koichang’s blog

詩のノーベル賞を目指す、本を出さない、自由な詩人。

2024-02-24から1日間の記事一覧

そして僕等はもう大人

黙って―――つま先を見て、小石蹴ってドブに落として、無表情、耳から流れだす、ひと筋の赤・・・。久しぶりに友達から連絡が入る。もう二十年経っているだろうか。纏わって横たわっている​も​の、じわじわと​街が風​化するように流れていた―――もの。駆けてゆ―――…

変形

​​​​​​、、、、、、、、、、、天井から吊るされた釣銭。(“宅配先一覧”と書かれた電話番号一覧)《写真とメモが貼られた掲示板》量り売り用の計量器―――が、ピヂュン...>>>走行音とアイドリング音​干乾びたハーブ​―――が、​椎茸が、舞茸が、エリンギ​―――が、…

秋の空から蚕が桑の葉を食べているような音がする

憂鬱

​​ 誰だって『不安』で、“関わり合い”になるのが恐ろしい、 だから切っても切れない縁、絆なんてものを欲しがるんだろう、 罪の共有、秘密の共有、しいては・・・・・。​ ―――【恐怖】​ 言葉を変えて、街角をゆく、 うらぶれた思い入れ、袋小路、冷たい陰鬱な光の…

印象

​​​​​​​ 澄み渡った空とのどかな河川―――だ。 日本の象徴的な平和な光景を前に、 ​顔の表面だけ残して『全身』が忽然​―――と、 消えてしまったような放心と虚脱感・・・。 穴倉の興奮、強靭で、成熟し、完璧―――だ。 何故―――で、ズレてゆく。 何故、乗ったと思った…

路地裏

​ ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​<ゴミ箱から異世界へ行きます>...エアコンの室外機で、“コマンド入力”する、[ライセンスを有効にして下さい]えーと、ここをパカッとして、ここを、オリャッとする―――と。​何故か、『公衆電話』に…

Be Strong

​​​​​つまらない大人になったんじゃないかって、ふっと洩らしてみたら、毎日の繰り返しは本当に意味のないものになるけど、精神分析なんて大それたものじゃなくてもいい、折れた釘でも、砂を噛むようないまのこの気持ちを、確かめようって一人の部屋で考えた…

イラスト詩「永遠より長い時間」

​​ ​ ​​​​​ ​​​​​ 生​​きている​​間​​どんな​​驚​​きがある、​​ 油​を​塗った硝子、 水​​の​​中​​に​​入​​れた​​黄身。 h... ​​h...h... h...h...​​​​ ​h...​h ​h...h..h.. h...h..hh.​​​​​​.. 大きな音の秒針にステップ、を。 ベビーカーが坂道を転げ…

無法地帯

無法地帯という言葉を聞いて何を想像するだろう、存外、治外法権という言葉を思い浮かべるかも知れない。とはいっても治外法権とは、国際法上の権利で、在留外国人がその居住する国家の法律に拘束されない特権を意味する。その延長線上で、無秩序、混沌とい…