羨望
楽しい日が
いつまでも続いて
海の色と、松の色と
海岸の色
はじめての色
+ + +
ふれると
明るい光の方向へ
妙に弾んだ
くっきりとした心を
あの瞳のかがやきを
+ + +
よろこび
さみしさ
ぼくのほほえみ
ほほえみ
風に浮かぼうとする羽毛のように
すぐに飛んでいってしまいそうな
――切手
・・・ふんわ り とし て
・・またすぐに会える よ
大きな海を感じたら
こんなに離れていることはできない
涙ぐむとしても
それで胸を衝かれ
――どこにも続かなくても
ただ 天から授けられたもの
いままで 得がたかったもの を
とけてしまいそうな
あや うさ で
知った
ときどき太陽のようにあたたかく
空がからりと晴れて
海が広がること
答えは泥と一緒に湧き立つ熱泉
熱さ も
いつかは冷える
――島
消しがたい海 に
言葉をひとつだけ
かさね て
あなたの世界 に
ぼくが
ただ、と言い訳できないほどに強く
その感情に惹かれて た