歌の中でいくつもの時代がさりげない調子で過ぎてゆく、
僕等を上向きにし、時には下向きにし、横向きにもして―――。
(無)を映す瞳だったらいいな、
『骸骨の枝』みたいな腕だったらいいな、
[水槽の中の脳味噌]みたいに。
出力パラメーター値の指定は、
トピック『操作値の指定』の説明に従って・・。
残酷で優しい言の刃が錆びていった、
硝子の心臓は割れようとしていた、
ゆらゆらしていた・・・・・。
〇・一ミリの毒がまわってゆく。
〇・〇一ミリの毒が蝕んでゆく。
音声・動画ガイダンスによる、
「操作ガイド」「はやわかり解説」
知りたい 情 報 のキーワード検索や文字の拡大、
冊子をめくる ような感覚でご覧いただける
―――「ページめくり機能」
テレパシーや記憶のダウンロード、
うん。・・・・うん・・・・・・。
生き残りたちを探し回ってんの・・・)
黒板と、三十五個の椅子と机のある教室。
クロノスタシス、秒針が停まったように感じられる現象―――。
歩き出した、
笑っていた、
何か見つけようとした。
輪廻は大きく口を開けていた・・。
「繰り返すのか?」
消失せよ・・・・・・誕生せよ・・・・・・。
「(繰り返すのか?)」
消失せよ・・・・・・誕生せよ・・・・・・。
掃除箱も、鞄も、床も、教壇も、棚も、視差棒も、
チョークも黒板消しも、スピーカーも、額縁も、
掲示板と、その掲示板に貼りだされた告知も、カレンダーも、
時間割も・・・・・・・ゲシュタルト崩壊・・・。
、、、、、、、、、、、、、
「別の人間になるってのはどう?」と僕は言った。
、、、、、、、
「別の人間になる」と君は言った。
(・・・・・・体験している君もリアルなら、
仮想体験している君もリアルだ、、、)
(時間というのは常に進むとは限らない。
「老い」は病気なんだという見方がある。
遺伝子の策略、とね、、、)
(・・・・・・ならば、老いなくなった君は何度も、
その体験が出来るのかも知れない。
年齢的な概念が存在しなくなった瞬間、
そこに魅力が失われるとしても、ね―――)
(カガミノナカデハ、センテンセイガ、ムゲン・・)
硝子の心臓は割れようとしていた、
(メガミハスアシ、センリツ、レイカン、スウオクセイキ・・)
ゆらゆらしていた・・・・・。
〇・一ミリの毒がまわってゆく。
〇・〇一ミリの毒が蝕んでゆく。
(違う・・・・・・僕等が無くしたものは―――)
(無くしたものは―――涙の意味だ・・・)
まだ―――人類はみじめで卑しい行為を続けている、
イメージだけじゃ救われないことを知っている僕には、
モロッコの青い街シャウエンを歩いている、
異邦人みたいさ―――。
ゆ.っ.く.り.指.で.
//////面白い
・・・・・・同じ時の中に別の時が起床する、
囀っている、
囀っている、
―――理想的な万有引力・・。
"bare"と "bear"の発音は同じだけど、
"bare" は裸とい う意味で"bear"は熊という意味・・。
電源から遮断されていないんだ、
、、、、、、
ということではなく、
裸の電 線または端子に触れない・・・・・・。
「車の助手席にダミー人形を載せたら、
周囲の人がじろじろ見る。
死体なんじゃないか、殺したんじゃないかって、
そんな眼で見る。逆もあるね、
堂々とし過ぎると人は気付かない」
「完全犯罪するつもりで捕まることはありうるけど、
見つかって欲しい、捕まりたいと思って、
そうならないということは有り得るってことさ・・」
向こうの世界から隔離されてる感じが長く続いた、
切り離されていたんだ、でも、音楽の休止、
長く続いた当たり障りのない日々。
眼を大きく見開いた硝子玉の球体から酸素の儀礼。
意味はいつも隠れてる、
―――見えないまま、忘れているだけ・・。
成形済景色に焼き切れて
こいつらは見て見ぬふりをして平気な顔をしてんの)
成/長/して、い、る。
「裸の女の子」が出てくる雑誌を見ても別に興奮しない、
―――こういう体験はないだろうか?
“switch”なんだよ、鯨の骨格のような巨大なスケールの中で、
自分の幻想が機能している、
脂肪という経験が雪のように降る。
成/長/して、い、る。
(針)を失くした時計だったらいいな、
『永遠と刹那』を知らない一日だったらいいな、
[バチカン美術館の二重螺旋階段]みたいに・・・。
(...Over, under, sideways, )
When will it end? (When will it end?)
「夢を見て―――冗談やシモネタを言って、
ビールを飲む、メッセージに託して・・・」
(...Over, under, sideways, )
When will it end? (When will it end?)
「僕等は美しい青色の世界で、恋と冒険をする、
僕が手を引いたら、一緒に走ってね・・・」
波の音しか聞こえない・・・。
世界中に災厄を振りまく、パンドラの匣みたいに、
僕もいつからか、胸の舞踏の感覚を忘れてしまった・・。
終わり始めた、
震えていた、
声が出なくなっていた。
輪廻は大きく口を開けていた・・。
「繰り返すのか?」
よ―――溶接スル・・。
消失せよ・・・・・・誕生せよ・・・・・・。
「(繰り返すのか?)」
つ―――接手スル・・。
消失せよ・・・・・・誕生せよ・・・・・・。
(声)を失くした水だったらいいな、
『日常と嘘』を知らない僕等だったらいいな、
[夏の日が終わってゆく]みたいに・・・。
「忘れていられたらいいって思った―――
(思わず息を詰める・・・・・・時間をかけて得たものは―――)
(砂になる―――切ない愛の羞恥さえも・・・)