時をかけたブラックホール・マジシャン
テレポーテーションの基本的発想は、
何かをある場所から別の場所へ、
、、
運ぶ。
その二点の間に物理的に存在する空間を、
(たとえば朝は海派で昼から山派になり夜は都会派になるように、)
横切ることなく移動させることである。
おっと、スマホ歩きしながら、
―――の蓋然性が高い、とでも茶化して書いておこうか。
量子力学で「トンネル効果」と呼ばれるプロセスでは、
電子などの亜原子粒子が、
ある地点から別の地点へ移動する上での、
十分なエネルギーを持たないにもかかわらず、
その区間を「ジャンプ」する。
距離の微妙な伸縮の震え、を感じる。
―――ワープ。
なるほど、何言っているのかさっぱりわかりませんが、
・・・・・・そうするとマガジンして、サンデーして、
花とゆめするということですか、センセイ?
(こいつ、手塚治虫の刑事みたいな口のききかたをしやがる)
そのことで起こり得ることについて、
あなたの所見をお聞かせください。
まず―――。
それはですね、スカイラブハリケーンなんですよ、
・・・・・・コホン、とある交通事故テンプレのネタを逝ってしまった、
屁つれい(?)
『量子的重ね合わせ』と『もつれ』という発想から、
、、、、、、、、、、、、、、、、
量子テレポーテーションという発想になる。
必要的で効果的な再審査のシステムを確立した言い方をすれば、
(ナ―――るほど、聞こえる・・・)
つまりこうだ。
ふたつのもつれた量子が、
それぞれ離れた場所に位置している。
テレポートさせる物体をスキャンして、
その物体に関する情報だけを、
もつれた量子ペアを通じて、
ある地点から別の地点に伝達する。
・・・・・・先生というのは恐いことを仰います、
それはつまり一度死んで、別の何かに生まれ変わるようにも、
それじゃあまるで、コピー人間じゃないですか。
―――コンピューターの中に自分を保存する、複製する、
そうすると、何百年、何千年存在できるという、
話みたいですね・・・・・・・。
そんなミスリードする奴は犬の餌だ(?)
もちろん、今現在、生身の肉体(のようなものを、)
量子テレポーションさせる技術なんて存在しない、
それはそれ以上でもそれ以下でもない。
ただ、そこに、転送装置としての、
ワームホールを考えることはできる。
それは世界におけるプロバティに触れる試みでしょうか。
ワームホール、ブラックホール、四次元・・・・・・。
丸天井の形をした空が激しい雪崩となって崩れるような・・・・・・。
でもたまに本気で言う人がいる、
ワームホールとブラックホールは別物、
つながっているかもしれないけれど、
正直なところ、まだよくわかっていない・・・・・・。
空に開いたワームホールからドット絵の生命体。
おそらく、ワームホールとは霊的な通路を解き明かす一助になる。
人類に残された科学の最後のフロンティアは、
意識の問題と宇宙の成り立ちの二つ・・・・・・。
センセイ、そもそもどうして、
生命という有限のものがあるのでしょうか。
―――コピー人間や、人間の改造とサイボーグ化も、
宇宙に出ると途端に現実味を帯びてくる、
宇宙船での長期滞在・・・・・・。
火星進出がどうなるかはわかりませんが、
そこで色んな技術が求められるのはわかる・・。
ビクトル・エリセの『エル・スール』における、
究極的には太陽の寿命とともに地球も滅びる運命にあり、
人類が生き延びるためには、他の惑星への移住が必要になる。
次元の問題は目視できるのは三次元までで、
そこに時間が加われば四次元、五次元は数学的概念というけれど、
そこに明確な区別はない。
ドラえもんのポケットのようなものじゃありませんからね。
まるで―――無限ホテルだ。
・・・・・・面白い話は探せば沢山あります、
人間の脳は最大十一次元の構造を作り上げることができるとか、
シュレーディンガーの猫の助け方とか、
異次元に通じる玄関「ポータル」
幽体離脱、臨死体験、幽霊・・・・・・・。
これまで物理学では『電磁』『重力』『強い力』『弱い力』
の四つの力が発見されているが、
この四つの力を統一して説明できる方程式がなかった。
しかし、超ひも理論の登場によって、
全ての現象が一インチ程度の方程式で表現できる可能性が出てきた。
ワームホールは、時空のふたつの場所を結ぶ、一種の橋です。
(その昔、アインシュタイン・ローゼン橋と呼ばれていた)
別の次元を通って宇宙の二地域をつなぐトンネル。
時間と空間は密接に関連しているので、
原理としては、ワームホールの両端の先が、
異なる時間経過になっていることがありえる。
トンネルを抜けた先が、
入ったときよりも過去になっているかもしれないという意味だ。
今現在もつれた粒子のペアが交信できる理由は、
ふたつがワームホールでつながっているからだとしたら、
という奇想天外な説があるが、
これがもし可能なら、
テレポーテーション装置とタイムマシンの両方の役割を果たす。
時間というのは時計が作り出すものだ、
そしてそれは生活する上で欠かせないものだ。
アリストテレスの疑問しかり、古代の“時計”しかりである。
『時をかける少女』に始まったタイムリープの、
糞みたいに甘ったれな連中の吐き気のするような
リアリティのなさは大嫌いだけれど、
だってささいな心の隙間から人がその信仰にのめり込み、
マインドコントロールされていく過程だと見抜けるからだけれど、
反時計回りの時計よろしく奇妙な時空構造を望んでいるのは、
まあ本当のようである。
昔手書きのポスターで、
迷子のワームホール探してます、というのがあった。
面白かったから、
迷子のブラックホール探しています、と恋人に送りつけたら、
何言ってんのとメールが返ってきましたよ。
時をかけたブラックホールマジシャン、
うとうとと昼寝を貪るなまぬるい光が滑り込んでくるだけ・・・。
―――時間っていうものを触るために、
心臓音を時計の一秒とリンクさせてみる、
ひやっとして、何かが滑り落ちていく気がする、
でもその何かを止められない、
『視覚の測定が生み出す新しいデザイン』
だって触れない、まだ、僕等それが何か、
ちゃんとわかっていない・・・・・・。
まるで―――『錯視』だ・・・。
―――動く時間。
―――それを見ている停まった時間・・。