として、お前のことをぶん殴りたいんだが、
警察がいるからじゃない、彼女が黙って、自分が消えたら、
それで済むんじゃないかとまで思い詰めた心を斟酌して、だ。
十代の行くあてもない女の子がお前みたいな糞のために、
暗い夜道にいたんだ!
本当だったらてめえみたいな糞をドラム缶でコンクリ詰めにして、
海に沈めてやりたい

警察官が、笑って言った。
気持ちはわかりますが、と表情を引き締める。

その発言は、ちょっと






​―――事件は解決した、​
裁判が行われるまでに、彼女の母親は離婚した。






彼女は母親の実家に帰ってもう一度やり直すと言う。​
​​僕の家までそのことを伝えに来た。​
実家って選択肢がある生活だ、
こうやって一人暮らしをしていると思う。
お風呂、飯のアラーム機能付き(?)








・・・・・・辛い未来になると思う、でも頑張れよと思った。
それにしても、律儀な奴だ。
二万円を取り出して、スッと差し出した。


いつまで借りているわけにはいかないし


いやいや、と返した。

お前、二万円を使ってないだろ、
買い物でちょっと使っただけだろ


そう言ったあと、彼女が言った。


ちゃんとしときたいの。
だって、貸し借りがあったら、
お礼もちゃんと言えないし、
これからまた来ることもできないじゃない


それからこのコムスメいやがった。


わたし、ようは、あの性犯罪者が全然好きじゃなかった、
好きなヒトに襲われるのは、これ、犯罪じゃないと思う
いやいやいや、君十代、俺三十代
でも、日本カルピス社はできるんでしょ?







にっこりとした笑顔に​は、​
確かにくるものがあった―――ん​だ、​​​
フィードバックのきっかけが、視床下部-下垂体-副腎軸​)


不覚に​も、​
こいつはすごい美人になるだろう​な、​
​と、その時思ってい・・・・・・。​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​