koichang’s blog

詩のノーベル賞を目指す、本を出さない、自由な詩人。

2024-01-26から1日間の記事一覧

羨望

羨望 楽しい日がいつまでも続いて海の色と、松の色と海岸の色はじめての色 + + + ふれると 明るい光の方向へ 妙に弾んだ くっきりとした心をあの瞳のかがやきを + + + よろこび さみしさ ぼくのほほえみ ほほえみ 風に浮かぼうとする羽毛のようにすぐ…

不可解な夢想・人間・ふくらみ・黒い羽根を持つ男・慰め

不可解な夢想 空白の頁がある夜明け前の闇がある[思考よ]128億8千万光年 ひとりぼっちの時計に32,768回、びっこ 跛の影がゆく視力をあつめながら或る欠陥として 味わっている たてがみ掛け布のような鬣があるアルコール酒精のうえに閉じる手がある性的な禁…

七つの詩

さくらさくらさくら さくらの はなびらがあるくーひとしずく・・・ねばっこい縞 になってぶどうのようにくちのなかで とけた × × ×蛇の眼が あったとろん とした針のように いっしゅんーぷつん・・ × × ×きえいりそうなこえでーはだか で・・はずかしかったのよあな…

何かがやって来る・空白・鏡

何かがやって来る あからめてはやく疾走してゆくもの皮膚を励ますように崩れこむ息の熱さこの無人称の息くるいのない明度が肉体に必然的に負わされている悪なのではないかノン と否! それでも釈きはなちたまえ内部から噴き出していったもの小さな火 いなづ…

支配・名前・「電源」ボタンはオフ

支配 まぶしい朝に繁つていた木立は狭い庭、仕切られた世界に「光明を浴びにし」響いてくるはいつかの讃美歌。のびちぢみする管の思想、パツとひらめいては蒸発する光は鱗。水は。その変化をやめない。光が屈折している「殆んど、方向が定まらぬのに」おまえ…

しょうねんの夢

ぼくは昨日 女の人のゆめを見たぼくはもちろん未熟な侍いわゆる鳥のように飛べない劣ったホモサピエンスでもいいともさぼくの若さは抜群だからね!これから目の異様な動きそのときどんな悩ましい光景が目の前にひろがっているか・・・で、えっとえっと、ぼくは…

小麦

パン!(かま)に入れる気孔の息吹パチパチと麺麭の焼ける音。 町や工場にながれてゆく ライオンがとびあがる 壁の時計が踊る犬 ***スイッチ オン*** クロワッサン、ロゼッタ デニッシュ、食パンナイフが欲しい ナイフが欲しい ―――透ける光 髪をほどく…

永遠

ひたり、ひたり、ひたり、あとから、あとから、おくりだされる、波紋)))) )) )) ))))月 よっ よっ よっ まるで仕掛けを見に来たりしてる よ (・・・るっ ぴっ ちゃん 雨の仕掛け人 ぴっ ぴっ ぴっ 男と女の空模様さえもあやつって よ) * * *は…

凪の陶酔

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​ ​ 鏡を見ていた。​ ―――眼は秋の水。 ​絨毯を歩いていた。​ ​ ―――譬えようもない焔を燃やし。 イット・オールウェーズ・スターツ・ウィズ・アー・シンプル・デバイス It always starts with a simple device...​ ​​ 、、、、…

センパイとコウハイ 27

「センパイ、ところでなんですけど―――」昼休みにやはり弁当を食べに来た、八十年代の悪役みたいに変な笑い方しながら(?)超超イージーモード、コウハイは改まった様子でこう仰った。耳を塞ぎたかった、しゃべれどもしゃべれども、熱くディスカッションを繰…