koichang’s blog

詩のノーベル賞を目指す、本を出さない、自由な詩人。

秋、始まる

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横断歩道の上で肘をついて都市の景観を眺める、
、、、、
そらぞら。
不法投棄のゴミ、
自転車のプレーキやペダル、バイクや車のエンジン、
、、、、
たどたど。
規則や注意事項が書かれた看板、
歩行者専用道路、街路樹、公園、
誰かが描いたスプレーアート。


言語と方言を区別する明確な基準は存在しない」
という話を思い出す。
世界には二百ほどの地域があって、
三千から七千ぐらいあるだろうといわれている、
この“開き”はグローバル時代の隙間である」

秩序と境界の喪失。
落下防止用の高いフェンス、
緑化推進の屋上、
この街の生命線のような電線。

、、、、、、、、、、、、
外国人が日本語を勉強する―――。

名詞が名詞を修飾するときには、
私+の+本」というように、
”という『つなぎの語』が必要になる。

たとえば、「何もありませんが・・・・・・」と勧めて、
「いえ、お構いなく」と受けるパターンは、
多くの人に、慣習として定型化した、
決まり文句と受け取られているみたいに。

生まれてくる、
美しい(の、)人。
煙草を吸う(の、)人。


普通って眼に見えないものだと思わないかい、
鈍感だね、毎日何を考えているんだって、
言ってもいいかい・・・。

宗教法人白光真宏会が立てている、
ピースホール
日本だけでなく世界中に存在する。
値上がりしていなければ、
一個一五,〇〇〇円。

向こう側が見えるブロック塀の名前は、
透かしブロック。
床屋の看板は、
サインポール。
古い橋や神社の柱についてるものは、
擬宝珠。
ブロック配置でよく見かける模様は、
ヘリンボーン

、、、、、、
世界は名前だ。

でも時々考える、
考える―――よ、
プールの塩素の匂い、
夏休みが終わった後の教室の、
ワックスの匂い。

GPS機能が付いているみたいに、
いつかの僕へLINEする。


不確かな夜が揺らいで都市の名前が、
アスレチックコースに見えてくる午前五時、
池に浮かぶ水草みたいに死んだ眼をして、
砂場に残されたスコップや玩具を探す、
、、、、
そらぞら。
ここでは忘れないでと、
忘れてが反響し合いながら、
愛とか憎しみなんかの感情を発見してゆく、
、、、、
たどたど。
そこはかとない孤独を堆積する街燈のエアスポット。
いつかの日の君が見つかる。
弱い風に吹かれながら、
草叢に潜む昆虫や、
これから咲こうとする花の蕾を思った。

文化の中心地で新しい語が生まれると、
その語が周辺の地域へと広がっていく。
続いて さらに別の新しい語が生まれると、
それも周辺の地域へと広がる。
それが何度も繰りかえされると、
その中心地を中心とした使用地域の輪がいくつもでき、
周圏分布が形作られていく。
そしてより外側にある語ほど古く、
より内側にある語ほど新しく生まれた語。

言葉に興味ない人が喋らないのなら拍手する。
言葉が人間を薄っぺらくしているということは事実だ、
思い出してもみろよ参観日、
手を挙げていた日のことを。

幾度となく網膜に映すことで犀利な断片と化した情景に、
光と影が再会を果たす。
缶蓋をあけても、
缶から離れずにくっついて残るタイプのものを、
ステイ・オン・タブと言う。

、、、 、、 、、
ステイ・オン・タブしたのかされたのか、
雲は何処かへと流れていくのを見ながら、
眩しすぎて嫌になる朝陽だな、
とりあえず不味いコーヒーでも飲みに行こう。

、、、、、、
そこからだぜ。​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​



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