koichang’s blog

詩のノーベル賞を目指す、本を出さない、自由な詩人。

あーちゃんと、トイレ






、、、
こそっ(?)
ガラ―――。
教室の後ろの扉を開ける、そして三秒ルール(?)
右左の確認、それは横断歩道を渡るルール(?)

「あなた、何してるの?」

、、、
普通に―――見つかった、あーちゃんお母さんに(?)
あーちゃん警察とも言う(?)

警察手帳がマストアイテムだっていうのに携帯していない、
じゃ、せめて川の流れる如く警棒してほしいじゃない(?)
わかる、そーゆーとこ、とは言えなかった(?)
何一つ言えない、それが十代(?)

「お腹痛くて、先生に手挙げて、トイレに行きたいと申しました、
ZOZOの前澤社長、とりあえず百万円くれませんか、
トイレットペーパーの代わりに使ってやります(?)」
「うん」

余計なことはいわなくてよろしい、といわんばかりの態度。
こわい、こうして気が付くと調教が始まる。
子供の躾と称してとしてゲーム機、
ニンテンドーDSを手でバキバキに折ったと明かして、
大炎上したバイオリニストの高嶋ちさ子先生より過激(?)
すてき(?)

たとえばそれは、
展望台の上でロープは崖に下りていますか、
それとも頭上の雲から下りていますか(?)
天国と思っていてもそれは突き落とします、
でもかもちゃんが飛んでくる(?)
地獄と思っていても、
いずうさちゃんが頭の上にのった状態、ふう(?)

「で、トイレに行きました、ですが思わぬ形で長引いてしまい、
常識とマナーのことを慮りながらも、やむをえず、その、やむをえず、
川が流れるように授業に遅刻しました(?)」

大義名分(?)
嘘ではない。
あと、ちょっと長いとは思ってる。
けれど、あーちゃんはそんなこといちいち言わない、
静止画じゃなくて普通にムービー回すよって言わせてくれない(?)

「違うの、遅刻したことはいいの、何で普通に帰って来ないの、
あんなコソコソした戻り方をしたら、サボってたことにならない」
「そこも一つの、ねらい」

顔が怖いので、ゴホゴホ、咳込んでおく(?)
スラム街以上にルール無用のポンポンイタイ現象にも、
あーちゃんお母さんは、嘘病気をすぐ見抜きます(?)
見切ったっつーか、

​もーね、心の目で見たっつーか、​​

嘘病気は、言葉をしゃべれる子供の得意技です(?)

そんなの百億年前から知ってるのよって、
言ってくれない親と金(?)
でも世の中の方がどんどん、
お金に興味がない奴は死ぬ世界になってきてるよねー。
欲しいと思わないと手に入らない世界だよねー。
そして一人ぼけ老人を演じるの図(?)

「いま何時? 昼休みよ。
本当はトイレもうちょっと早く終われたんじゃないの?」

正論(?)
ぐうの音もでないほどの、
鼻からスパゲティーのび太式確約の、正論(?)
すげぇ勢いで食べて飛び散った残骸でも、
それは戦ったって証拠さ、
ボブでもマイケルでもシゲルでもね(?)
ペンライト・サイリウムの使用も禁止だぜー、
でもアンコールは続くのさー(?)

「だってスマホ見たらあと数分だったんだもん」

   、、
―――自白(?)
いや、自白じゃない、バーリトゥード、何でもありに持ち込む作戦(?)
でも、あーちゃんがここで抑え込みに入ったアアァァァ(?)
吠えろおおおぉォォオオオ(?)

「あのね、それでも帰って来るのよ、
たとえどんなに無駄に思えても、馬鹿馬鹿しく思えても、
石に齧りついてでも戻って来るの、いい、
それが、生徒の本分だからなの。
真面目なことや、人間的な信頼とかはそういうところに出るの。
人の顔が見えるっていうのはそういうことなの。
これから人生で何度かそういうことがあると思う、
本当に戻れない時はいいの、でも、戻れるのに戻れなかったら、
それはあなたが人間として駄目になるということなのよ」

   、、、、、
―――感極まれり、
ぶあアァァァって涙は出てこなかったけどね(?)
あーちゃんママは、時間に厳しく、規則に厳しいけれど、
愛が爆発していた(?)
ドヤア顔をしながら、胸を揺らすのを見ている。
それは一つのアッピール(?)
わかる、ルールを守るとここもついてくるのよ。
(言ってない、とあーちゃんには頑なに言わせない件)

「今度から気を付ける」

常套句、とも言う。
今度そういうことがあっても、やっぱり今度から気を付けるという。
エンドレスリピート、終わらない(?)
デヴィ夫人叶姉妹の友達のように言いたい(?)
ビッグになりたい(?)

「今日から気をつける!」

行ってヨシ!
風紀委員になってヨシ!(?)
右向け右、ヨシ(?)
吉幾三服部半蔵、ヨシ(?)
マリオ、ルイージ、ピーチ姫、ヨッシー
ヨシ(?)
ダンス必修化、ダンスインザダーク
狂ったように表現、笑うように表現、
リズム感を養いつつ、脳震盪を養う、
ヨシ(?)

違う違う、そこはオス(?)
空手道場でも、結婚式場でも、オス(?)

「その、だめでせう、
千年殺しのポエムが止まりませんな(?)」
「何で古い本みたいな喋り方した?
あと、何がポエムなの」
「だってだってだって、今度からというのは、
この場合の用法では、今日からも含むからでせう(?)」

あーちゃんが白い眼をして睨んでくる。
、、
好き(?)
米津式にハート打ち抜かれた君の眼が(?)
そして某アニメを一度も観ていない、君の名は(?)

「わかったわ、じゃあ、ご飯食べよ」
「うん」

自分の席に座って、鞄から弁当箱を取り出そうとすると、
いずうさちゃんが入っていた。メルヘン(?)

「すみません、入ってます」
と、いずうさちゃんが、トイレみたいに言った(?)

ギイーッ、ギィーッ、ギィーッ、と祇園精舎の鐘の声、
じゃなかった、擬音つきで、
掃除箱から、かもちゃんが出てきた(?)

「あなたの探し物はもしかしてこの弁当箱ですかダロ?
それとも金の弁当箱ですかダロ?
それとも銀の弁当箱ですかダロ?」


・・・・・・わたしは思った、落としていなくても、
金の弁当箱や、銀の弁当箱にすりかえられる時代だ、と。

「あ、はいそうです、プラチナの弁当箱です!
レインボーカラーの弁当箱です!(?)」

パシン、と普通にあーちゃんのゲンコツが後頭部に入った。

「ややこしくしない!」

、、、、、、
しびれるぜー(?)