産業廃棄物業者に面接へ行くと、
履歴書を見せるまでもなく採用が決まることがある。
空欄の多い駄目履歴書には、やる気がないというけれど、
こういう職場もあるのだ。
産業廃棄物業者は人手不足、
コロナ下の看護師みたいなものだ。
ところで「産業廃棄物業者」―――略して、
『産廃業者』というのは、
簡単に言えば【ごみ処理業者】だ。
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知ってるよ、もちろんそうだと思いました。
ちなみに「家庭ゴミ」は、『一般廃棄物』で、
建設業や病院などが出す専門的なゴミが、
―――【産業廃棄物】だ。
収集車で町のゴミを回収をしている人達の、
別口の仕事ってわけだ。
ぼんやりしていた子供時代は、
―――見るからに大変そうで、
いつも頑張っているなあと思っていたけれど、
実は滅茶苦茶頑張っていた。
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大小様々のかがり火のある都市。
建設現場とか工場とか病院に出向いてゴミを回収する。
何しろ沢山の人がいてすごいゴミだし、
産業廃棄物になるともうすごい量だ。
エントロピー言っている場合じゃない。
そして何が違うといっても、
産業廃棄物のゴミは超重量、
イメージとしては引っ越し業者に近い。
(ちなみに引っ越し業者は、本の多い家を嫌がる。
思った以上に重いからだ)
差し入れは言い過ぎでもお礼は言うべきだ、
人が嫌がる仕事をしているからといって、
底辺みたいな扱いをする糞野郎は何処にでもいる。
いっとくけど―――お前が一番底辺だからな。
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お前、壁の中に吸い込まれている顔のない男・・。
もう善良で何も言わない優しさより、
お仕着せがましい善良さが好まれる時代になった。
―――僕はどんなによいことをしても、
そんなことを一度も書いたことがない、
そういうのは陰徳といわれる、見ていなくとも当然するべきこと、
それが日本人だし、それが人間の美学だろうと思う。
けれどもSNSではその「わざとらしさ」を好むようだ、
『イメージ戦略』といえばそうかも知れない、
いやいや、何言ってくれちゃってんの・・・。
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化けの皮剥がれるだけ。
ポリウレタン樹脂を食べる胞子みたいな、
ナウシカだよ。
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環境に適応する、変化する。
社会というのは毎日大量のゴミを―――「生み出す」
いやもう実感としては『垂れ流す』
たとえば病院のメスやガーゼや注射器は、
「感染廃棄物」といわれ、
『病原菌が付着している恐れ』がある。
本来は規定に沿った包装義務があるのだが、
百パーセント信用すると痛い目を見る。
産業廃棄物というのは二十種類ぐらいある。
なるほどと思えるものから、意外な項目まである。
ゴミの回収は、
タウンページを捲っているような気持ちにさせる。
商店街の細い路地の何をやっているかわからない、
小さな店のようなものだ。
―――わからない、が、
夏の盛りの蛆虫のようにひしめき合い、
羊の毛皮のように見えてくる。
「燃え殻」「汚泥」「原油」「廃酸」「廃アルカリ」
「廃プラスチック類」「紙くず」「木くず」「繊維くず」
「動植物性残渣」「動物性固形不要物」「ゴムくず」
「金属くず」「ガラスくず・コンクリートくず等」
「鉱滓」「がれき類」「動物の糞尿」「動物の死体」
―――これらは、「家庭では絶対に出ないゴミ」
というと語弊があるが、
やはり『その量となると桁』が違う。
それ以外にも【特定廃棄物】というのがある。
回収した廃棄物は焼却、または破砕を行い、
リサイクルのできるものは再利用する。
一般廃棄物のルールは四項目ある。
1、廃棄物を出さない(発注抑制)
2、再度利用できるものはそのまま使用する(再使用)
3、加工などをおこない、
形を変えて使用する(リサイクル/再生利用)
4、処分するものは適正に処理する(適正処理)
―――この“4”を膨らませて別の言い方をすると・・・・・・、
「埋め立て」である。
どうしようもならなくなった廃棄物を再度回収して、
埋め立て地へ向かう。
埋め立て、という言葉には、
『環境破壊』とかいう要素もあるし、
『限界』というのが存在する。
ガソリンはいつなくなるんですか、とか、
環境破壊はどれぐらい深刻なんですか、と似ている。
たとえばそれって政治家が掲げた、
マニフェストの一つや二つしかやらないくせに、
起業にマニフェストを義務化させ、
それを絶対遵守とかいっている矛盾みたいなものだ。
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無知は罪だ。
―――馬鹿にもわかるように書けば、
二〇二二年三月の環境省の発表によると、
二〇二〇年度に日本で家庭から排出されたゴミの量は、
年間三〇〇〇万トン、
企業からのゴミを含めると、四一六七万トン。
色んな人が大好きな東京ドームに喩えると、
百十二杯分で、一日九〇一グラムのゴミを排出する。
データというのは、
「人間」というのがいかにいらない生き物で、
『地球を汚す糞野郎』であることがわかる。
真夜中の高速道路を見上げながら、
ぼんやりするようなもの、という感じがある。
一日に何トンものゴミを回収し、
ひたすら処理場へ運ぶ。
―――【人間ベルトコンベアー】だ。
とはいえ、この仕事・・・、
ひとつずつ、本当にひとつずつ灯の消えてゆく、
都市部みたいに思えるけど、
ぶっちゃけ誰でも出来るような仕事だ、
(手積み、コンテナ設置、入れ替え作業、)
ゴミというのは重く、
腰や膝を悪くする人間というのはいる。
―――でもこれは、今現在の話、
いずれロボットとかアンドロイド、さもなければ、
人間と機械が融合するような未来がある、
段階を追っていかないからこれは不自然な提示に思える、
でも、それがいつか自然なことのように思える社会もある。
―――マッチポンプ式のアマゾンのとあるヒトが、
ベーシックインカムと言い出すようなものだ。
...思考の中枢の...
電源プラグを抜くイメージをしてみて...
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おかしい奴に社会評価を与えてはいけない。
環境活動家のロブ・グリーンフィールドは、
自分が出した約一か月分のゴミを透明な袋に入れ、
全身に身にまといながら街を歩いた。
―――評価は彼のような人に与えなくてはいけない、
本当に立派なこと、信念のある人に与えなくてはいけない、
マッチポンプ野郎にどんな価値があるのか、
洗脳である、マインドコントロールである、
人の足下を見て金ちらつかせるゲス野郎に粛清を。
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金の亡者が全体の利益を奪ってしまう例。
ゆとり世代なら、
一日で仕事を辞めてしまう人もいるだろうし、
インスタグラム的IQ三〇社会人民なら、
泣いて一時間で現場放棄するかも知れない。
もちろんそうじゃない人も大勢いる、
だからこそ言うのだ糞野郎になっちゃいけない。
火星には人間が廃棄したゴミが七トン以上も散らばっている、
でも誰も興味がない、
だって僕等は火星に住んでいないから。
一緒ですよね、
だって僕等はそのゴミを捨てられている場所を知らないし、
一生関わることもおそらくまずないと思うから。
この仕事は、正社員で二十五万円前後。
結局ゴミを運ぶだけの仕事という扱いだから、
各社で価格競争になり、給与が引きあがらない。
そのうえ、産業廃棄物は処理費用が大きい、
経営が苦しくなれば、
不法投棄をせざるを得なくなる。
不法投棄による土壌・水質汚染。
バレなければいいというが、いつかは絶対にバレる。
そして、あなたは五年以下の懲役若しくは一千万円以下の罰金。
(法人の場合は三億円以下の罰金、)
―――でも自業自得ということではあるけれど、
いくつか呑み込めないことがあるのも事実だ。
「仕向ける」という言い方は少しあれだけど、
その現象が起こるからには『必然的な理由』というのがある。
清掃員の話で、ゴミ置き場の美しさとか汚さは、
伝染するものだという話がある。
汚い集積所があると段々汚くなっていくし、
反対に綺麗な集積所があると周囲も綺麗になっていく。
人の眼やコミュニティがあるからなんだ、と・・・・・・。
日本でゴミ漁りをする鳥といえば鴉が思い浮かぶけれど、
オーストラリアでは鸚鵡。
いいですか、いま、全然関係のないことを話しましたよ。
ただ、もちろん、まともにやっている、
良心的で、優良な事業者もいて、彼等にはすごい迷惑な話だろう。
企業の社会的責任(CSR)の高まりにあわせて、
各社で環境方針を定め、環境へ配慮した事業活動に注力し、
ISO14001認証取得により競合他社との差別化をはかったり、
処理業者を慎重に選んだりするなど、
リスクをできるだけ低減する取り組みが進められるようになった。
石の壁のような―――夜じゃない。
安らかな眠りは―――夜を・・・終わらせた・・・。
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すべてのものには名前がある。
「高度経済成長期以降の日本」とはもう違う、
『大量生産と大量消費の社会経済システム』によってもたらされた、
―――【公害】
ただ、その反面、産廃処理施設建設反対の看板や、
そのためのデモを見ながら悲しい気持ちがする。
きっとこんなものも数十年前にはあれよあれよという間に、
作られてしまったのだろうと思う。
では作るのを防いだとして、
そのゴミをどうするのだろう?
過疎化した地域でそれをやるのだろうか、
口を出す人間がいなければ何でもまかり通るのだろうか。
あの、巨大なゴミ集積地を、
中国伝統の山水画にデジタル加工してもいいですか?
アートにしてもいいですか、
中身の空っぽな連中の集う現代詩のようだと、
言っても構わないでしょうか?
ゴミ廃棄場で数か月もの間、
ひとりぼっちで暮らしていたという捨て犬のマイリーの話を思い出す。
でも思い知らなくてはいけない、
「重要度」とは何か、『本当に必要な情報』とは何か、
モザンビークの劣悪な環境のゴミ集積所を、
生活の場にしている人々のように。
誰かがやらなければいけない仕事、
そして今日彼や彼女は、「不法投棄」という名の、
みだりに人が立ち入り出来ないよう、
フェンスで周囲を囲われていない、
『自然を壊すというところのゴミ処理場』へと、
足を運ぶのかも知れない。
不用品回収のぼったくり、も年々話が大きくなってきている。
コロナ下の断捨離で、それまでとは違うゴミが、
一般ゴミに混ぜられている、という話も聞く、
そういえば、コロナのワクチンが期限切れで大量廃棄を、
するのだとか・・・・・・。
ほとんどがプラスチックで占められる数万トンのゴミは、
数百万平方キロメートルをおおっている、
あの「太平洋ゴミベルト」のロゴなどを調べた話で、
六〇〇〇のサンプルの内、二三二個を調べた結果、
その主要六か国が紹介され、
その一位が日本で、二位が中国、三位韓国、
米国、台湾、カナダと続いてゆく・・。
これだけ聞くと日本の心証が最悪に悪いけれど、
そもそも、陸上でゴミが発生する可能性より、
漁業に関連して発生する可能性が十倍も高い。
つまり漁業が活発な国だからゴミが出るのだ、と。
ただ、この話を聞けば誰だって、
環境破壊は困るんだよと言いたいところだが、
そう簡単に結論を結ばせてくれない。
実はこの『太平洋ゴミベルト』が、
生態系の宝庫になっているのだ、という。
だからといってゴミを除去すると生物が死滅してしまう、
ゴミを出した人間にとって有毒な生物、
―――という矛盾した話になっている・・。
最初からそうしなければ起こらなかったことを思う、
何もしなければ車で人を轢き殺すこともない、
でも、文明でそんなこと言えるわけもない、
矛盾を抱えながら新しいステージが来るのを待つ、
それは何とも受け身だけど、これが未来なのだろうか、
あなた方のいう未来なのだろう―――か・・。
やるしかないんだよ、と産廃業者は言うのだろうか、
―――日没後の世界に、
不意に社会的信頼をなくす―――ような・・、
そんな、―――夜の闇が怖い、だってさ・・、
そこでは―――そこには、何もかもが、
まかり通る世界が・・・ある―――から・・。