koichang’s blog

詩のノーベル賞を目指す、本を出さない、自由な詩人。

MY LIFE 2(1) *長すぎてのせられませんってはてなブログにいわれた

​​​​ボウフラのようにせっかちに細切れのシーンに浮き沈み、
さながら風のない池か沼にでもなったどんよりとした気分に、
耐え切れなくなった僕
は、

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​、、、、、
真兄の部屋を開けて、





たぬきみたいな顔をしながら​、
言葉の説明でつかまえようとすると、
ふいに消えてしまう不思議なかげろうのように、
(パッ...あら不思議、)
壁に掛けられたフック
から、

バイクのキーを借りていく。
「盗む」という言い方もある、
勉強していたらしい真兄が回転椅子でくるりと僕を見て、
優等生なんだな、
親指を立てながら言
う。

部屋だというのに、ファッションモデルみたいな恰好をしていて、
実はブログでファッションモデルの真似事をしていて、
かなり人気らしい、
裾が短いズボンだし、海外通販で買った変な柄の服だけど、
それは一言でいって、ジョジョだと思う(?)
聞けば、事業の紹介、通販サイトの宣伝、
テレビショッピングのノリで答えてくれる・・・。

時々お前、部屋なんだから帽子ぐらい外せよ、と思う(?)
ちなみに真兄は、
中学生だろ、免許はどうしたとか余計なことは言
わない。

父親なら言うかも知れないが、真兄は言わない。

兄さん、何処へ行くんですか?」
ちょっとそこまで

、、、 、、、、、、 、、、、、、、、、
これは、コドモたちが、オトナ語を使う時代(?)

  *



それは僕に空き壜や、ゴム製品や古靴や、
無数のタイヤのある山奥のゴミの堆積を思いさせる・・。



時計のゼンマイがもどけにもどけすぎてしまうような、​
​そんな時間・・・・・・。​



でも、​安心​だ、
ここに物質ちさせる風化魔法はまだかかっていないし、
しろイカはなく、あるのは自転車バイクである。
家族旅行はもちろんレンタカーだ。何の心配もいらない。
そして梅雨時や、集中豪雨の時にコンクリートから、
水漏れしているのを見る

でも大丈夫だ、はそれをながら、
サントリーの企業理念である、きる、
という言葉ナイアガラの滝(?)
マストの上の水夫みたいに非現実的なまでの大海原を眺める、




みんな、罵倒する言葉しているんだ、
ピュアとかナチュラとかイノセントとかいうものをむ、
なまぐさくんだ連環、あるいは、交差点・・・。



​​​​​​魂  奥 深 く の 、
得 体   知 れ な い 領 域  入  度 、​​​​​​

​​​​​​僕  見 劣 り す る 、 バ ラ ン ス  悪  、
そ し て 、 隙 間 風 の あ る 、​​​​​​

​​​本 当  自 分 に 気 付  。​​​​​​​​​​​​​​​​

「(誰だって本当の自分などというものを考えれば
それはみじめで、みっともないものだと思う・・・)」

「(腹ん中が腐ってて、ぐちゃぐちゃで、気持ち悪くて、
でもそいつもまた愛そうとする・・・・・・)」


えすぎるのもえものだなって
―――​​​​真実氷山一角、環境名称にすぎないよ・・。​​​​


  
    ​●ベトナム通勤風景。​
​​​​     僕ベトナムだったかタイだったかれたけれど、​​​​
​​​​​​​​​​​​       日本漫画アニメパクった漫画・・。
               奇跡的下手さでオリジナリティ。​​​​​​​​​​​​



僕はセブンスターにシュボッと火を点けながら、半ヘルをかむる。
オートバイというのは基本的に輸送手段ではなく、
趣味の範囲に入る製品だ。​
ちなみに統計的にはインドと中国におけるオートバイの台数が、
突出して多く、インドや中国ではオートバイはほとんどが、​
実用目的で使われている。​
先進国の台数は相対的に小さいが、高価格帯の車種も売れており、
​​​モータースポーツも盛んで、趣味や道楽として楽しむ人も多い。





、、、、
けれども、
ここがすごく面白いところなのだけれど、
質問を変えて、

​​『次も同じバイクに乗りたいか?
という問い掛けをしてみると、​​
ハーレーダビットソン乗りやヴィクトリー乗りは、​
七〇%以上がYESと答えている。
​​​​信頼性と満足度は必ずしも一致するものではない。
これは手入れが絶対必要な旧車の世界にも言えて、
壊れても乗りたいブランドもある、
それはスポーツタイプで尻や腰が痛くなるとわかっていても、
カッコいい、乗りたい、という気持ちとよく似てる気がする。
褒め言葉だけど、バイク乗りって馬鹿だから、​​​​
ついつい百キロの距離を五百キロと盛ってしまいがち。

真兄の部屋から、かっぱらったバイクのキーを、
タンデムシートの線をなぞりながらガソリンタンクへ。
次第に鍵穴へと迷い込み、
イグニッション・キーを差しこむ。
多くのバイク乗りというのは、
冬の日の朝に持ったコーヒーカップみたいに、
妖精を探したりする。




  *

  


   


  *


バイクは古い型のゼファー。
西風、そよ風の意らしい)​

によれば、​
レーサーレプリカ全盛時代に、​
敢えて懐古的なカウルなしのスタイルを前面に押し発売。
これがフルカウル以外の選択肢を求める、​
ユーザーに受けて爆発的な売れ行きを見せ、
​​ネイキッドブームの立役者となった。
評価される​、時代を作る、とかいうのを考えると、
僕は映画『ファイナルファンタジー』のCGとシナリオのギャップ、
不気味の谷現象とかを考える。それは、
チャチャというサービスとか、ヒート・ネットとか、

ヌーペディアみたいなことを僕に考えさせる、



敢えて自主規制を意識しない馬力設定は、​
過熱しすぎていたカタログスペック競争に一石を投じることとなり、
ユーザーのバイクの選びのスタイルが変わる、
、、、、、、、、、​

ターニングポイントとなった。

このゼファーのヒット
は、

レプリカブームにおいての販売不振により撤退も検討されていた、
川崎重工業二輪車事業を、
同社の大きな収益源に生まれ変わらせる原動力ともなった。

川崎重工業はZEPHYRと名付けたいためにフォードとの交渉を行い、
名称の使用権を得たという経緯がある。
といっても、そういうのは蘊蓄にすぎない、
バイク歴が長くなるほどカブに一目を置くようになるみたいなものだ。
​​けれどもそういう物語というのは、
僕の父親の友達のバイク乗りにとっては大切だったと思う。​​

​​それが人生の中の一齣を彩る構成要素だからだ。

工賃をけちって自分で直そうとしたということもあるにせよ、​​

これまで長年親しんできた、何度も何度も手入れをした、
そんな労わってきた相棒との別れ。
、、、、、
戦友である。

バイクに卒業はないとか格好いい意見はあるけれども、

​​​妻がもうそろそろいい歳じゃない、
あなたその趣味はおやめなさい、と言ったらしい。
思わず全身の毛穴が凍る、氷った血が心臓に流れるような、
―――よくある高齢者問題

、、、、、、、、、​​​

​​最初は男のロマンだ、
俺はこいつと死ぬんだとか言っていたが、​​

男のロマンとはそういうものだ、馬鹿と紙一重だけど、
論理で追っている以外に表現を与えること、それがロマンだ

でもバイク乗りあるあるだけど、​
やっぱり事故は避けては通れない道で、​
​​彼等が事故の話をすると、
大抵よく生きてたねみたいな感じになる。​​

​​​そういう時期と重なって、​
怪我こそしなかったらしいが、あわや死亡事故だったらしい、
カーブを曲がり損ねてというオーバースピード、眼の錯覚、
)​​

​​​​奥さんの愛のあふれる説得の末、とうとう折れた。
まあ、締まりのなくなった時の弱音っていうのは、
どこからでも勝手にこじ開けて出てきてしまうものだ。
正論って言い方もあると思うけれど、
聞く側の心理状態​に尽きるところもある。​​​

ともあれ、勲章がいくつも入ったバイクは、​
​​どの店に行っても値引きされ、引き取り価格が安かった。
いまは値段が上がってるみたいだけど、)​​

戦友を手放すというのに、
こんな扱いを受けては我慢できない。

ということで僕の父親に相談し、誰かバイクがいる奴はおらんか、と。
値段の面では出血大サービスで十万円ほどだし、​
しかも完璧に手入れを済ませているので、​
はっきり言って大損であることは間違いない。​
それでも、このエピソードってとても胸が熱くなる、​

しかもこの人は、自分の事故から次の乗り手のために、
イクライダー用のエアバッグまでプレゼントした。​

さすがにそこまでされたら男の沽券にかかわるとばかり、​
父親もボーナスを全額利用して、​
ぽーんと車をプレゼントしたらしい。​
なんというか、素晴らしい友情である。
母親がキレそうなエピソードではあるけれど、​

そんなバイクに乗りこむ。​


  *












、、、、、、、、、、、、、
股ぐらの下にエンジンがある。
ふたつのシリンダーの中
で、​

空気を薄めて生ぬるい蒸気にするような混合気の燃焼が、
繰返されている。



つだ―――。
まだ・・・・・・。




​​バリアフリー、ユニバーサルデザイン、​​
ノーマライゼーション。

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
でも強い雨ほど興奮するなんて一体誰が教えてくれるだろう?











​​五感えてかけてくる。​​
​​時間まる。​​
そして僕はサイドミラーで後ろの樹木や、
マンホール、
植込み、
切れかかった蛍光灯なんかの巨大な空間の多様な刺激が、
矢継ぎ早に、氾濫気味に流れている世界を感じながら、
二車線道路へ飛び出す。





、、、、、、、、、、、、
バイクが学校を通り過ぎる。

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  *

  
    ​​​​●ある程度知名度つようになると、​​​​
​​     そこにはファンというのがいる。​​
     ​​認知症徘徊のように、​​
​​​​​​​​     父との確執、母不在、
     様々問題​抱えた人間たちにおける、​
     救済措置、偶像化、でもには、​​​​​​​

​​​​​     ―――それは精神。​​​​​







​《ローマ最古の成文法である十二表法の第八表には、
夜間盗みを行った者を現場で捕らえたとき、
被害者は殺してもさしつかえないという規定があり、
盗みに対する制裁措置が過酷であった―――

、、、、、
という記事。






​​​​まるでラノベファンタジーにおける、
異世界の見知らぬ場所に産み落とされたような気持ちだった。
目的』があり、『行動』というのがある。​​​​
​​紙の上に並ぶ文字を見た時の、
愁いを吸い取ってくれるような気持ちが思い出せる―――計画書。​​
 






 、、、、、、、、、、、、、、、、
 しかしそれは上下方向にうごめく線。














 
手引書やマニュアルは様々な状況を想定して、
それらの状況に対応する方法を示したものであるが、
往々にして想定外で記載されていない現象も発生する・・・
 
、、、、、、
いまがそれだ・・・・・・!
 





























  *



  
    ​​​●道路殺風景棺桶行列。​​​
​​​​​     その行動表情子細追跡すると、​​​​​
​​     頽廃的民謡でもこえてきそうだ。​​
      ​​​ SNS普及流行によって、写真、​​​
​​​​​​               そしてセルフポートレイトきく変化した。​​​​​​
     ​​​​​​​​​​​​​​そんなことをえる​​さて、グリッド状れては
     まるでCG撮影セット編集画面しになったよう。​​​​​​​​​​​​



交差点で右折して外環へ入り、
びっくりドンキー、ブックスファミリアなどを越えてゆく。
やがて旧道に入り、淋しい気持ちに駆られてくる。
消失と出現の狭間をさまよう古墳の風景がちらつく。​
風景というのは、要素を単純化し、遠近法で理解する。
立方体、円柱、球、および三角形・・・・・

夜の町を走りながら僕は考えた。
液体のような内部知覚が、飽和した感覚や、
充実の頂点へと向かっていく。
吹く風は、さらっとして、気持いい。
そのどこにも、死の影なんかなかった。
わずかな距離で、ピピッとした電流を感じる、
カタログ販売されているような車やバイクが通り抜けていく。

魚群のように前方へ遠のいて行く、先を急ぐ者たち。




これまでの僕はあくまでダーツの真ん中を射止めようと、​
​​あんぽんたんなことばかりしてきたんじゃないか、と思った。​
戦略性などなく、​
しかしデリケートで繊細なガラスの要素を持ち続けた。
そして、僕はダーツ・ボートばかり見ていたような気がする。​
それはそれで悪くはなかったと思う。







ダンス・ダンス・ダンス”へ行けばマスターが励ましてくれたし、
教室へ行けば香山ゆかりが貶し、
友達友人知り合い顔見知りのクラスメートは、
ふられ記録を更新し続ける僕を、
世界記録と小馬鹿にしてくれた。
ある人は僕にあることないことの噂話を知って近づかなかったし、
それでも多くの人はゆかりや秀一のよい面さながらに、
僕が実はすごく普通なんだと知ってくれていた。
図書館へ行けば管理人さんが人生についての、
ありがたい滔滔たるお経を唱えてくれたし、
屋上へ行けばセブンスターをふかせたし、​
​​​​​​​​秀一はプレイボーイの心得を語ってくれた。​
そして秀一の家へ行けば、
その姉たる希美衣さんが僕を甘やかしてくれた。


  
​​​     ●カナブン衝突しただけでも弾丸みたいになるスピード。​​​
​​​​​​      前バイクレース中がぶつかってきて転倒、
      というがあったけれど、​​​​​​
​​​      バイクにそれを回避するはない。​​​


すこしずつ呼び覚ましていく。
暖かく柔らかい泥の中にずぶずぶと入ってゆくような感覚、
そしてすこしずつ、眠ったままの遠い記憶と鉢合わせをする。
感覚の質と相性がすこしずつよくなって、​
夢の中の為体の知れぬものの速さとなって、​
あたかもバイオリンの弓にロージンを塗るように、​
バイクのオイルや、排気音とかさなっていく。​
エンジンの音や振動が、
重量と強いくせのあるしっかりしたフレーム
から、
シートをこえ、僕の両足や腰に伝わってくる。
僕はバイクに跨りながら、​
とてつもなく広いスペースの中にいるような気がする。​
宇宙船がカザフスタンのバイコヌール宇宙基地を離陸し、
約六時間後にはISSとドッキングするように、
何故こんな小さな島国の、こんな小さな町にいるのだろう、と。
でもその不思議さも次第に膨らみながら、繋がってくる。
脳細胞を逆撫でにされたような違和感、本能という動物的な感覚。
だから信号機の前でタンクを太鼓代わりに叩いてしまう。
別に森に生きるアマゾンの先住民というわけじゃないけど、叩く。

​生きるって難​しいよな」
求めたものが叶うなんて決まっていないのに、
それでも人はそうであるべきだと信じてる・・・・・・」
だから努力して、色んな方法を試して、
できるだけ上手くいくように取り組むんだ」
​​​​​
​​
 
夜になれば川辺や、​
公園の共同椅子でビールを飲むことができたし、
そうでもなければ子供時代の追憶に浸らせてくれる山や、
野原や、思い出の場所があったし、​
かくもあらんバイクで海まで、
あるいは知らない何処かの街までぶっ飛ばすことが出来た。
時には真兄のラィディングスーツにフルフェイスをかむった。
風になっている間、
日常における嫌なことの何もかもが消えてくれるような気がした。
見知らぬ町へ行くたびに、僕は僕でなくなってしまうような気がして、
それでもそれが新しい自分を見つけることだと信じていた。
けれど、いまは一人でじいっと考えていたかった。​

遙かにうちつづく平原から感じる大空間意識、
顔を出している月はまるで外に通じるドアの狭い隙間みたいに思える。
いま、バイクはライフル銃の弾丸のように回転している。
そして魔法にかかる。​

前後のタイヤ、ブレーキの操作、
アクセル開閉の微妙なコントロール
そして幸せな緊張感が、ひっきりなしの身体のあちらこちらに訪れる。

地震のあとに起こる無数の小さな余震のように、
それらは自然の総体だ。
五感と、反射神経、筋肉の微妙な動きにまで僕は寄り添っている。
タイヤにあたる小石や、街燈の周りを盲滅法飛び回る蛾も見え、
ちょっと汚れた標識も、
深海の燐光を帯びて現れるようなカーブにも僕は立ち向かっていく。

 

  
    ●リーゼント、特攻服、サラシ
​     そして改造バイク、エモノ(?)​
​​     刺繍夜露死苦とか、一世一代、特攻一番機、​​
​​     天上天下、暴走天使、などという言葉があれば、 ​​
​​     それは―――ヤンチーである(?)​​



、、、、、、、、、 、、、、、、、
​バイクで走りながら、ふっと思い出す・・・・・・。
不良コスプレヤンキー。フヒューッ(?)
ズババ、ズババ(?)

遠い時代では汚物と呼ばれたが、
いまもしいるとすれば遺物であり、
天然記念物となりうるかも知れない・・・・・・。



  *