koichang’s blog

詩のノーベル賞を目指す、本を出さない、自由な詩人。

2024-01-01から1ヶ月間の記事一覧

弁当屋の話

弁当屋では、大型店でない限り接客と調理の両方を行う。接客はオーダー取りから電話注文の対応、レジ、出来上がった弁当を袋に詰めてお客様に渡す。とはいえ、ベルトコンベアーで流れて来る容器に、食品を詰めていくのとは違う、弁当屋のメニューは、定番、…

アパレル販売

​看板に店頭商品、店舗に溢れるハンガーラック。そしてこの間隔を均等にすると美しい。油性ペンで書かれた可愛らしいPOP。女の子文字というのが最も効果的に機能する場所。マネキンやトルソーに、手書きの値札。店内に流れる有線放送に、商品に被せたビニー…

Backwards

​​​​​​​​​​​​ 絵に描いた宝の地図、 刹那刹那、 ​アメージン、、、​ ​アメージン、、、​ >​浮かび上がって来る。​ >​浮かび上がって来る。​ 、、、、 、、 たまには。あの。 「デッドヒートしたい―――気分・・。 ​​​速成栽培的なものを求めて、​​​ ​​​​ 雑多…

フランシス・ポンジュの見方

洗い尽くしたシャワーのタイル 昆虫の標本。・・・砂が乾いてしまった。 おお 蝋の灯が。苔蒸して黝い、土の、長い息の、トンネル 黄色に燃えて描いた―― 水溜まりやどろ道は、窪んだ 且つ破れ、且つ古びて。・・小亀のように。 、、、、、、、、、 ルービック・キ…

別にアンタなんかにドキドキなんてしないんだからね(?)

​​​​​​​​​​​​ ​​​​​​ ●意地の悪い嘘の世界―――それが、見世物の値打ち。​​​​​​​​​​​​ 同時にそれが粘着性の飢餓状態であることを刺激する。 不安、それも仮面。好奇心、それも仮面。​​​​​​​​ 裏切りとは―――つまりそういうもの・・・。​​きらきら光る黒水晶の水、…

水・蠅・枷る・ある日、いつものように夜・完全な感情の一致

水 気がつくと、僕は呼吸が出来なくなっていた崩れかけた煉瓦の街。――その狭い通り――大きく裂けたかと思うと分厚い水の層の灰色に塞がれて、血流が逆流した身体から釘が一本抜けたような感覚が拡がり途端、ネジやぜんまいが足下に落ちていった がたがた、と…

インド

​十八世紀のインドは世界で最も発展していた地域の一つだった。インドは肥沃な土地と大きな人口を持っていて、(主に北側に人口が多い。それは世界最大規模の農地を持っていることと関係がある、)ヨーロッパやアフリカ、中東、東アジアを結ぶ大きな貿易の拠…

人身事故の話

朝の通勤ラッシュでごったがえす、満員電車―――。「もう一歩詰めてくださーい」混雑率二〇〇パーセントダイヤを乱すことは一秒たりとも許されない。そんな定刻通り、駅に進入する際、背筋が凍るような、・・・何か嫌な予感がした。人込みを掻き分け、線路方向に…

パチンコ屋

パチンコ店員はまず時給が高い。そして何故かはわからないが、女の子が可愛い。研修制度などもあり、最初は大変でも覚えてしまえば比較的楽で、パチンコに詳しくない人や、初めての人でも挑戦しやすいところがメリットだ。ロッカーで制服を着替えて、笑顔、…

羨望

羨望 楽しい日がいつまでも続いて海の色と、松の色と海岸の色はじめての色 + + + ふれると 明るい光の方向へ 妙に弾んだ くっきりとした心をあの瞳のかがやきを + + + よろこび さみしさ ぼくのほほえみ ほほえみ 風に浮かぼうとする羽毛のようにすぐ…

不可解な夢想・人間・ふくらみ・黒い羽根を持つ男・慰め

不可解な夢想 空白の頁がある夜明け前の闇がある[思考よ]128億8千万光年 ひとりぼっちの時計に32,768回、びっこ 跛の影がゆく視力をあつめながら或る欠陥として 味わっている たてがみ掛け布のような鬣があるアルコール酒精のうえに閉じる手がある性的な禁…

七つの詩

さくらさくらさくら さくらの はなびらがあるくーひとしずく・・・ねばっこい縞 になってぶどうのようにくちのなかで とけた × × ×蛇の眼が あったとろん とした針のように いっしゅんーぷつん・・ × × ×きえいりそうなこえでーはだか で・・はずかしかったのよあな…

何かがやって来る・空白・鏡

何かがやって来る あからめてはやく疾走してゆくもの皮膚を励ますように崩れこむ息の熱さこの無人称の息くるいのない明度が肉体に必然的に負わされている悪なのではないかノン と否! それでも釈きはなちたまえ内部から噴き出していったもの小さな火 いなづ…

支配・名前・「電源」ボタンはオフ

支配 まぶしい朝に繁つていた木立は狭い庭、仕切られた世界に「光明を浴びにし」響いてくるはいつかの讃美歌。のびちぢみする管の思想、パツとひらめいては蒸発する光は鱗。水は。その変化をやめない。光が屈折している「殆んど、方向が定まらぬのに」おまえ…

しょうねんの夢

ぼくは昨日 女の人のゆめを見たぼくはもちろん未熟な侍いわゆる鳥のように飛べない劣ったホモサピエンスでもいいともさぼくの若さは抜群だからね!これから目の異様な動きそのときどんな悩ましい光景が目の前にひろがっているか・・・で、えっとえっと、ぼくは…

小麦

パン!(かま)に入れる気孔の息吹パチパチと麺麭の焼ける音。 町や工場にながれてゆく ライオンがとびあがる 壁の時計が踊る犬 ***スイッチ オン*** クロワッサン、ロゼッタ デニッシュ、食パンナイフが欲しい ナイフが欲しい ―――透ける光 髪をほどく…

永遠

ひたり、ひたり、ひたり、あとから、あとから、おくりだされる、波紋)))) )) )) ))))月 よっ よっ よっ まるで仕掛けを見に来たりしてる よ (・・・るっ ぴっ ちゃん 雨の仕掛け人 ぴっ ぴっ ぴっ 男と女の空模様さえもあやつって よ) * * *は…

凪の陶酔

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​ 鏡を見ていた。​ ―――眼は秋の水。 ​絨毯を歩いていた。​ ​ ―――譬えようもない焔を燃やし。 イット・オールウェーズ・スターツ・ウィズ・アー・シンプル・デバイス It always starts with a simple device...​ ​​ 、、、、…

センパイとコウハイ 27

「センパイ、ところでなんですけど―――」昼休みにやはり弁当を食べに来た、八十年代の悪役みたいに変な笑い方しながら(?)超超イージーモード、コウハイは改まった様子でこう仰った。耳を塞ぎたかった、しゃべれどもしゃべれども、熱くディスカッションを繰…

涙・林檎とみかづき・抱き締めて、シンドバット!

涙 目と目のあいだがはなれている。洟水がシャワーのようにでている。車を駐車場から走り出させる。そのとき・・・・・・そのとき!犬が片脚をあげて小便をしはじめた。車から出て、2、3歩あるきだす。「走れっ」と叫んだ。走った。おしっこを漏らしながら、むじ…

​ ​​ 「虚無村にいるのだろうか―――」​​​ と、その手紙はこう始まっていた。 息詰まるような、魔法にかけられたような、 人類が月面にその第一歩を踏み出した瞬間さながらに―――。​ その虚無村の旅館にいる。​ ガイドブックには絶対に載らないような、煎餅のよ…

規則

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​部屋の中で一人座っていると、​電気が消える。​​声が聞こえてくる。​​知らない声だ。​真っ暗闇でもディジタル時計が、​22:10という時間をしらせている。​​「動かさないで・・・・・・」​​​「動かすと、骨折する・・・・・・」​​怖くなって叫び…

あーちゃんと、トイレ

、、、こそっ(?)ガラ―――。教室の後ろの扉を開ける、そして三秒ルール(?)右左の確認、それは横断歩道を渡るルール(?)「あなた、何してるの?」、、、普通に―――見つかった、あーちゃんお母さんに(?)あーちゃん警察とも言う(?)警察手帳がマスト…

イラスト詩「青と灰色」

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ 『世界は空っぽの壺』 、、、、、、、、、、、 駅に着いてしまうことに―――、 、、、 怯えた・・・。 ―――「(​​春を知らないから​​・・・)」 「 嫌 い 」 と 思 え ば 「 嫌 い 」 と 思 う ほ ど 、 自 嘲 交 じ り で 不 格 好 な 心 の 断 …

詩 2009年10月

花​だ れ か ら もつ ま は じ き に さ れ て もい い こ と あ る よゆ め が お お き く な るふ し ぎ な め ま いの よ か んす ば ら し い こ と はき み の む ね に あ るか た ち を も と め る とく る し い ねふ っ と い き で き な くな …