、、、
こそっ(?)
ガラ―――。
教室の後ろの扉を開ける、そして三秒ルール(?)
右左の確認、それは横断歩道を渡るルール(?)
「あなた、何してるの?」
、、、
普通に―――見つかった、あーちゃんお母さんに(?)
あーちゃん警察とも言う(?)
警察手帳がマストアイテムだっていうのに携帯していない、
じゃ、せめて川の流れる如く警棒してほしいじゃない(?)
わかる、そーゆーとこ、とは言えなかった(?)
何一つ言えない、それが十代(?)
「お腹痛くて、先生に手挙げて、トイレに行きたいと申しました、
ZOZOの前澤社長、とりあえず百万円くれませんか、
トイレットペーパーの代わりに使ってやります(?)」
「うん」
余計なことはいわなくてよろしい、といわんばかりの態度。
こわい、こうして気が付くと調教が始まる。
子供の躾と称してとしてゲーム機、
ニンテンドーDSを手でバキバキに折ったと明かして、
大炎上したバイオリニストの高嶋ちさ子先生より過激(?)
すてき(?)
たとえばそれは、
展望台の上でロープは崖に下りていますか、
それとも頭上の雲から下りていますか(?)
天国と思っていてもそれは突き落とします、
でもかもちゃんが飛んでくる(?)
地獄と思っていても、
いずうさちゃんが頭の上にのった状態、ふう(?)
「で、トイレに行きました、ですが思わぬ形で長引いてしまい、
常識とマナーのことを慮りながらも、やむをえず、その、やむをえず、
川が流れるように授業に遅刻しました(?)」
大義名分(?)
嘘ではない。
あと、ちょっと長いとは思ってる。
けれど、あーちゃんはそんなこといちいち言わない、
静止画じゃなくて普通にムービー回すよって言わせてくれない(?)
「違うの、遅刻したことはいいの、何で普通に帰って来ないの、
あんなコソコソした戻り方をしたら、サボってたことにならない」
「そこも一つの、ねらい」
顔が怖いので、ゴホゴホ、咳込んでおく(?)
スラム街以上にルール無用のポンポンイタイ現象にも、
あーちゃんお母さんは、嘘病気をすぐ見抜きます(?)
見切ったっつーか、
嘘病気は、言葉をしゃべれる子供の得意技です(?)
そんなの百億年前から知ってるのよって、
言ってくれない親と金(?)
でも世の中の方がどんどん、
お金に興味がない奴は死ぬ世界になってきてるよねー。
欲しいと思わないと手に入らない世界だよねー。
そして一人ぼけ老人を演じるの図(?)
「いま何時? 昼休みよ。
本当はトイレもうちょっと早く終われたんじゃないの?」
正論(?)
ぐうの音もでないほどの、
鼻からスパゲティーのび太式確約の、正論(?)
すげぇ勢いで食べて飛び散った残骸でも、
それは戦ったって証拠さ、
ボブでもマイケルでもシゲルでもね(?)
ペンライト・サイリウムの使用も禁止だぜー、
でもアンコールは続くのさー(?)
「だってスマホ見たらあと数分だったんだもん」
、、
―――自白(?)
いや、自白じゃない、バーリトゥード、何でもありに持ち込む作戦(?)
でも、あーちゃんがここで抑え込みに入ったアアァァァ(?)
吠えろおおおぉォォオオオ(?)
「あのね、それでも帰って来るのよ、
たとえどんなに無駄に思えても、馬鹿馬鹿しく思えても、
石に齧りついてでも戻って来るの、いい、
それが、生徒の本分だからなの。
真面目なことや、人間的な信頼とかはそういうところに出るの。
人の顔が見えるっていうのはそういうことなの。
これから人生で何度かそういうことがあると思う、
本当に戻れない時はいいの、でも、戻れるのに戻れなかったら、
それはあなたが人間として駄目になるということなのよ」
、、、、、
―――感極まれり、
ぶあアァァァって涙は出てこなかったけどね(?)
あーちゃんママは、時間に厳しく、規則に厳しいけれど、
愛が爆発していた(?)
ドヤア顔をしながら、胸を揺らすのを見ている。
それは一つのアッピール(?)
わかる、ルールを守るとここもついてくるのよ。
(言ってない、とあーちゃんには頑なに言わせない件)
「今度から気を付ける」
常套句、とも言う。
今度そういうことがあっても、やっぱり今度から気を付けるという。
エンドレスリピート、終わらない(?)
デヴィ夫人や叶姉妹の友達のように言いたい(?)
ビッグになりたい(?)
「今日から気をつける!」
行ってヨシ!
風紀委員になってヨシ!(?)
右向け右、ヨシ(?)
吉幾三、服部半蔵、ヨシ(?)
マリオ、ルイージ、ピーチ姫、ヨッシー、
ヨシ(?)
ダンス必修化、ダンスインザダーク、
狂ったように表現、笑うように表現、
リズム感を養いつつ、脳震盪を養う、
ヨシ(?)
違う違う、そこはオス(?)
空手道場でも、結婚式場でも、オス(?)
「その、だめでせう、
千年殺しのポエムが止まりませんな(?)」
「何で古い本みたいな喋り方した?
あと、何がポエムなの」
「だってだってだって、今度からというのは、
この場合の用法では、今日からも含むからでせう(?)」
あーちゃんが白い眼をして睨んでくる。
、、
好き(?)
米津式にハート打ち抜かれた君の眼が(?)
そして某アニメを一度も観ていない、君の名は(?)
「わかったわ、じゃあ、ご飯食べよ」
「うん」
自分の席に座って、鞄から弁当箱を取り出そうとすると、
いずうさちゃんが入っていた。メルヘン(?)
「すみません、入ってます」
と、いずうさちゃんが、トイレみたいに言った(?)
ギイーッ、ギィーッ、ギィーッ、と祇園精舎の鐘の声、
じゃなかった、擬音つきで、
掃除箱から、かもちゃんが出てきた(?)
「あなたの探し物はもしかしてこの弁当箱ですかダロ?
それとも金の弁当箱ですかダロ?
それとも銀の弁当箱ですかダロ?」
・・・・・・わたしは思った、落としていなくても、
金の弁当箱や、銀の弁当箱にすりかえられる時代だ、と。
「あ、はいそうです、プラチナの弁当箱です!
レインボーカラーの弁当箱です!(?)」
パシン、と普通にあーちゃんのゲンコツが後頭部に入った。
「ややこしくしない!」
、、、、、、
しびれるぜー(?)