心霊スポットでお酒を飲むことを、
(いや正確には、この世のものではない、
異形のモノが出没する可能性のある非日常的な空間で、
感情を揺さぶらせながら飲酒する行為を言う)
そしてこれを、『怪奇酒』とかいうらしい。
、、、
―――らしいというのは、
尊敬するキチガイの清野とおる先生が、
(もちろん褒め言葉として、だ。
キチガイなんて文章のインパクトで書いてるけど、
本当は誰に対しても使ってはいけない)
言いだしたからだ・・・・・・。
実話怪談風のホラー詩を書いたりしている事情もあって、
これは格好の餌食と思いましたね、
ついにかもめもそこへと行ってしまいますかと思いましたね、
人肉の腸だ、ウハハと思いましたね、
だからとりあえず僕も見習う形で、心霊スポットで、
酒を飲もうと思った。
奥さんに運転してもらって、一杯飲んでくる、
詩のリアルタイムを拡大する、
複雑かつ不条理、
数々のキーワードが絡み合う思考のプロセス。
これ実にいい、すごくいい。
あ、僕、運転の免許証持ってないし、
飲酒運転は絶対駄目ですよ、
法律は守らないといけません。
将来的には夜の富士の樹海とか、
犬鳴峠とかで一杯・・・・・・。
と、ここまで、で、
僕のキチガイ度は先生に少しは近づけたであろうか、
いやいや、僕も徹底的にやる方なんですね、
ガタガタガタガタ震える怖さを、
楽しんでみよう、と。
そして眠りながら天井を見て、
是非とも『デビルマン』の作業部屋が、
魔界の入口になっていた件してみたい。
―――バスにね、乗りたいって人がいた、
そのバスの中の人影に、何か見知ってる人がいる。
誰だろう?
それで、バスに乗りこもうとしたら、
後ろから肩を掴まれた。
、、、 、、、、、
待って、死にますよ。
前に霊能者の先生に言われたことがありますけど、
僕はどうも大抵のことに折れないタイプらしいんですね。
そんなことを言われても困りますが。
、、、、
読解する。
空間からその場所で展開されるプログラムまで、
―――その、人を巻き込む力の源・・。
でもわざわざホラースポットで酒だけ飲んでくるというのもあれだ、
これは絶対につまみがいる、
毎回つまみを変える演出がいる、
何そのベストチョイスみたいなのを狙っていこう。
おにぎり、スルメ、塩辛、
らっきょう、タコキュー・・・・・・。
、、 、、、、、、 、、、、、、、、
おお―――我が酒の友よ、とかもめは言った。
『幽霊×酒×つまみ』
うん―――まったくインパクトがない。
おそろしいほど、インパクトがない。
フィクションだったらこうだ。
『幽霊×酒×チェーンソー』
あ、チェーンソーマンからパクりました。
『幽霊×酒×アンパンマン』
なにそれ、怖い。
いろいろと―――怖い。
でも仕方ないんだ、実話ってそんなもんですよ。
ショボいんだ。
僕も誇張法使って、いきなりナパーム弾とか言いたいもん。
たとえば卒業アルバムに死んだ子の顔が写ってたとする、
でもそれ怖いですか、
写りたかった、じゃあそれでいいじゃないですか、
僕そういうのまったくわからないんですよね。
天然というか、繊細で女の子みたいと言われて久しい僕ですが、
(キャラづくりはとても大切!)
・・・・・・夜の住宅街で古めかしい格好をしている女性がいる、
何だろう昭和初期みたいな格好、野良着なんだな、
ほっかむりもしている、
―――バッと振り向く、
、、、、、、、、、
顔が金太郎飴だった。
憑依だって変性現象の一種ととらえてみたことがあるんだけど、
(そこに何らかの働きかける影響力があって、)
たとえばありとあらゆる憑依の現象って、
精神学的な磁場で説明がつけられるのかも知れないと思う。
あと、次元が歪むのだって別に変ではないし、
―――アインシュタイン・・。
どのような現象があろうとも、
世の中にはまだ全然認知されていない法則がある。
僕はそもそも幽霊見えませんしね、
三度ほど不思議な体験をしたことはありますけど、
一つはとある深夜の神社で、
オーヴとか人魂らしきものを見たこと、
一つは夜中の部屋で明らかに僕に向かって風のような、
見えない生き物が僕の身体をすり抜けたこと、
(明らかに風ではなかった、)
一つは深夜の熊野古道付近で、
樹木が人間に見える幻視を体験したこと。
付け加えると、鹿と遭遇したり、
トンネルの真上に猫がいたりとかありましたけど、
別に何もありませんでしたね。
、、、、、、、、、、、
でもそういうのが僕のホラーの感覚を形成している。
、、、、、、、、、、、、、、、、、、
文章は嘘八百でも感覚の論理の展開に嘘はない。
僕は行方不明者が毎年出るとかいう、
夜中の金剛山を彷徨っていたことがある。
あれは中々怖い。
懐中電灯もありませんでしたし、真っ暗で、
ずうっと先に登山口の所の街燈が見える。
歩けども歩けども、出口はずっと先、
先生の作品じゃないけど、ハラハラドキドキしましたね。
でも別に何もありませんでしたね。
夜中の墓場に墓参りに行ったこともあります。
実を言うと―――何度も。
前提に夜の徘徊って十代の頃からの僕の通常運転だからだし、
僕の理屈ですけどね、
(あなたにはわからないかも知れないけど、)
僕は世界平和を謳っている詩人だから、
一ミリたりとも悪いことをしていないのに、
何かされる覚えはない、こういう理屈ですね、
―――それに家に帰ったら詩の仕事が待ってる、
毎日忙しく過ごしている、
ちょっとでも時間を省略したい・・。
―――僕は死ぬ寸前だった、
トラックに突き飛ばされそうだった一瞬を、
いまでも生々しく知覚している・・、
人って本質的に何かを変えることは、
出来ないんじゃないだろう―――か・・。
それに墓参りっていいじゃないですか、
二十四時間のスーパーとかで花とかお供えのお菓子買って、
線香つけてやってね、
―――ふっと星空を見上げる、
あれ、俺何してるんだろう、みたいなね。
人生の淋しさを感じる、
まあ、そんなもんですよ、大体。
喋れないといえば、バイト時代に麻薬の話で、
ベロ見たらわかるって教えられて、
(視覚から伝わる触感が意味や情景を伴う、)
その人いわゆる詐欺の会社で働いていた人なんだけど、
***緊張の欠けた言葉の連なり
僕知る限り、そんなに悪い人ではなかったなあ。
「僕」は「あなた」ではないけど。
時々でいいからちょっと考えた方がいいと思って、
こうやって改まって言うんだけど、
確か親鸞が何かの話で、
因果とかめぐりあわせがあったらそうなる、
みたいな見方をしているんだけど、僕は本当にそう思う。
(さわってたのしむ絵本というのがあるけど、
動物の絵に毛皮がついてる、クッションの動物もいる、)
邪悪って、完璧な正義と悪という構図って、存在しない。
それはわかる、
その因果やめぐりあわせにしたって、
そのあらわれうる立脚点、現状に到達するに足る論理なのかというと、
定かではない、あやふや、いい加減、でも、わからない・・。
僕は睡眠時間二、三時間で過ごしていましたからね、
別に何あろうと適当に理屈つけられちゃいますしね。
(舞台上で楽器を構えるが何も演奏しない演奏者と、
ただめくられていく譜面、ジョン・ケージ・・・・・・)
(エアギターと、パントマイムとは違う、)
僕はあんまり気にしない。
これは事実だ。
別に科学信奉者とか、トンチキな幽霊いない論者ではありません、
(プラズマでも別にいいとは思うけど、)
幽霊はいます、だって幽霊談があるのに、
幽霊がいないわけがない、それが科学的根拠があるとか、
心霊現象として実在するかどうかは別の話。
、、、、
影の濃さ・・・・・。
―――そういえば、ずっと昔、
深夜の学校のプールの前で弁当食べてたことありますね、
幽霊の噂もまったくなかったけど、
別に幽霊見たかったわけじゃないけど、悪の華ですね、
何か夜遊びしてみたい、非日常体験をしてみたい、
そういう感じでしょうか・・・?
、、、、、、、、、、、、、
非日常はピクニックみたいだと思う。
あと、清野とおる先生をキチガイなんて呼んで、
申し訳ないので、リアルキチガイの話をしますけど、
なんかバイクに乗りながら、
ずっとわけのわからない妄言を喋ってましたね、
迫力がありましたよ、
とある駅前の交差点で、右手に歩道橋が見え、
左手に市役所があり、商店街が眼と鼻の先、
デパートもあります、なんて言ったら場所わかるかも知れない。
僕は詩だったら平気で嘘を垂れ流すけどこれは実話、
大声でぺちゃくちゃ凄い顔して喋ってましたね・・・・・・!
でもそれが精神疾患があるのかといえば、そうかも知れない。
(黙示録的だ、禁忌に触れる・・)
昔は一律に駄目だったらしいけど、
いまは個別に免許を与えるかどうかを判断する、
といったシステムに変わったらしいという話を読んだし。
(女性蔑視、奴隷のシステム、夜這いの風習、
生き胆食い、戦争が終わったことに気付かない地域・・)
ただ、明らかにこれ、免許与えちゃいけないだろうという人に見えて、
どうもそういう感じではないはずなんだ。
―――極限。
そこ、交番の近くだったから言うわけじゃないんだけど、
僕がこれまずい状態だなあと思うぐらいだから、
警察が見たら、免許取り消しにしないといけないと思うかも知れない、
―――それぐらい、すごかった。
でも僕等、そこにいた多くの人、
みんな見て見ぬふりしていた、
みんな気付いているのがわかったし、
みんなそれがおかしいってわかっているのが、
感覚として気配としてわかった、
―――本当にそういうのと対面すると、
みんなこんな反応をする・・。
心理学の実験も大切だけど、
何か嘘だって思える要素がそこに混ざってることが多い、
大方としては正しい、八割、いや九割ぐらい正しいかも知れない、
でも、絶対じゃない、
絶対じゃないってことは引っ繰り返ることがある、
そこを埋めていくのは何かっていったら、
経験や感覚だ。
こういう状況では絶対にそうなんだとか、
こういう場合にはこういうことがあったとか、
それは―――僕の真実で、
君にとっても信じるに足る事実なんだ・・。
東京の午前一時と、
大阪の午前一時は違う、
―――開かれた彼岸の主体、悪夢の構造、
呪法、切断される日常という王国。
あと、僕もね、別に差別とか、
見下したくてこんなことを言ってるんじゃない、
(でもあなたが、繁殖させることはある、)
精神障害者だから運転免許取ってはいけないとも思わないよ、
第一、それを決めるのは僕じゃないしね。
本当に見た通りだよ、
商店街でメイド姿の男性がいる変態とかと同じレベルでね。
それ笑う人もいるけど、僕は絶対に笑わないからね、
だって変態って面白いじゃない、
どういう理屈でそうなっているのかすごく知りたい。
『神話』(ガ、)“剥落” が さ れ て ゆ く ・・。
『神話』(ガ、)“剥落” が さ れ て ゆ く ・・。
一人の人間って、
一匹の動物ぐらい知らないもの、
僕はたまに狸を見るけど、
狸がどういう風に過ごしているとか、
本当にまったく全然わからないからね、
―――錯覚してる、
―――錯覚してる。
たまに実話怪談なんかでタクシーの運転手がとか、
とある人がみたいな言い方になるけど、
いわゆるヒトコワのつもりなんだろうけど、
それってまあ大体、そういう精神障害者のことを指している。
実際に怖いと思うよ。
やっぱりタクシーに乗って目的地を伝えて、
何処に行くのって、
何回も何回も何回も何回も、
同じことを聞き返されたら絶対に怖いよ。
ただ、キチガイっていうのはこういうものなんだよ、
人の眼がまったく、
気にならなくなっちゃう人のことを言うんだよ、と。
ボソッ・・・・・・。
図書館内を歩いていたら、
声が聞こえた。
「包丁で人を刺すってどんな感じなんだろう・・」
「何度も何度も刺すって・・・・・・」
、、、
ボソッ。
―――錯覚してる、
―――錯覚してる。
僕は『怪奇酒』の話をしながらだけど、
ホラーの詩を書きながら、
幽霊をどうも誤解させる表現が多いなとすごく思ってる、
本当に怖い話は怪談蒐集している人曰く、
百に六つか七つ、といった具合らしいし、
それだって怖くする腕がなければ、豚に真珠だね。
人は誰でも不思議なことを体験するとは言っても、
いくらなんでも盛りそばしすぎな人が沢山いる。
昔、僕の大好きなつのだじろうが書いてたんだけど、
自転車から首が落ちる、そんなのあるわけない、
そりゃそうだ、って本当に思った。
血だらけで自転車で走るのはいい、
でもインパクト欲しくて余計な一手を入れてしまう。
―――恋愛小説はやたら前ふりが長いんだ、
交尾しろよ、さっさとブチュブチュやれよ、
もうお前等出来てんだろ、とか言っちゃいけないんだ、
そういうこと・・・。
、、 、、、、、、、、、 、、、
風情、世界観にあたる部分、お約束・・・・・・。
(前景と後景をつなぎ、時空間を感知させる、)
あと、富士の樹海は自然豊かな場所だからね、
自殺するのにもってこいだと思う人もいるけれど、
自然は栄養になってくれたら嬉しいし、
鴉は肉を食べられて嬉しいと思う、
―――けれども自殺するぐらいなら、
林業したらいいと思うな、
本当に変なアドバイスだけど。
もう自殺するのは経済効率最悪だよ、
ギャンブルで全財産賭けるようなもんだよ、
世の中変な仕事いっぱいあるし、
恥や外聞を捨てれば人生の色んな面が見える。
レンズによってとらえられた写真や映像、
タワーや飛行機がもたらす高所からの眺望、
肉眼では見えないマクロやミクロの世界を可視化してくれる装置、
さらには速度によって近景が消失し、
パノラマ的な風景として再生されていく列車の車窓越しの眺め、
テレビやPCのモニター、
スマホのインターフェイスを通し・・・・・・。
自動的な速度、感覚、
(に、)操 ら れ な が ら ―――。
僕は自殺で無限に死を繰り返すって話、
結構信じていてね、
一つにはそれが命のシステムが切り替わって死になった時に、
どうも生前の記憶から、
情念から抜け出せない人がいるらしいこと。
これはまったく確かなことらしいんだ、
寿命を砂時計や蝋燭に喩えていいと思うんだけど、
それを全うしなきゃいけない理由を誰も説明はしてくれないけど、
命にはやはりそれなりの理由というのがあるはずだ、と思う。
ただ、ありとあらゆる死がそうではない、
何故そうなのかもわからない、
たとえば祟りだね、それなら虐殺者は祟られている、
プーチンなんかもう眼を開けるたびに亡霊と遭遇する、
―――ヒトラーもそうだし、歴史上の大量虐殺をした人は、
みんな狂い死にしていなくちゃいけない、
そうだろう?
昔考えたことがあるんだ、僕ほら哲学的だからさ、
中絶した場合にそこに魂は宿るのだろうかとか、
(寺のそれは、商売であることが多い、
だってそれまでそんなに多くなかったからね、)
―――たとえば戦争の名残の、
幽霊を見るのって、もちろん理屈上わかるんだけどね、
それって一種のサイコメトリーとか、
人間の知覚していない部分の読み取り行為なんじゃないかと、
想う時もあるんだ。
でさ、その状態の中にある魂というのは、
一種のバグを引き起こしてしまうみたいな見方なんだ。
、、、、、、、、、、、、、、、、
人間が幽霊になると別の存在になる。
>日没後の世界に割れる、
>ワレル、ワレル、ワレル、、
>ワレル、ワレル、ワレル、ワレル、ワレル、、、、
僕はまあこういう性格だから、
つくづく考えてみると、幽霊だー、
すげーと騒ぐ気持ちはあんまりないよね。
犬鳴峠なんてさっき書いたけど、ユーチューバーだか、
映画公開にあてられた肝試しだか知らないけど、
周辺住民のトラブルってあるらしいね。
僕はトンネルを通過してお酒飲むとか、
ちょっとだけ車停めて、なんか普通だな、でもそこがいい、
みたいにしながらお酒飲むところでまとめたい。
やっぱり迷惑かからないようにするのはマナーだよね。
―――僕、駄目なんだよね、啓蒙怪談にしちゃうから。