誰だって『不安』で、“関わり合い”になるのが恐ろしい、
だから切っても切れない縁、絆なんてものを欲しがるんだろう、
罪の共有、秘密の共有、しいては・・・・・。
―――【恐怖】
言葉を変えて、街角をゆく、
うらぶれた思い入れ、袋小路、冷たい陰鬱な光の夜の街燈、
誰も一人にはなりたくはない―――のに、
誰もが一人だ・・・。
頭の中で、見えない手の中で、ぐんぐん拡がってゆく、
そうしたらもう“手を汚さず”にはいられな―――い、
『化け物』は、その―――『化け物』は・・・、
―――【常識】
電車の通過するガタンゴトンという音を聞いた、
工事用のフェンス、天井の低いトンネル、
高架下に並ぶ、商店や屋台。誰もが―――犬の鳴き声を、
しているような笑い声をあげて―――いた、
(椅子取りゲーム、その中の一人になるんだ―――と、
それがこの世界の気持ち悪いところだ・・・)
―――“夜”が始まる、
周りがくすんで見えるような『夜』だ・・。
印象
澄み渡った空とのどかな河川―――だ。
日本の象徴的な平和な光景を前に、
顔の表面だけ残して『全身』が忽然―――と、
消えてしまったような放心と虚脱感・・・。
穴倉の興奮、強靭で、成熟し、完璧―――だ。
何故―――で、ズレてゆく。
何故、乗ったと思った瞬間に、迷いが、
霊感の自由さを奪って―――ゆく・・。
空気が百足や蜘蛛みたいに足を生やして―――ゆく。
ビートの中にブレーキがある・・、
理解し合う、狂った渇き、その瞬間の壊れた息苦しさ・・。
ガリヴァー旅行記に出てくる空に浮かんだ島みたいな、
―――【雲】だ。
“山村暮鳥”が遠くな――る・・。
遠くには工場が見える。
「風の吹いていた―――夜・・・」
世の中なんてものは、ひと月もあれば、
きれいに変わってしま―――う。
世人の承認もなく、
みんな好き勝手に『世間の無神経』を作る。
“空き缶を放り投げた”のは誰か・・。
、、、、、
繋がれた船。
、、、、、、、、、
水の上の反射のいきり・・・・・・。
(鏡の中―――へ、)
(割れた破片の中―――へ、)
川のせせらぎ。
時折混じる川を泳ぐ魚の跳ねる、
ぽちゃん、という音。
澱み果てた生活の懺悔者の背後の美麗な極光が、
寄生虫や癌のように思えてくる、
「救済なんて信じる者が馬鹿なのだ」と・・。
帽子が落ち―――る。
風船が落ちる。
金属バットにボールがあたる音、
ウォーキングする人の息遣い、
自転車のギアを変える音、
十代ぐらいの男女の喋る声、
陸橋を渡る電車のガタンゴトンという音、
その地響き、先を争って出ようとする『言葉の整理』・・・。
―――彷徨う、ことにどんな意味があるんだろう、
生きることに意味があるように、
『辿り着く』ことを考えているのか・・、
『辿り着く』ことを考えているんだな・・。
“セッション”が始まる、
“ギグ”が始まる、
まだまだ長い人生の無数の黒い点が見えてくる、
(考えていようが、迷っていようが・・、)
(戸惑っていようが、疲れていようが・・・、)
こんな一瞬は続く、支離滅裂に、荒唐無稽に・・。
「本当なんて一つもありはしない・・」
(信じているだけだ、)
「でもそれでは生きてはゆけないだろう・・」
(でも、信じているだけだ、)
平気で黙りたい間、黙りながら、
沈黙は饒舌のようであると思う。
欲望の交通上、その狼狽や困惑にも網を張る、
『割れ目と隙間』の違いなんて―――ない、
規則や注意事項が書かれた看板、
石の階段、
夕暮れ。
それが宿命の残り滓みたいに見えてくるのは何故か、
焔なき熱なき火に惑う生理的想像力、
具体から抽象へと進んだ迷路の地図―――に、
もうすぐ愁いに深く沈んだ宝石の星々・・。
ねこじゃらし、おおいぬのふぐり、
クローバーが茂った草原―――だ、
答えるのを躊躇いながら、“発動と解除”だ、
『有効な解毒作用』は見つかるだろう―――か、
意志が人知れず動いたのを感じる、
何かもう一つ確かめなければいけない『風景』の中を・・。
月の光、世界の風が薙ぎ払った、
この暗闇、傾きだした目標の距離は、
鉛の織りなす水の襞に波紋を形成しながら、
水の上に鳥の姿を映す、
眠りながら浮いていた木の葉のような鳥の姿―――を、
眠りながら浮いていた木の葉のような鳥の姿―――を、
その抵抗を押し切って蝕む陶酔、夜の感慨、
ありとあらゆるものが人間的なものから離れてる、
―――【月の影響力の下】で・・・。
路地裏
<ゴミ箱から異世界へ行きます>
...エアコンの室外機で、
“コマンド入力”する、
[ライセンスを有効にして下さい]
えーと、ここをパカッとして、
ここを、オリャッとする―――と。
何故か、『公衆電話』になります。
10円玉投下、カシュッ。
10円玉投下、カシュッ。
錆びのある外階段はポログラフィー、
配線、配管、壁の落書き、
“九龍城砦”
―――中々乾かない水溜まり、黒い猫、
配達員の台車のガラガラという音。
ここは・・・・・・。
再開発や区画整理されていない地域、
時代の隙間に取り残された昭和の風景・・。
サングラス以外はすべて脱いでいる男たち、
―――サイバータトゥー疑惑を持っている男たち。
サンバイザァーは別に関係ないし、
シャングリラァーは、もっと関係ない。
「この先行き止まり」
マン◯ープリンとエッグ◯ルト。
『通り抜け禁止』
マグ●ナルド。
「(そこは、)自分だけが知っている抜け道」
モス●ナルド。
『(そこは、)何か曰くがありそうな道』
TEL 〇×△ー〇×△ー〇×△□
[story]
●二×××年、路地裏正常法によって、
表通りが交通事故(大規模市街戦)で、
崩落(命の危険)しています、
銃を構えて待機して下さい。
「ベビーカーの中身は、マシンガンです」
帝国式格闘術は必須です。
「人の皮をかぶっている人の皮です」
手榴弾は、キオスクで入手できます。
「餃子です」
「炒飯です」
ムー・スポッツライト・アニバーサリーの、
読者ならババアにドロップキックできる。
(一撃必殺!)
それは―――『死神』です。
大体それは―――『悪魔』です。
えいやッ。
稲川淳二の心霊写真館?
えいやッ。
水木しげるの妖怪写真館。
米津玄師似の戦闘員は、
「ツー」とか、「ブッッ」を繰り返している。
「NHKの支払いをしているような顔をしながら、
俺は偽物だからしていない(?)」
なんて奴だ、
あんなの誰も払いたくない・・・!
だるま落としの要領で、足をカツーンしてやりましょう。
橋本環奈似の戦闘員は、
「カチカチ」とか「ジィー」を繰り返している。
「睫毛盛りすぎだった、
というか、もう若干睫毛のもりそば、である」
「・・・・・・まつそば」
マトゥーン、スゥーバァ(?)
マトゥーン、スゥーバァ(?)
・・・・・・なんだろう、
なんだろうな、
段々見つめていると、
チワワに見えてくる。
米津ダルマ落としデース(?)
橋本チワワデース(?)
「チャンネル変えよう・・・・・(?)」
大体、米津ダッタンタワー24時の方がいい(?)
うん、いい名前だ、むしろ本家よりいい名前だ(?)
橋本チクワールマルテーネ(?)
どう考えてもいい名前だ、しかし、許せない、
路地裏犯罪。
「タウンページを接着剤で、
かためて攻撃する、
それが路地裏の掟(?)」
建物に切り取られた小さな空から、
洗濯竿で攻撃してくる老人・・・・・。
(洗濯竿式抜刀術、)
(たけやさおだけーの人から教わる、
オリエンタルな抜刀術、)
あと、中国拳法だろう―――か?
A‐button“不意打ち”
Bーbutton“近接戦闘”
「火炎放射器でヘルファイヤーしましょう」
「(は、)30のダメージを与えた」
「(は、)40のダメージを与えた」
<路地裏の窓を蹴破って、
UFOに飛び乗りましょう>
“yes...”
“yes...”
建物に寄せて停めている自転車やバイクを、
倒しながら進みましょう、
雨樋、マンホール、プロパンガスのボンベ、
鉢植え、プランター、ビールケース、一斗缶、
発泡スチロール、それから、
煙草を美味そう吸う咳交じりの老人、
―――【Dランクモンスター】
(石を投げましょう、)
(石を投げろ、)
薄暗く細い通路が横目に見える、
―――【路地裏】
Be Strong
つまらない大人になったんじゃないかって、
ふっと洩らしてみたら、
毎日の繰り返しは本当に意味のないものになるけど、
精神分析なんて大それたものじゃなくてもいい、
折れた釘でも、砂を噛むようないまのこの気持ちを、
確かめようって一人の部屋で考えた。
家具や電気製品に囲まれて、
水道やガスや電気はこの文明の力だ、
その恩恵にあずかりながら僕等は生きている。
生活保護もある、
年金だっていざとなったら保険にもなる、
借金だって自己破産できるよ、
生きるためにはもっとお金は少なくてもいいけれど、
よりよく生きるのは本能だから。
仕事して、結婚して、人付き合いもこなして、
趣味もあって、それなりに納得できる人生があるはず、
積み重ねていけば不平不満があっても一定の満足値に達してるはず、
だのに、好きな食べ物はって聞かれて実は困るんだ、
カレーライスって答えるのも何か変な気がするんだけど、
わかるかなあ。
時折世界の終わりのような、
サスペンスドラマの断崖絶壁のシーンみたいな心境で、
ありのままの現実を語ってしまいたい気がする、
群れや縄張り、嘘やプライド、
そんなことばっかり考えていると嫌になるさ、
本当に何かちゃんとしたことをしたいって、
そう考えるような一瞬がどこからともなく現れんのさ。
物語の登場人物には、
ドラマツルギーがあって目標が設定されてる。
接着剤的なゲームのコマンドや、選択肢は、
生きてる自分を俯瞰でもしなきゃ見えてこないけれど、
わかることで百人の村に入ってゆく、
僕はせめてJポップの一曲が終わるぐらいまでの集中力で、
したいことの一つや二つぐらい考えている。
いや、珈琲の粉末をコップにさらさら落としてお湯いれて、
それを飲み終わるまではちゃんと考えていよう。
地位や名誉やお金じゃない、
それはわかっている、
わかっているけれど分かり易いんだろうなって思う。
みんなが憧れるような職業で、
沢山の人に必要とされるスーパーマン。
遣り甲斐や、生きてる意味まで欲しがる才能や、愛。
貯金残高の心配もしたくない、
そうすればきっと幸せだって信じたいんだ。
大きな家に犬飼って、高いスーツを着て、
インスタグラムに投稿すれば、
嫌なことを全部忘れられるんだ。
聞く側の心理でいくらでも変わるようなことを、
いくら話しても意味はない。
でもそういう刹那的なことが、
一定数の大人の現実なんだ。
生きる現実と、生きるための現実が、
わけのわからぬ過去と未来に挟まれてるような気がする、
そう思うと一寸先は闇だ、
履歴書数行のような人生、
日時計の文字盤みたいに消えてしまいそうなアクション、
そんなんじゃないって思ったから、
こんなんじゃないって言ってみた、
何が出来るんだろう、どうせロクなことは出来ない、
人生は結局昨日までの自分との戦いだ、
どんなに抗っても連続的に展開されてゆく自分の結果だ。
神とか奇跡とか音程が狂いそうなことは嫌いだし、
どんな性転換手術をしようっていうのか、
誰にでもいいことや悪いことがある、
一番面倒くさいことは一番わからないことだ、
運命や運勢、それは眼の中のゴミのように目立つ、
心に触れるものも危険だ、
納得のいかないことにもそういう要素は隠れている。
人間が駄目だ、世界が駄目だ、
経済が駄目だ、社会が駄目だ、
本当だろう、
そうだと言い切れる要素があるんだろう、
でもそんなの今に始まったことじゃない、
僕等はずっとそうだった、
石器時代だって未来の年号になったって、
そんなの何かが変わるわけじゃない。
愛が劇的に変わるようなことがあったら、
そしてそれが僕の仕事の一部だって言うのなら、
受信機の振動版をこすれるさ、
世界中でその一日を奇跡と称した祝日にでも出来るさ、
けれど僕等に出来るのはテクノロジーの錯覚さ、
本当はそんなの必要ないけれど欲しがる。
それが愛だってみんな思っているのさ、
それが愛だってみんな信じたいのさ。
自動販売機でジュースでも買おうって、
部屋から抜け出して、
ぐるりと三百六十度見回してみる、
限られた風景の中の限られた経験の限られた自分の世界が、
そこに見えるはずだろう、
どうせ何にも特別なものなんてありゃしもしない、
電車がこっち側からあっち側へ行くようには進まない、
でも無数の扉が開くのを同時に見ているような、
不思議な興奮を感じていた、
人生ってこんなもんなんだなって思えたら笑えてきた、
僕はただ導火線の火に近づいていき、
人生最後の戦いというのに身を投じようと考えていた。
つまらない大人になったんじゃないかって、
ふっと洩らしてみたら、
いや忘却するな、不幸を否定するな幸福と嘯くな、
僕等の天敵は人間であり、
僕等がどんな結果を得られない時も人間である、
誰かが悪いと言っていればそれで解決できてしまう、
それもまた一つの正しい答えだからだ、
でも納得のいかぬ興奮、抑えきれない興奮があるなら、
僕等はもう一度考えてみなければならないのだろう、
人生の夜明け前、
とりあえず一歩でも先に進みたい、
こんな場所より少しはましなところへ抜け出したい。
あれこんなこと前にも言ったような気がするな、
絶対言った、間違いなく言った、
それでやっぱり、夜だった気がする、
星や、うらぶれた街燈ぐらいしか見えなかった、
それでも錆びたブランコを揺すってみる、
けれどもきっと自然らしく振舞おうとする事自体が、
小細工だったり嘘だったりするんだろうっていう気がした、
急激な感情の変化を伴わないものを求めながら、
そうするとやっぱりこうじゃないんだろうなって引き戻される、
何かを変えることが難しいんじゃない、
当たり前のこと、今日という一日の動かない表情が、
百年間続くべきことだからなんだろう、
風を受けた水面のような一瞬に張り付いた落葉だ、
孤独や幻、空虚な人生の理想を垣間見る優雅な夜が、
印象を剥落させながら、油膜のような景色を連れて、
滑り始める、すうっと流れ始める―――。
イラスト詩「永遠より長い時間」
生きている間どんな驚きがある、
油を塗った硝子、
水の中に入れた黄身。
h... h...h... h...h...
h...h h...h..h.. h...h..hh...
さ/そ/り か/な/り/あ ロ/ン/ド/ン
・・・・・・何だっていいのさ、知ったこっちゃない、
「いや別に知らんけど」bi...bi...bi..
(Easy come, easy go.)n.i.c.e.
ビューティフル
Beautiful... (【はれるや】)ぼくは・・・・・・
(かけられた巨大な布で大修道院でも作ろうとしていた、
ステイ・・ステイ―――。 す・・・・て・・・る・・・・だ・・・け・・・
ダムダム..ウィーン(はあ、)
(ハァハァ、、、
リンドンリンダン・・。幻ー覚ー想ー像
ヂイグダアァグヂイグダアァグ・・
「 熱 が 伝 わ る だ け ・・・」
「 生 が 伝 わ る だ け ・・・」
、、、
こ――んなに・・ (【はれるや】)ぼくは・・・・・・
大掛かりな手品が始まる。
・・・・・・何だっていいのさ、知ったこっちゃない、
、、、
こ――んなに・・ (【はれるや】)ぼくは・・・・・・
絶/体/絶/命
(何だってどちらかに傾いた上、
h... h...h... h...h...
h...h h...h..h.. h...h..hh...
夢遊病にかかったみたいに眠たげに半ば閉じた眼で、
しかめっ面しては愚痴って妊婦のよう)
―――うそだ・・
((したい、(したい、
h... h...h... h...h...
h...h h...h..h.. h...h..hh... h...
h...h... h...h.. hhh....h...hhh hhh...
「生物図鑑のパズルの釣り針に、
ト ロ イの 木馬 <戦争>も<傷跡>をも、
>三途の川で最後の洗濯・・
「白の花嫁」「花嫁の黒」
「白の人間」「人間は黒」
h... h...h... h...h...
h...h h...h..h.. h...h..hh...
(【はれるや】)ぼくは・・・・・・
(【はぁ・れ・るや】)ぼくは・・・・・・
なんだって...かんだって―――夜の丘の悪寒な御棺。
、、、、、、、、、、、、、、、、
ガタガタぬかすなイチイチうるせえ。
ハッ・・ハッ・・ハッツ・・・(【はれるや】)ぼくは・・・・・・
わらぁいぃたぁいぃだぁけぇえ・・
・・・・隠したってじわり浮き出る、
トラウマ、鳥肌、頓馬な鼻・・・・
暗黒の世界のエロとグロ、踏み鳴らすヤミ/価値は低下―――相対性を評価・・。
頭蓋骨・・
(【はれるや】)ぼくは・・・・・・
天蓋にピンでとめられた頭蓋に漆黒の翼ひろげた大蝙蝠。
木造の駅のストーヴの前で見てた、
テンションLOWの、ロンリーNIGHT。
・・・・・・・・餓鬼・・マジ・・うる・・・せ――え・・
百の手をさしのべて 泥酔した娼婦を見ている 。
欠けながら 崩れながら 。
(ゆ、)・・《く》――
それが愚かでも
街は流行のインスタントショー(で、)
それが下らなくとも
ジイ・・ヂヂヂ―――。 あ・・・・そ・・・ん・・・・だ・・・
ヂヂ、ッ バイアスの方へ。(リ/ン/ネ/
「忘「れ「て 幻ー覚ー想ー像
つたあぁわぁるだあぁけえぇ・・
廻る、
気付けば足跡だらけの道、軌道が残す跡は靴型のクレーター、
迷いや躊躇いに光があたらないことに、
h... h...h... h...h...
h...h h...h..h.. h...h..hh...
(【はれるや】)ぼくは・・・・・・
(【はぁ・れ・るや】)ぼくは・・・・・・
なんだって...かんだって―――夜の丘の悪寒な御棺。
>「意味」なんかなくていい、
h... h...h... h...h...
h...h h...h..h.. h...h..hh... h...
h...h... h...h.. hhh....h...hhh hhh...
(【はれるや】)ぼくは・・・・・・(【はれるや】)ぼくは・・・・・・
(【はぁ・れ・るや】)ぼくは・・・・・・
無法地帯
無法地帯という言葉を聞いて何を想像するだろう、
存外、治外法権という言葉を思い浮かべるかも知れない。
とはいっても治外法権とは、国際法上の権利で、
在留外国人がその居住する国家の法律に拘束されない特権を意味する。
その延長線上で、無秩序、
混沌といったイメージに結びつくかも知れない。
北斗の拳、マッドマックス、ゾンビ作品とかね。
人を殺しても罪にならない「ゾーン・オブ・デス」と呼ばれるエリアが、
アメリカにある。イエローストーン国立公園の細長い西側だ。
そこにはアメリカという国の法律の問題がある。
簡単に言えば犯罪が起こった時、その州から陪審員を選ぶのだが、
このイエローストーン国立公園は複数の州が管轄する場所、
ましてやこの細長い西側に人は住んでいないので、
人を選出することなど出来ず、
裁判自体が行われないと理論上はそうなっている。
もちろん、法の抜け穴を利用した犯罪が行われる可能性のある、
無法地帯という意味にすぎない。
建前と本音というのを、忘れてはいけない。
もしここで凶悪な犯罪が行われてそれで済むということはない。
裁判所だって重い腰をあげるだろうし、
大衆の声を無視することはないし、
無茶苦茶がまかり通ってよしとするほど国民は馬鹿じゃない。
マイケル・ジャクソンとか、ジャスティン・ビーバーみたいな、
スーパースターを無罪放免にさせるなら話は別だろうが、
いや、むしろアンチ合戦でより正常に作用するかも知れないが。
アメリカの織物工場で謎の虫に刺されたという事件があった、
でもその虫は何処にでもいる普通の虫。
けれど、多くの人はそう思わなかった、集団ヒステリーだ、
とんでもなく危険な虫に噛まれたのではないかと思った人が、
眩暈や手足のしびれを感じた、それが同じように虫に刺された人達に、
一気に伝染したというわけだ。
こういうパニック系統を信じがたいと思う人もいるだろうが、
(たとえばオレオレ詐欺を含めた特殊詐欺に騙される心理を、)
僕は一度体験している、
断言してもいいけれど思い込みや先入観はなくならない。
幽霊だっているいると騒ぎ続けていればそれが見えるようになる。
いやいや無法地帯といえば、
銃撃戦が行われる、麻薬の売買が行われる、
そんなダークサイドでアンダーグラウンドを想像するかも知れない。
具体的に言うと、東京の中野とか、
大阪の西成を想像するかも知れない。
山奥や孤島でハッピーターンみたいなフォー・トゥエンティの草を吸い、
瞑想する洗脳漬け宗教団体とかね。
管理が行き届いておらず、横暴または悪意のあるユーザーや、
サイバー攻撃で埋め尽くされてしまったインターネットサイトなどを、
「無法地帯」と称することもある。
世紀末ヒャッハーだなと思いませんか、
誹謗中傷、無断転載、虚偽の情報の記載、個人情報の暴露、
削除荒らしに白紙化、マウンティングや私物化、
下らないスキャンダルや残酷なニュースばかりが流れる、
現代に疲れている人もいるだろ―――う。
実のところ、うつ病というのは大半が重大ではない。
申告制で、なんだったらゆるゆるのセーフティーしすぎたネットだ。
別にうつ病が仮病だとか言っているわけじゃない、
れっきとした病気だ。
ただ、深刻な症状になる前からケアしてしまうと、
抗鬱剤によってセロトニンの量が増えて、
バランスが本当に崩れてしまう可能性がある。
一度拍車がかかると生活できないレベルにまで追い込まれる、
僕はそのことを指摘している。
僕の考えでいっていいなら、
ビタミン不足ないしは栄養不足というのは、
家庭を離れて一人暮らしすれば大抵そうなる、
それで心のバランスが崩れることだってあるのだ。
慣れない仕事に悩まない人間がいるとは思い難い、
そこで安易に心療内科へ行ってしまうのはどうかと思う。
ただ、そういう僕の考えもまた結局、荒療治とか、
似非の救済方法を促すキッカケになるかも知れない。
Q&Aが必要だ。
どんなものでも引き受けられる細かな説明が必要だ。
幽遊白書じゃないけど、
ナイフエッジ・デスマッチでタイマン張らせてほしいとかも、
これは実に無法地帯的だ。
分かり易い漫画が多くて助かる、全員馬鹿になりたいみたいだ。
YouTubeを観ていてこの人達、頭大丈夫なのかなと思うシーンがある。
もちろん、彼等がどうかとかも関係ない、九割マトモだろう、
受け取り手がどうかを計算していない、
あるいはそこまでの説明が行き届いていない。
現代は情報が完全に近い状態でダウンロードできるようなものだと思う、
けれど、その分、距離感をはかりかねているような、
人と人同士が絶えずズレながら修正しあっているような印象を受ける。
この気持ち悪さが断崖の底を覗きこんだ沈黙に変わった、
その次の瞬間に、マシンガンのような言葉が弾き出される。
なお、アナーキズムは資本主義的労働形態、
つまり賃金奴隷制度も、軍事的階級制度も、地方豪族も、
教会も、あらゆる権威的支配に反対し、
搾取が存在しない状態を目指している。
そんなものが存在するのは頭がロマン派の人だろうが、
侮るなかれ、その延長線上の究極の理想はだから、
宗教の集団死かもしれないとも思えてくるのだ。
信じ難いだろう、でもアナーキズム的な在り方って、
僕には本当にそう思える。
無人島に十数人が流れ着いて生活するという小説よろしく、
絶えず心が揺れている、
何もかもに絶望するのは実のところ、張りつめた心の状態の時だ、
僕はそういう経験を何度かしている、
それが宗教的装置で増幅されるようなことがないと言い切れるだろうか、
生きている間、そういう心理を知らないで生きる人が、
わんさかいることにたまに驚く、
平和って素晴らしいなと思う、ずぶずぶの安寧に騙されて、
何もしないで生きていられるほど甘くないことがわからない。
でも騙されて、眼を瞑って、
フツウニキチガイになりながら生きるのも悪くはない、
熊の被害で電話をかけまくっている優しい人が、
誰かに迷惑かけまくっている状態だ。
何が正しくて何が間違っているのかなんて、
本当のところはわからないって素直に認められない人もいる。
集団の中で小さな意見は巨人と蟻のようなものだと思い込んでいる、
そんな人が何百人、何千人もいたらどうなるだろう、
その小さな意見がとても大きな意見になる、
バタフライエフェクト、
そんな人の為に無法地帯って必要なのかも知れないとふと思う。
世界から切り離された場所が人類救済の鍵かも知れない。
しかし外国の無法地帯だって実のところ、暮らす人にとっては、
楽園であるのかも知れない。住めば都ともいう。
「ポスト・アポカリプス」とか、
「アフター・ホロコースト」という、
言い方も出来るかも知れない、九龍城砦もそうだろう。
元々は香港付近の海賊に対抗するために作られた、
軍事要塞で、一八六〇年頃に清と、
イギリス・フランス連合軍との間で起こった、
アロー戦争がきっかけで、
イギリスが九龍城砦の主導権を獲得。
その後、中華民国の樹立で清朝は事実上滅亡。
九龍城砦がイギリスから返還されたかと思ったら、
中華民国政府はこの城砦を放置。
そのままくたびれて廃墟になるかと思いきや、
中華民国内で国民党と共産党が対立し情勢が悪化。
その際に大量に難民が発生し、
政府が手をつけていないこの城砦になだれ込んだのが始まり。
九龍城砦では事実上中国やイギリスの法律が適用されず、
無法地帯として名を馳せることになる。
といっても犯罪温床地域という差別や偏見はあるにせよ、
そこは、エデンの林檎は美味しいけれど、食べると恥が生まれ、
それを隠し通すことはできなかったという譬えを用いるのがいい。
法がないゆえの厳しさは、
それ以上のマナーモードを求めるというわけだ。
法がなければ、人が出てくる。
それは別属性の動物的な派閥や縄張りが出てくる。
人は報復をする。
道徳はそんな時に最高の法律だ。
たとえばブラック企業ゆえに、
社員同士の結束が強固になるようなもの。
九龍城砦の見所といえば違法建築のオンパレード。
建築家が想い馳せるかも知らないワンダーランドだ。
他のスラム街とか貧困地域って、
背の低い建屋がズラーッと並んでるイメージがあるけれど、
九龍砦の面積は二七〇〇〇平方メートル。
東京ドームを半分にした程度の面積、
そこに五万人以上の人を動員じゃなく住居させようっていう、
密度の高さは満員電車よりはマシだが、
違法建築でもしなけりゃ、そこに人は住めなかった。
こんな具合なのに学校や病院、老人ホームといった、
福祉施設もちゃんとあったりする。
九龍城砦にはお年寄りや子供を大事にするという考え方があった。
スラム街とか貧困地域ならまず省かれることは、
まず、お金にならないことだ、自分のことで精一杯、
それが結局全体をどんどん疲弊させる。最悪の悪循環になる。
だから九龍城砦は管理されていたという言い方もできる。
第二形態から第三形態に移行する場面さ。
無法地帯は未来を探る上で一つの虫眼鏡だ。
電気や原材料の輸送は止まり製造工場や機械は稼働しない、
物資の新規製造は困難である、そんな未来。
道が崩壊、瓦礫で塞がれ、僅かな照明で夜を過ごす、未来。
救援物資や避難救助を求める人間がそのまま暴徒と化す、未来。
致死性ウイルスに化学防護服やシェルター内で過ごす、未来。
あって欲しくないけど、あるかも知れない未来。
食糧や安全な水もない、生活必需品もない、トイレも外、
風呂もない、そんな生活が想像できるだろう―――か。
自律神経が乱れ、食欲不振、不眠、肌荒れ、
あらゆるストレスが加速する、そんな僕等の未来。
かもちゃん、ラーメンの神話すれば
料理の鉄人―――じゃなかった鉄鳥が目覚める(?)
「二郎ラーメンですか? 食べたことはありませんね」
と、市長さんが言ったのだ。
「俺も食べたことないな」
と、魚屋のおじさんがさらに言った。
とはいっても、事前の情報がある。
ボリュームが多く麺がとりあえず見えない。
樹海のように完食へ立ちふさがるバリケード、まるでリビドー、
(しかしリビドーは関係ないと思います、)
とりあえず、丼の底がやたら遠くて見えない、
時折見かける二十世紀は黒の時代みたいなファッション、漆黒、
ゴスロリかと思ったら、コードネーム路線(?)
井戸の底に降りる貞子、あ、ここ梯子つければよかった、
そしてはじめしゃちょー動画的に道を増設する不思議(?)
マリオ土管を潜って水中戦(?)
「・・・・・・野菜マシマシ、背脂モリモリ、
二十四時間食堂トラック運転手御用達、
美味い、もっと食べたい、飽食の時代に訪れた暴走特急の食欲、
それが、二郎系ラーメン―――ダロ(?)」
「かもちゃん、それ違う」といずうさが、普通に突っ込んだ。
、、、、、、、
しかしかしかし(?)
市長さんも知っている、客を育てるといって量を増やしていく、
ラーメンであること―――を。
ジ・アート・オブ・シン・ゴジラ(?)
あれ先週食べた時、こんなに増えてなかったけれど、
まあいいか、そう言って麺啜る、スープを啜る、野菜を啜る、
飲んでゆく、食べ物の不思議(?)
苦しい、でも食べたい、気が付くと一回り身体が大きくなる、
そして洗脳完了、添加物の街のごり押し的宗教は、
若干ピーキーな作戦だけど、身体は二回り大きくなる(?)
生きる道を照らしてくれる(?)
生きていてよかった(?)
でもスープを飲めとは強制しないこと、健康被害になります。
食べられない時は鍋を持参して駆けつけること(?)
ゲロをかけたような心の汚さを、
ハートフルマインドフルパーティーパラメータで、
逆に突きつけられ気が狂いそうな展開(?)
、、、、、、、、、 、、、、、、、、
残したいんじゃない、食べられないんだ(?)
それはドスコイちゃんこ鍋(?)
「ついには脂ギトギトの一杯が、
和懐石や、フレンチのフルコース料理に匹敵する―――ダロ。
それは電気自動車のタイヤの減りが速いという、
意外な事実のようなものダロ(?)
たとえば鉄道から車、さらにはネットスーパー、Amazonへと、
移り変わっているような時代に、ライフは十九期連続増収(?)
ライフでいつもお菓子買う(?)
西の友と書く近くのセイユーでは、
衣料品がバーゲンセール状態している(?)」
「かもちゃん、それは関係ない」といずうさ、普通に突っ込んだ。
そして決戦の朝、かもちゃんが商店街の肉屋で、
大腿骨や背骨、腕肉に背脂を無料でいただいていた(?)
もちろん、軽くお話をした、この前、戦車で野球ボールを投げるというか、
発砲する、スーパーソニックベースボールキャノン動画を観たダロ、
キャッチャーミットをぶち破る豪快ダロ、
それはまるでシンジミズシィマの、
コウシエンフジムラの剛速球だったダロ(?)
会話は盛り上がった、しかし、量が量で、
肉屋のおじさんは、ちょっと渋い顔をした(?)
でも後でラーメン食べに来てと言い、モフモフのお腹をさわらせた(?)
そろそろ一番おもしろい漫画決めようぜみたいなスレッドが立つ、
最初、ドラゴンボールとかジョジョの名前が出る、
なんかお前等jump好きだなってカイジとか、名探偵コナンとか、
(いやでも名探偵コナンはないな、火の鳥ぐらいない、好きだけど、)
―――野球好きな奴が野球漫画好きなのは当たり前、
キャブテン翼が好きなのはサッカーが流行だった―――からかも知れない、
そんなこんなで進んでいくけど、レスが続けば続くほど、
世間的には評価されていないけどというニュアンスが強くなっていき、
いわゆる発掘要素や、自分の漫画レベル道場になっていき、
なんでお前等あのアートがわからないのドヤァとゴラァ成分で、
ぐだぐだになっていき過疎化する。
そんな感じ(?)
面白いからって中身があるとは限らないし、
中身がないから面白いっていうのも―――残念ながら、ある(?)
銀魂のとある回では散髪の話だった、
殿様の頭にうんこをのせていて滅茶苦茶笑った、
でも多分それは地にめりこんでいく憂鬱さと隣り合わせで、
ちきゅうはかいばくだんでバキバキのベキベキにしたいドラえもん心理と、
よく似ている気がする。
道は続いていたんだ、
城下町、次の街、経験値アップ(?)
さらには八百屋で生姜や、葱や、人参や、
キャベツなどの野菜をちゃっかりいただいていた(?)
風邪を早く治すなら冷えピタのようなもので、
咽喉に、額に、後頭部と首あたりを冷やして眠るのが一番いいダロ(?)
でも結構な確率で外れるので、
セロテープで固定することを忘れてはいけないダロ、
咽喉が腫れたかなと思ったらとりあえずハレナース、
風邪ひいたかなと思ったらとりあえずドリンク葛根湯(?)
また風邪でなくともリフレッシュしたいなら、そういう手法もいいダロ(?)
かもちゃんは、ペラペラとそのような話をした(?)
八百屋のおじさんは、かもちゃんに言われちゃ仕方ないねと言った、
そしてラーメンを食べに来てと言い、モフモフのお腹をさわらせた(?)
そしてかもちゃんは業務用専門の製麺所にふてこい顔をして、
普通に事務所へ入っていき、
社長のような人とひとしきり世間話したあと、
カラオケでは水よりもファミチキの方がいいという話があるけれど、
とりあえず油信仰というのがあるダロ、
なかには、サラダ油を咽喉に塗ったという話も聞いたダロ、
コーヒーは痰がたまるし、炭酸系は咽喉のさわりを悪くするダロ、
みたいな、話をしていた(?)
小麦粉に対して加える水の量を極力少なくしたガチガチの生地の、
低加水麺をゲットした。
本来なら店のラーメンを作る事自体が非経済的な作業なのだが、
かもちゃんの場合、一円もかからなかった。
みんなで作るという共同の理想の良さはそういうところにある。
もたれ合い、助け合い、許し合い、支え合いの精神(?)
生きていてくれてよかった(?)
そしてかもめハウス、
寸胴とかいう円柱状の物体に肉を投下し、スープづくりを始める。
豚の大腿骨(拳骨)、背骨(背ガラ)を入れて、水から茹でる。
アクが出るまで煮立たせたら、茹で汁は全部捨てて、
この骨をよく洗う。
妖精一号や二号や三号も手伝った、いずうさも手伝った。
丁寧に洗った骨、雑に切ったニンニク、
そして新たな水を寸胴に入れて火に掛け、
ある程度までアクをとったら、タコ糸で縛った豚塊肉(バラ肉と腕肉)、
そして大量の背脂を入れる。
クックパッドに載っていた通りだ(?)
料理の鉄人―――じゃなかった鉄鳥は、意見を参考にする、
百パーパクリでも、アレンジを加えない、そういう良さがある(?)
かもちゃんは隙あらばと背脂とニンニクを入れようとした(?)
女性が女性であることを止めねば食べられない禁断のレジスタンス(?)
味の決め手となるタレを作る。
濃い口しょうゆ、みりん風調味料、化学調味料を鍋でひと煮立ちさせ、
一間半ほどスープで煮込んだ豚塊肉を、
一時間半から二時間ほど漬け込むだけ。
これによって肉の旨味がタレに移り、タレの味が肉に染み込む。
しかし一番重要なことは何か?
純粋なグルタミン酸の結晶であるグルエース、
原理主義的グルエースである。
「かもちゃん、タコが自作の水中迷路を泳いでいる動画を観たダロ、
タコはすごいダロ、改造した水槽はゴールの海老まで、
色んな試練をクリアするダロ、浮き場の玉を抜ける、
敷き詰められた砂場を潜る、四枚扉の回転扉を押して進む、
次の部屋は行き止まりだけどブロックを押せばさらに進める、
次はボール落とし、バーを回転させてボールを落とすダロ、
次はボタンを押してゲートが上がる仕掛け、
その次は一旦地上まで上がって、再び水の中へ戻るダロ、
その次は六つの大きさの違う穴、穴の先は迷路、
近道は一番小さい穴ダロ。そして最後は金庫の扉を開けたら、
ゴールダロ、というような話をしているけど、何のことかと思うダロ、
それがグルエースといっても過言ではないダロ(?)」
「かもちゃん、それは関係ない」といずうさが言った。
市長さんがあらかじめネットで注文したものを、
ぶちこんでおいた(?)
ぶちこんでおいたが正しい表現ではないと思う人がいるなら、
さらけだしておいた、グルエースを(?)
仕上がりの一時間前を生姜、葱、人参、
キャベツなどの野菜をスープに入れる。ついでに追いニンニク。
妖精たちやいずうさはもっと野菜を入れるべきだと主張したが、
―――それはノアの箱舟の時代から爆笑問題誘発の導火線(?)
二郎系ラーメンにそのような優しさは求められない(?)
優しさを忘れたら麻薬がある時と捕まった時の対比写真のように、
頬がこけているし、肌が終わっているし、眼がギラギラしていて、
何かが終わっていた(?)
誰かが愛のない時代なんだよって言った、だから愛はコンビニで買い、
愛はスーパーマーケットLOVEし、
スピッツやミスチルはダサいって若い子たちが言った(?)
でも時折桑田佳祐のミス・ブランニュー・デイに滅茶苦茶痺れたりする(?)
演歌もね、ビール飲んで焼き鳥喰ってたら、
なんかね、なんかね、許せるなって思えてくる(?)
アーティストがいない時代だ、
アーティストを感じる曲を歌うと途端に売れなくなるようにも思える、
マニアが喜びそうな曲より、砂浜でビーチバレーしている音楽シーン(?)
ともあれそのようにして具となる野菜を用意する、
キャベツを刻んでモヤシと混ぜておき、
トッピング用のニンニクは生のままみじん切りにする。
野菜は別の鍋で茹でる。
そして客が集まり始めるが、あらかじめかもちゃんが説明している、
これは健康寿命が縮んでも構わないと思う人達向けの、
脂と化学調味料で裏打ちされた凝縮液なのだ、と(?)
どうあがいても絶望なSIRENの法則原理に従うよりほかないのだ(?)
グルエースにタレにスープを入れ、
水を吸って量を増やした麺の水切りをして、
このモンスター炭水化物を投入、
丼からはみだすほど野菜やチャーシューを、
モリモリトッピングしたら完成だ(?)
かもちゃんは何故か美味しい海苔をのせたり、
シナチクを入れたりしてさらに嵩を増やそうとしていた(?)
万引きGメンのように、いずうさが言った。
「ほら入れた! 今入れたよ!」(?)
、、、 、、、、、、、、、、、、、、
でもね、ズルズルの泥沼にハマっていく(?)
LINEのアイコンを長押しすると簡単にQRコード出せるみたいにね(?)
妖精一号と二号と三号といずうさで食べるが、
普通にいずうさが言った。
猟奇的なグリム童話のような光景とリアルグリム童話の光景(?)
「これ食べにくいな(?)」
―――多分それはみんな知っていた、
知っているけど誰も言わなかった(?)
近所のガソリンスタンドでバキ読んでいたらオイル交換忘れて、
頭の中がずっとバキになっていてごめんなさい(?)
言っちゃいけないから、信者は相川七瀬した、
夢見る少女じゃいられない(?)
みんな丼にかぶりついた、
美味しいけれど明らかにボリュームが多すぎて、
眼球が浮遊した(?)
世界の見え方が変わった時の鳥肌やばすぎて一匹のデカい鳥になるだろう、
原子爆弾如きでゴジラ生まれるわけないじゃんって思っている先入観(?)
けれどかもちゃんが作ってくれたからとみんな頑張って食べた、
肉食系モーターショーサイクルベースの、
ブレーキ壊れた車みたいな勢いの構図(?)
けして離れることない知恵の輪のように、
この身体の悪い食べ物を正義だと、愛だと信じようとした(?)
料理の鉄人―――じゃなかった鉄鳥は腕を組むようなポーズをして、
ひとしきり誇らしげだった、そろそろ二月の終わり。