koichang’s blog

詩のノーベル賞を目指す、本を出さない、自由な詩人。

イラスト詩「冬の部屋」














   


    洗いざらいせれば―――いい
    静かにカーテンいた―――青部屋
 
    ●『神の書跡』(ボルヘス

    牢の床に砂が一粒落ちている夢を見る。
    夢を見るたびに砂は二粒、三粒と増えてゆき、
    やがて無数の砂粒で死にそうになる。
    目覚めても砂はある。
    誰かが言う。
    「汝は真に目覚めたのではなく、前の夢へと目覚めたのだ。
    その夢はまたも一つの夢の中にある。無限に夢が重なるのだ」


    >手塚治虫にもこんな気持ちにさせる物語がある。
    >砂は前衛小説と、映画の臭いがする。

    

    アネモネ レッド・バルサ
    翁草紅鳳仙花・・・・・・。
    瞑想のさなかのやかな呼吸

    


    ルーブル美術館ハイデルベルク想起する
    川こえる、鯨脂肉のようなせる

    

    混凝土てたりからこえる音楽、
    

    «裏町のようながらんどう感性える軌跡»
    ―――月夜にそっと、君の胸へそっと手をあててみる、   
          官能? 背徳感? 君は本当のデリカシーや、    
                センシティブというものを知らない。           
          その無邪気な従順さにも何枚もの薄紙を見る、       
             安直なセンティメント・・。        
 

    抽象的思考世界沈黙させる
    僕官能的、夢想的、清潔、潔癖自分ない


    美しい―――ということは、
    綺麗すぎる―――ということは、
    残酷・・・・・・。


    「それはだから―――だってそれは、
    十代から二十代半ばまでいただから・・・」


    氷ねれば
    涙がりちていきそうさ
 
     

     


    ホワイト・キャッチフライ
     白蠅取草・・・・・・。
     夕暮れる部屋
     
​     蜘蛛ではないのさ
     (そうさ、)​ 

    

     ―――静かにされる夢、
     
     あたたかないた桃。
     頑なの地平下世界
     
     街灯、ヘッドライト
     花明りによろめくのような、
​​     都市まれた時間、 
     

     青ざめた眩暈にするだけ
     (する​け、​)​​


     
     

     ―――凋落した灰色梢、ちぎれ雲、建物肩、
     街灯、サーチライト・・・・・・。

​     



​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​     ―――よ・・・・・・。​