koichang’s blog

詩のノーベル賞を目指す、本を出さない、自由な詩人。

羨望

 

 

羨望

 

 



 楽しい日が


いつまでも続いて






海の色と、松の色と

海岸の色





はじめての色



  + + +



 ふれると

 明るい光の方向へ



  妙に弾んだ





 くっきりとした心を


あの瞳のかがやきを



  + + +



  よろこび

 さみしさ



   ぼくのほほえみ

  ほほえみ






 風に浮かぼうとする羽毛のように


すぐに飛んでいってしまいそうな



――切手




  ・・・ふんわ り とし て

      ・・またすぐに会える よ






 大きな海を感じたら

 こんなに離れていることはできない



   涙ぐむとしても

  それで胸を衝かれ

――どこにも続かなくても






 ただ 天から授けられたもの

 いままで 得がたかったもの を


   とけてしまいそうな

   あや うさ で

  知った





 ときどき太陽のようにあたたかく

 空がからりと晴れて


海が広がること






 答えは泥と一緒に湧き立つ熱泉

   熱さ も

   いつかは冷える



      ――島




 消しがたい海 に

言葉をひとつだけ

かさね て



   あなたの世界 に

 ぼくが






   ただ、と言い訳できないほどに強く


 その感情に惹かれて た