koichang’s blog

詩のノーベル賞を目指す、本を出さない、自由な詩人。

君の大好きな大衆的ハッピーエンド至上主義(笑)







一目ぼれだった。
自分の理想がそこにいると思えた。
そして僕等は話した。
名前を知った。
色んな話題を話した。

​そして―――は、んだ。​

ゲームのリセットボタンを押した。
もう一度スタートした。​

​​  *


・・・・・・何かに操られているような気がする、
そして君がそれを知る度に、その疑惑や疑念は、
堪えきれないほど、膨れ上がる。


壜と蓋のサイズ』がわない・・・。


  *


地毛が真っ白になっている僕の髪。
プラチナプロンドみたいだろ、と友達に言う。​
ホッキョクグマみたいだ、と友達に言う。
​―――ここは高校の教室、転校生が来る・・。​

  *


一目ぼれだった。
自分の理想がそこにいると思えた。
そして僕等は話した。
名前を知った。
色んな話題を話した。

​そして―――、​
​​​夜明けの鶏小屋のように、
している・・・。​​​

​​―――、―――った。​​
水のない水族館のように、​
空っぽのプールのように、​
​―――んだ。​

​​何かが間違っていた。
、、、、、、、、、、
選択肢を間違えたんだ・・・・・・。
​​

[プロバティ]と言った。
[ステータス]と言った。

攻略本はなかった、​
チャート図は断ち切られていた。​
そして包丁で僕を刺した。​
​​​満面の笑みで・・・・・・。


これであなたは、わたしだけのもの・・・
​​​


ゲームのリセットボタンを押した。​
​​もう一度スタートした。


  *


キリコの中の絵の情景が、超現実主義を引き寄せ、
いつのまにか、3Dゲームの中に迷い͡こむ。
迷路的な廊下のコーナー、
階段を見る度にブレる視界・・・・・・。

、、、、、、、、、、、
騙し絵みたいな気がする。
​​


  *

水泳の授業で、​
​その背中の刺されたような傷、何?​
と、友達に聞かれる。​

、、、、、、、、、、、
強張った顔を俯かせると―――。

子供の頃、海を泳いでいて、​
鮫に噛まれたらしいんだ、ということにしている。​
​​本当―――本当―――。

​​

​僕にもよくわからない・・・・・・。​

、、、、、、、、、、、
教師が転校生を紹介する。

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​  *

心温まる場面なのに、
どうしてか、が、
死後硬直でもこしたように、
くこわばっている。
空気んでいると、
何故たくんでいるがする。
まるでつまらないテレビでも、
ているようながする。


―――んだ・・・。
―――だ​・・・・・・。


、どうしなん―――・・・。

​​ネジレテユク、​​
​​ネジレテユク.......​​

  *

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​


一目ぼれだった。
自分の理想がそこにいると思えた。
そして僕等は話した。
名前を知った。
色んな話題を話した。

​そして―――、​
ある日の夕方、
覚えてるのよ―――のことは」とった。
そして、いきなり僕に手錠をして、
服を脱がせて、一冊も本のない図書館のように、
あるいは人が一人もいない無人のように、

僕をソファーやシャンデリアにした。
土台を失ってしまった塔は、
ピサの斜塔になることしかできない。​

​​―――、()くて、気持ちいい・・。​​
​​―――、()くて、気持ちいい・・。​​

​そして―――
二人仲良く飛び降り自殺した。​


ゲームのリセットボタンを押した。
もう一度スタートした。

​​​​​​​​​​  *

リセット、スタート。
リセット、スタート。


―――静物のような場面
孤独っていく・・・。
れた再生してゆく。
​再​肉体再生してゆく。

  *
​​​​​​​​​​


僕は神様に呪われているのだろうか?​
運命はいつもいつも同じことを繰り返す、​
何回やっても死ぬことになる。​
いや―――もう何百回、何千回、
繰返しているのかも正直言うとわからない。​

、、、、、 、、、、、、、、、
鏡を見る度、記憶は失われてゆく。


「・・・・・・​が​、いる」
僕はついに、自分の名前さえ忘れてしまった。​


  *

一目ぼれだった―――のだろうか、
自分の理想がそこにいると思えた―――のだろうか。
そして僕等は話した―――のだろうか。
名前を知った―――のだろうか。
色んな話題を話した―――のだろうか。

​―――キスした。​
​―――セックスした。​

​―――・・・・・・。​
名前が思い出せない、
(というか、もはや、何故こんなことをしているのかも、

どんな意味があるのかさえもわからない―――)
偏頭痛―――ぎりぎりと圧迫する、万力・・。​
その日がやって来る。​
​―――包丁を持っている。​
​​―――僕の名前である―――、​​
らない・・・・・・。​

​「めろ!」​
​―――名前が思い出せない。​

​「んなの―――らしくない」​
​―――名前が思い出せない。​


バグってる。
れてる。
ってる。
イカれてる。
キチガイだ。
ラリってる。

だから僕はゲームのリセットボタンを押した。
もうスタートボタンを押す気になれなかった。

、、、、、、、、、、、、、、、、、
糞ゲーなんかに付き合っていられるか・・・。


​​​ *


ちりっと、した。
脳味噌の何処かで蛆がわいてる。


ホントウアイシテイタノハアナタ...


  *
​​


でも次の瞬間、
一目ぼれした。
そしてその瞳をくりぬかれ、
身体に釘を打たれ、
窓へと飛び降りていた―――。

​―――名前が思い出せない。​
繰返し続ける・・・。
繰返し続ける・・・・・・。


​​  *

生命の根源が出現した時のダイナミズムを体感するための、
ダイブ型のヴァーチャルリアリティという謳い文句。
―――製作者が、奇人や狂人の類いだと気付いたころには、
数万人規模の被害が出ていた・・。


―――​は​、『間違った場所』を『正しく機能』させる。

  *


​​


救命ボートの上から沈んでいく船を眺めているような日々、
最初にまず彼女が現れる。
そしてゆっくりと継ぎ目もなく過ぎてゆく。
けれど、次第に昨日と今日と明日の区別がつかない。
碇を失った船みたいにあてもなく彷徨いだせば、
やがてその日はやって来る。

​―――名前が思い出せない、​
眼の前にいる、―――ていた。​
​―――また、名前が思い出せない、​
眼の前にいる、―――ていた。​


二人は、穏やかな泥の中から目覚めた、
ロミオとジュリエット・・。

けして救われることもなく、​
けして許されることもなく、​
ただひどくリアルなまがいものの愛を見つめる。​
余計に飾りすぎたものが素直や正直さだと信じながら、
一歩、また一歩無限輪廻回廊の、​
ステージ・ドアの先へと踏み出す。​
裏も表もなく、右も左もない。​
空間がねじれていて、また元通りになる。​

​―――いている。​
​―――引き出しや、意味のないがらくた。​


  *


​れなれば​​つかない​
僕等本当​​すべきと​​・・・・・・・。



​​​​​​​​​​​​​おぞましくてしい―――、​​
​​​この世界存在しない名前・・・・・。​​​