『世界は空っぽの壺』
、、、、、、、、、、、
駅に着いてしまうことに―――、
、、、
怯えた・・・。
―――「(春を知らないから・・・)」
「 嫌 い 」 と 思 え ば 「 嫌 い 」 と 思 う ほ ど 、
自 嘲 交 じ り で 不 格 好 な 心 の 断 片 。
そしてちょっと前まで感じていたことや、
(大麻栽培中の札でもしようか、僕の部屋。
ごきぶりホイホイなんだ、シロアリがうじゃりきって阿闍梨なんだ、)
―――君がいなくちゃ・・・。
―――君がいなくちゃ・・・。
音楽は軽やかに澄み渡るのに・・
眼を開けて観ている夢、何重にもチェックしてもさ、
ルールは増えてゆくんだ、ガイドラインなきクライムシティ、
もう何度繰り返したかわからない病んだ夢―――。
「知ってるだろう」
「知ってるだろう」
「知ってるだろう」
『世界は底なし沼の葦原』
い ま の う ち に 、 う つ ろ な 寝 床 の 皺 の 自 由 な や り と り を 縫 う よ 。
、、、、、、、、、、
笑い方を忘れたようだ、
―――答えない。
遠い星々の輝きを帯びてくるのに・・・
クリスマスバイトをしたいのに、イヴェントごとは終わってる、
高めのチキンを買ったって別に美味くない。殴りたい。
でもその内にさ、サンタの帽子をかぶってるんだ、
信じられないだろ、でも君さえよけりゃ、共同作業、
クリスマスケーキをもう一度作るんだ、トナカイのコスプレしてさ。
「知ってるだろう」
(・・・・・・流暢に言葉の出てくる青い唇、)
「知ってるだろう」
(・・・・・・嘘を語る唇、輪郭をはみ出す黒と灰色、)
「知ってるだろう」
、、、、、、、、、
―――恋はそのようにして、
、、、、
終わった・・・・・・。