koichang’s blog

詩のノーベル賞を目指す、本を出さない、自由な詩人。

鍛冶工房の話 *ファンタジーだよ

 

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​燃え熾る炎の熱と素材を打つ癇高い音が響き渡る、
―――職人の世界、鍛冶工房。

武具の修理」と、
素材を元に一から作ることがその仕事」だ。
値段表には、阿漕な商売ではないしるしとして、
様々な素材の取引価格が記され、
オリハルコン、アダマント、ヒヒイロカネ
―――価格不明。
​​ちなみに、にもアンオブタニウム、​​
​​ダマスカス鋼およそせないとされる、​​
​伝説上モンスター​などもそれにあたる、​​

ちなみによく言われるのは、
​『ドワーフはぼったくる​』である。
だから彼等と交渉をする時​
は、
酒を飲ませた後にするのがいい、という逸話がある。
ちなみに現在でもぼったくるドワーフは多いらしい、
これは身体的特徴のコンプレックスだとする説もある。
名匠は殴ってくる
これはとても有名な話だ。
実力に見合ってないくせに、
ランクの高い武器を作らせようとすると、大抵そうなる。
ちなみに名匠ともなると、
冒険者として素材集めを経験しており、戦闘能力がある。

、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
借金の取り立てに行ったらやくざ者が現れるの法則。

値段表にはまた武器、防具としてのランクがあり、
最上級をSランクとして、
Aランク、Bランク、Cランクと続く。
そこに細かく値段が記されているが、
ただ基本的に鍛冶工房と鍛冶屋は違う、
明確に違うというわけではないが、
鍛冶工房は武器や防具を作るのに対し、
鍛冶屋は生活用品一般を作る。
基本的にこういった区別以上に、
特化した専門職がある。
ただ注文があれば鍛冶工房でも、
鋏や蹄鉄だって作る、ということだ。

、、、、、、、 、、、、、、、、、、、 、、、
前述したように、獅子は息子を千尋の谷へ、である。
​​​​客ともわぬ無骨さはここに由来​する、​​​​​

誤解なきようにえば、
作れないとすれば鍛冶を名乗ってはいけない。
何でも作れるは誤解だが、
そういう安売り、軽い考えは儲け至上主義のもの、
職人となるまでの見習い期間に大抵のことは習う。

何しろ古来から、鍛冶全般の技術は、
鍛冶屋の独占市場だった。
そのため神秘的な技術を占有する特殊な人々であり、
鍛冶屋にまつわる神話や伝説も、世界の諸民族の間で広く存在し、
どんな無茶ぶりにも肯いて応えなければいけない一面があった。
いい面があれば、悪い面もある。

ちなみに一眼の神様がいるのは、
鍛冶で片眼がやられるからだ、だというのが通説だ。
伝承を伝える考古学的遺物には、一眼神の絵模様が出てくる。
またそこには巨石文化も溶け込んでいて、
巨石には自然信仰と彗星落下の事実があり、
そこで村が出来て、その基盤を作ったのが、
鍛冶で深い関わりがあり、
これが聖なるものの文化だ。
いまは打った素材の火花に対して、
専用のレンズをつけたりする。
だが、黒い煙と硫黄の燃える光とを通して、
眼をぎょろつかせるのは鍛冶職人の昔からの習いである。

身分相応というように、
レベル以上の物を持っていても一切使えない。
だから鍛冶職人には相手がどういう武具を持つのに相応しいかを、
見抜く眼というのも必要とされる。
そして火と雷の神、すなわち鍛冶の神の像が、
鍛冶職人の証として工房に飾られ、
これは鍛冶職人組合の証でもあり、
これがあるといざという時の保険が出る、
鍛冶マークは火とハンマーと昔から決まっている。
基本的にその家は町外れか、水辺と決まっている。
もし街の往来のど真ん中にあったら、
どんな防音設備をしているのかと是が非でも知りたくなる。

否、疑っているわけではない、
本当に知りたいのだ。
​​​​彼等だって生活をするのに中心がいい、​​​​
​​でも騒音問題だけはいかんともしがたい、​​
​​​​​パン屋くだけでいいいがしてましいとうもの​​​​​

、、、、、、、、、、、、、、、
美味しい料理屋は町の中心の法則。

さて鍛冶工房の造りを見ていこう、
お店とワークショップが広々と共存し、
二階は寝室になり、
風呂場や洗面所やキッチンなどは申し訳なさそうにある。
もちろんこれは独身者の仕様であるといえる、
妻帯者は泥だらけの臭いを女が嫌がることを知っている。
男の文化はえてして、汚いものである、
基本的に鍛冶職人は非モテ文化の代表例の職業だが、
腕前によっては小国ぐらいのお金を貯めこんでいたりするので、
夜の女にはモテる。
金払いがよく、無口な男は、大体普通にモテる。
巨匠ともなれば渋いこと請け合いなので、それはモテる。
ただ性格屈折期間が長すぎる場合、
女には武器を作らない、などの差別発言が出る、
逆である、女にモテたかった、そういうことである、

​​ずかしいことを​くが、​​
​​​どうか鍛冶職人じてしていただきたい、​​​
   、、
―――性欲。


眼を引くのは長く伸びた煙突で、
それは鍛冶炉と繋がっている。
鍛冶場の吹音の轟々という唸りは、
耳フェチにはたまらないというが、
前述したように、五月蠅い。

素材を知り得てそれを混ぜ合わせる技術などもある都合上、
彼等は火炎系の魔法と氷雪系の魔法を得ていることが多い。
火の温度、冷やす温度に対する事細かな知識は、
門外不出とされている。

ともあれそこから取り出したる熱いやつを、
トンチンカンコン、とやるわけだ。
もちろん様々な加工法が存在するが、
打って冷やしてとか、素材に素材を重ねるような技法、
また魔法によって素材のグレードを上げる方法など、
基本的には肉体労働で体力が必要であり、
知識より経験が物を言う世界である。

様々なタイプが存在するが、素材を見ただけで、
これはこうすべきだという適切な直感が働くようになれば、
―――名匠の仲間入りである。
​​​​​​その人物はその時、鍛冶加護けたということであり、​​​​​​
​​​洗礼けたとなされる、​​​

その道のプロフェッショナルになるには、
一万時間の法則というのがあるが、
もちろん誰でも名匠になれるわけではない・・。


伝説クラスの武器を作れる鍛冶職人は、
そこに様々なスキルが宿ることを知っている。
ありとあらゆる職業は、神を見つけること、だ。
精霊たちがいい寝床を見つけたかの如く、
木の間で唄う風のように息吹が湧き起こる一瞬がある。

その剣には折れても直るという再生能力が宿り、
時には魔法効果を帯び、経験値アップをもさせ、
即死魔法を跳ね付けたりする。
―――鍛冶職人の見習の頃に耳がタコになるまで、
そんな嘘か真かわからない話を聞かされる、
職人は憧れを隠さない、
どんな職人の端くれでも尊敬している人物に近付こうとする、
その様々な徒弟の中の一握りだけがその境地に辿り着く。

​​​​ただ、本当神様ばれたような人間というのは、​​​​
​​​瞬間にわかるものだ、とう。​​​
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