「あーちゃん、朝とか地面凍結してるよね、
最初から二クール放映が決定しているアニメみたいに(?)」
、、、
流した(?)
「うん、近頃寒くなったね」
「定価で買ったばかりの商品がセールで五〇パーセントオフだよね(?)」
、、、、、 、、、、、、、、、、、、、、、
あのごめん、無理に話にのせてくるのやめない?
「ごめん、でもさ」
とか言いながら、鼻を左手の甲でこするけど、
多分何の意味もない演技(?)
「あたしさ、自転車の本場としての、
その、プライドを隠せなかったんだよね(?)
隠せなかったっていうか、隠せなかったんだよね(?)」
じゃあ、隠せなかったでいいじゃないかと思いゆ(?)
と、そこで、突然宗旨替えしたように、
「あーちゃん、笑ってもええんやで」とか言い始めた(?)
、、、、、、、、、、、
関西弁を使う不良な手法(?)
今日の彼女はプライドを捨てている、
捨て身だ、捨て身だ、ゴッド、おーまいごっど(?)
、、、 、、、、、、、、、、、、、、、、
そして、あーちゃんがいつになくおかしい件(?)
「通勤ラッシュの時間帯なのにPASMOがはじかれる、
ここは卓球場なのか?
そう思った束の間、雪国の蜃気楼(?)
福原愛ちゃん(?)
そんな風に、USBの表裏を付け間違える(?)」
「ごめんちょっと、言ってる意味が、本当に・・・」
親指を立てた、気にするなよ、のジェスチャー(?)
気になったから聞いたんだけど(?)
「アニメの神作画も、作画崩壊もあたしの心を震わせるけど、
もう隠せなかったんだ!(?)
何度も言わせるなよ、隠せなかったから、隠せなかったんだ(?)」
じいっと、こっちを見てくるので、はにかんでしまう。
狡い手を使う、いや、姑息な手を使う(?)
「金曜ロードショー、
未来はSF映画よろしく、超複合企業が牛耳ってる、
いわば、ユニクロソニー、略して、ニロ(?)」
微妙なチョイス(?)
でもそこから、ひとりの天才、
いや、間違った方向へすすみたがる天才が、
おそろしいアドリブを見せた(?)
「ニロ・・・・・・」
「ニロー、ニロー、
うおおおおおお、ニロー(?)」
、、、、、、、、、、、
笑ってしまうからやめて!
「宿命のライバル、覚悟を決めてヒロインが髪を切る、
バトルシーンでかかる熱い音楽(?)
それは、風の谷のナウシカ(?)」
、、、、、、、、、、、
そんなシーンねえええよ!
「ごめん、間違えた、お風呂に入ってきれいなカラダになった直後、
トイレへ行きたくなる―――風の谷でナニシタ(?)」
、、、、、、、、
ただの言いたがり(?)
「非合理かつアナクロな手法かもしれないよ、
自転車に跨りながらね、あたしは巨神兵だった(?)
そいつの名前は―――ニロ(?)」
色々と言いたいことあるけど、もういいや(?)
(あーちゃんが、突っ込むのを投げた件)
「ペダルに足を掛けた、このホワイトメロディラインを奏でる、
ムーブメントがあたしの庭(?)
サクセスメランコリーは蜜の味、ハイパーテクニカルカレッジでは、
常識のこと―――だから常識って言ったんだ(?)
もう世界は凍ってしまったんだなって思ったよ、
気が付いたらラーメン屋は閉まってる(?)」
、、、、、、、、、
マクドナルドへ行け(?)
でも、彼女が色んな手法を有効に使いながら、
攻めているのはわかる。
ホワイトメロディラインとか、サクセスメランコリーはともかく、
ハイパーテクニカルカレッジは、
さっぱりわからなかったけれど(?)
「でもね、あたしの冬はまだ終わってない!(?)」
と、そこでやはり掟破りの手法を使い始めた。
「あーちゃん、あた冬やでー(?)」
似非関西弁は大阪発だな、
それは、あずまんが大王だね、
ふぁいなるあんたー(?)
「あーちゃんは、チキンマックナゲットが一九八四年だって、知ってるの?
てりやきバーガーにいたっては一九八九年なんだ(?)」
そうなんだー、すごいね(?)
「とてつもなくスムーズに構えたよ、全集中ナントカの呼吸、
そこから生まれるアダブカダブラ・・・・・・、
これがナントカだというのか、
これがナントカ(?)
もっと深い、もっと妥協のない、もっと大きな真理に触れた、
これが神だというのか、これが形而上学、これが神秘、
・・・・・・これが、仏陀の境地、キリストの教えだった、
それは―――ニロ(?)」
、、
うん(?)
(あーちゃんが、もう、悟りを開き始めた件)
「NHKが本気出したプラネテスみたいにね(?)
やる時はやる奴なんだ、
本当にね、紅白歌合戦恒例のけん玉の世界記録みたいにね(?)
こんちくしょうメジャーの作画が気になる!(?)
でも、けん玉はすごいよ、だって、けん玉だよ、
すごいよ、すごすぎるぜ、けん玉なのか!
―――ニロ(?)」
、、 、、、、、、、、、、、、、、、 、、、
その、ボキャブラリー急に乏しくなるの、やめて(?)
狙ってるよね?
「ギャラリーに魅せるために、
ただ勝つんじゃなくて大技で華麗に勝とうとするゲーマーが、
失敗した時みたいな気持ちなんだ(?)」
、、、、、 、、、、、、
あのごめん、わからないよ!
「あたしは困難が多いほど、燃える女なんだ(?)」
独演会(?)
まあ、聞こう。
「朝六時、雪も降ってる、積もってる、もう、ホッキョクだ、
キタキツネも出てきたし、ホッキョクグマもいた、
気が付いたらシロナガスクジラもいたし、トマホークも飛んでた、
あれは、確かにトムジェット、おそるべき―――朝六時(?)」
盛りすぎ森三中(?)
「そして、タイヤはつるつる滑る、
カーリングかよって思いながら、あたしは、
もちろん、手を放して乗った!
ノールックパス、このアテンド!(?)」
間違えた方向に全力疾走(?)
あと、その使い方微妙に気になるから、やめてね(?)
「全然大丈夫、何の心配もない、頼もしい女、
光の速度で恐怖を忘れてしまう、
うっひゃーばくばくぶるるう(?)
チリーン(?)
けん玉と同じ、意外と何でも器用にこなせてしまう女、
さあ行こう、旅立ちとか、翼とか言いたがりのJポップ(?)
ズザアア―――そして、見えてきた、見えて来たんだ、
雪の中へとダイレクトアタック!(?)
、、
ニロ(?)」
・・・・・・馬鹿なことをしただけなのに、
何か一つの物語があったかのように語る女(?)
ポンポン、とスカートをはたくブルドック顔をした女(?)
「その、ごめん―――ダイレクトアタック(?)」
、、、、、
二回言った(?)
二回も(?)
そして、両手を拡げて、
すうっと持ち上げた。
明快さを追求し、
あたしが笑った回数をカウントし、
おそらくこれしかないと思ったのだろう。
「にろおおおおおおお(?)」