koichang’s blog

詩のノーベル賞を目指す、本を出さない、自由な詩人。

2024-02-04から1日間の記事一覧

夜は寂かに

おそろしくスローモウションに 明暗の鋭い切れ方 ・・・ふつと切れて巻き返す夜の部屋に 僕の視力が戻る 遠慮なく/思う存分 、、、、、 存在の意味、・・動きの再現 ――君が僕のレンズに映つた 蛇口がひらく――気泡 泡(は、)すぐいつぱいになる・・ 息のしづらい視…

プレイ、プレイ

しっとりと濡れた庭はその葉を一枚ずつむしりとるかのようにまた 根と根がぶつかってお互いの水気や養分を奪い合うように( みずかさ ) が増して行くみずから・・ ああ、あんなこともあった、 こんなこともあった・・――水嵩は自分を待ち受けてる思い出を恐れて…

風景

​ ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​“風景”という状態がある、この未曽有の精密さに真正の治療あれば剥奪の極みをくれよう、その雅びで奥ゆかしい喧騒の一旋廻、顕在化の一凪ぎ・・・・・・。(​​​​​たとえ…

イラスト詩「楽園」

​​​​​ ​​​​​​​​小 さ な 躊 躇 い ―――。 草 の 葉 の 裏 側 ―――。​ ​ 沈黙と虚無に近い無常感を仮に影と呼ぶ。 ​ 空には光が満ち満ちて谷は果てしない闇に閉ざされる、​ ​ 、、、急にまわりの雰囲気が一変する、​ ​ それでも風に鳴り、雨に沁み、緩急のしら…

イラスト詩「この世界は多分、狂っている」

​​​​​​​​​​​​​​​​​ 吐 く 息 が 白 く 空 中 に 漂 う 、 裂 け 目 か ら 人 間 の 雨 や み を 待 っ て い た 。(肉欲の奔馬が、悪習によって清潔になる、一方的な操作のカタカナ語もユーフェミズム、)「力が終わった」「呆気ない「情けない」―――そんな…