ドアの前で待ち伏せする男が部屋に女性を引きずりこむ。
何の躊躇いもなく、逃げる余裕、反撃する暇さえ与えず、
室内へと突き飛ばす。「痛い・・ィィ―――」
すぐさま、かちん、と鍵が降りる。
チャカチャカチャカ...薔薇忌...
≪あるいはちじょうにおちてこわれている≫
最終的な拒否回答は、
犯罪でも男色でも祝祭でも悪趣味な雑沓でもなく、
―――燃料ぶ・そ・く。
黙殺した夢見る狂気―――肉体の氾濫。
(政治や民主主義や資本主義と対置する、)
リップクリームを塗ったらしい艶のある唇が、
えろーす、・・・ズッ、ズッ、ズッ、、、
陽がとっぷりと昏れた室内で途端見えなくなる、
欺瞞、隠蔽、分断、排除、サドでもバタイユでもジュネでも、
がっ・・げぼげぼ――。
(“撞着”―――“諧謔”―――“飛躍”)
脳内で何十回・・いや、何百回となく、
いや、何千回、何万回、何億回、何兆回、
シミュレーションした通りの光景が、
(DE...DE...demonstration...)
断/層/撮/影
眼前に拡がる――、
むき、ミッ、のきな、ミッ、そとはあ、メッ。
メンデルスゾーン(ZONE、、、)のヴァイオリンコンチェルト。
―――と。
「起きよ、初めに言があった。」
【ウスバカゲロウの幼虫】
>>>「ant lion(蟻の詩誌)」
《繭をつくるのですね》
...ぺにすはくぶつかん、
おれのぺにすをてんじせよとふたりのおとこあらそう・・。
風俗の軟化、良心の劣化もへちまもなく、カマドウマ、
アメーバ、、、次は何に変身しよう、、、トラ、ウマ、
ウマアアアアアアア\(゜ロ\)(/ロ゜)/
一千万の遺伝子は腋毛となりて、
一億の遺伝子は脛毛となりて、、、
(カッ..コン...)
ふっと、ジグソーパズルのことを思う。
十八世紀中葉の イギリスで、生みの親はロンドンで、
版画や地図を制作出版していたジョン・スピルズベリー。
(アッシュベリーは、亜米利加の詩人だったような気もシュる、、、)
<神の御名を口にするのは、それをだしに使って誓うか、
御名を冒涜する場合のほかは絶無>
・・草を刈る鎌が脳天に突き刺さる、
黒眼が露出するほど眼を見開く、金属ゐた、Screen...映写、、、
...『額帯鏡・・がく、たい、ひょー』
ヴァヴ・・ヴァブ。なって――・・。
「や――め・・・」
いきおい、鮮血がドバッシャ・・アアッ――と噴出する。
庭園の噴水、間歇泉、、、
意識がピョン―――。
怯んだ表情が赤く染まり、がくん、と傾ぐ。
<仲間と思っていたものは、空っぽを共有してい、る、
だけのことであった。巧妙に作られた、
複雑な機械じかけのシステムの生活。
アルコールも麻薬なら、好きな食べ物も、趣味も――>
、、 、、
そこから―――ここ・・。
それは、わたしにスライムを想起さ、せ、
マダム・タッソー館、イトユメオカシ...
さらにはロボットやオーディオアニマトロニクスの技術。
【あにまるあしすてっどせらぴー】
(と、)け、る・・・“っ”・・・・
いとゆめカナシ...
瞳は明確にここではないものを捉えている。しろい白熱状態へ、
動と静の独楽、、、
《クラフト粘着テープ》
ながれるあせをふくために、あまりにも、とうとつに、
世界がふかくなる・・エビアン・レ・バンの泡。
だが、残念なことに、
生々しい悲鳴はあがらなかっ。た。
―――虎! 虎! 虎!
不、可能な実態が暗い所から欲望として浮いてくる。浮遊ー透明ー体、
オ/セ/ロ
やぶか。れ。やぶれか。ぶ。れ。
燃やされる、ブリュ、レ、――時空的に断片化できぬ全体流動の宇宙。
、、、、、、、、、
―――管弦楽は鳴りやまず。
すでに前前世紀末アードラーによって予見され要請さ、れて、いた、
社会学的考察を加えた音楽における学問の萌しは集団の労働の、
リズムと音楽の始原とをむすびつけるビュッヒャーのごとき、
社会性の比重の大きい説が生まれる。
ナイーブ、デリカシー、デカダンス、センシティブ・・。
音楽はやさしく調和となって、てんかい、
そまってゆく、してゆく。
プラグを差し込み口にはめるように、
シッ...シッ...スウィンバル...イングイング...
とつ然訪れた苦痛に白眼を剥いた次の瞬間、
わたしはモーツアルトを流した。
意識を失ったかのようにまともとなって見えるが、
ウォシュレッ...ウォシュレッ...トオ...
「あああああああああああああああああ」
「おおおおおお」
気息音のそこに、釘の要領でハンマーを打ち込む。
一度、二度・・力の加減が、犬・嵐、電車の数、難しい。
(もしくは花咲く枝、はんぶんすがたをかくした、へび)
ピアノのさんぽ、酔っぱらったアヴァンチュール。
(アーヴァン、、、)
発情した雄の野猿が雌を争うときにあげるがごとき甲高い声に朦朧とする。
『何処へ行こうと信じていたわけじゃない・・・』
サミー・ソーサや、マグワイアのことを思い出す、デストロイヤー。
<委員会・席・ノーベル賞>
先輩、どうすればジャストミートできるものですか。
キター! そこで何とする、そこで君、何とする、
キター\(゜ロ\)(/ロ゜)/
練習だよ、君。しかし間違って後頭部を叩いてしまい、
眼球が出眼金のごとく、ほろほろ鳥。
あるいはマジンガーZのロケットパンチのごとく飛び出して、
ポケットティッシュ、、、てぃしゅー、
てぃしゅーてぃしゅーてっしゅー、、、
(先天的音楽機能不全、、、)
、、
その、
《眼前暗黒感》
ライオンや熊の前に投げ出されたエウフェミア。
ほくそ笑む。人工的に鬱状態。壊滅は怒涛の狂乱。
<ハムスタは可愛いいが、
ハメスタはらんぼうでありハミスタは破裂音、
はめはめどりのはめはめはっ、かめはめはっ、、、やあらかい扇型>
―――免許皆伝。
morning star...shooting star...
【じがいせよ・・じがいせよ・・ケケケケ――】
自分が厚顔無恥であるということを時々意識することによって、
自分に不愉快を感じさせられる。
燃えさかる炉の中の三人のユダヤ人。盲人の譬喩。
が、この時は、快感であった。ヴァヴ・・。
すくなくとも・・・おそらく――おそらこ、おそらき、
そうなんだろう。
ティルティルルティルルル...
違和感の過分。“立ち上がって来た”
―――頭脳を煎じつめて、
黙ったまま草一本はえてない絶壁で瞬間冷凍されてゆく顔面部、
デスマスクへの接近、あるいは毒杯をあおる聖ヨハネ――。
それが食い込むに従って、ふっと、面白くなくなって、
あらかじめ用意しておいた小型の斧で首をズッ・・ッツ――。
と切断しようとする。ゲッ・・チョンパ―――残酷童話。
『あなた・・ド変態なのね――』
(静物画に描かれた蝶の復活。コレクションの発見。別れ。)
だが、熟練した技巧を要する作業で思った以上に硬い。
降霊じゅつ・・。貫通しない。
斬れな――い・・こんなことなら、樹なり、
猫なり犬なりで実験しておけばよかった。
新規物質の合成、新しい化学反応の探索、化学構造や物性の解析。
しかしあらゆることに後悔は付き物である。と――、
悪臭が玄関内に拡がっていることに気付いた。
オウフ、、、オホッ、、、
フォカヌポイ、、、ぷぷ、、、コポォ、、、
<モザイクのもつ・れ。顔の筋にく・・。>
スカートがめくれてパンティが露わになったが、
マルハダカ...スッポンポン。。。の...にっぽん。。。
なんと厚顔無恥な返事であることか。XとPのモノグラムの性的。
樹に吊るされた死体からブリュリュリュリュリュ...
ウニュッ、と腸が垂れ下がっている、
イスカリオテのユダの自殺の場面。有頂天のさ中で、
、、、、、、、
アンテナピクト、
(ポッ..トン...)
>>>産み落とされた悲劇は、人類の喜劇、、、
馬鹿のように、度を失い、恥じ入り、
鼻を足の先まで延ばして、茫然。
その過剰な精神、連続の状態、恍惚い、熱狂、逆説的で倫理的な性向、
頭の上に重くのしかかっている戦争の足音も、
暴力、野生、挑発、運動の中における諸事物との距離の関連と消去、
不況の呻きも忘れられる。環境破壊の末の滅ぼうでさえも。
その薄い生地から小便や、
こんもりと膨らんだ焦げ茶色のものが見えるSYSTEM。
背景。拝啓。
<死姦後にその肉を食べましたか?
はい。マリファナを使用していません。
獲物を追いつめる獣の瞳がいまもすてきだったとおもいます。
諸君に乾杯。これが英雄のめいろの恐ふなのです。>
【自動車、爆弾、大砲、金属の鋳塊】
――これには辟易したが、やむをえない。
首つり自殺をしても。きちんと用を足しておかなければこのようになる。
ガラスが波乱す。る。
筋向いの大踏切当たり***
たりらりら、、、らりらり、、、
(ヒヨコ乱舞!)
あらゆる人がきれいな首つり死体となれるわけではない。
(すとりいとふぁいたー、たいせんしゃもとむ、、、)
『配線用差込接続器』なの、ドゥワ!
しかし、抵抗しない人形というのはどこか実の詰まった、
西瓜を相手にしているような錯覚を覚えさせる。
OH...YEAH!
ヘラクレスの十二功業みたいな?
(na...ナルシス...ナルプレッコス...)
陰 毛があって性 器があるのが許せな。い。
眼はまっぷた、つ、ぶやき。ともあれ――
げぼげぼ・・ゴボッ、ヴァヴ、二度・・三度と斧を首で繰り返すに従って、
わたしは性的興奮にも似たものを股間に催してきた。
ブラウス、スカート、ストッキング、
(グリモア、アングラ...)
ハイヒール、ブラジャー、パンティー、
(イシュカリテ...)
靴下の順序で脱がし、というか、カッターで切ったあと、
あっ…ああっ………ああ…………、
風呂場へと連れてゆく。ずるずる、引きずる。
こんなに重いものを持ったのはボウリングの時以来か、
寒さ、威勢がおとろえない、女の表情。
剥き身のバナナを握りながら、これをどうしてほしいんだい。
、、、、
(めぐすりしてください、)
―――ソオンナウワクスリ...
“うみ(膿)”は・・・。
「あああああああああ」
「おおおおおおおおお・・・・・・」
奔放に開いた裸身、弁財天、観音、成熟した魅力に興奮していた。
ペリリューの戦い、硫黄島の戦い。おけはざ、ミャ、
欲望の収納ばしょ――。
首元から股間までを小型の斧を使って難儀しながらも無事切り裂いたが、
無防備の肉体は重く、やはりアームのようなもの吊り上げ、
固定しておけばよかった。
<アンタはさ、ゴミ箱を嗅いでる巧みな犬だよと言ったのは、
誰でしょう。1.山崎パン 2.Sony 3.天皇陛下――
こたえはどれも、ふせいかい、です>
永劫死、、、
―――永遠なんてものがもしないのなら、
その瞬間【消ー滅】した、イ、
した、イイ、
(希ってんだ、)
裏腹に磨き上げたパチンコ玉のように主観的な見方の世界が、
パカパカお馬のロゴマーク、下品で野卑で嫌がらせ、、、
、、、、、、、、
「あんたのことだよ!」
不均衡な安堵をあたえてくれる、小さくてらしてくれる。ます。
(シャカニセッポウ、、、チャカハテッポウ、
アタマハカラッポウ、、、)
―――女のあそこに裸電球を忍ばせ叩き割れ。
だが、鍛練するバレリーナのように片足をあげ、
浴槽の縁につけながら運動していると素晴らしい倒錯を味わえる。
無口、、、狂気、、、裸のイヴ、、、
(だからダンボールをかむ、っているのですね、、、)
(だから横断歩道の白線にシマウマがみえるのですね、、、)
心臓から咽喉がせり出してくるのではないかという興奮は、
イメージの質感と夢のヴィジョンに彩られた苛烈なリアリティ。
異化。湯を出した浴槽に、内臓を入れる。
恐怖のあまり甕のなかへかくとしたエリュマントスの猪。
ゴボッ・・・・シンメトリー ミラー・イメージ インターフェイス――ッツ・・・。
濃厚な血と肉の臭い。対称性。鏡像。境界膜。
<ぼくは、かがいしゃではなく、
ひがいしゃなんだ>
網膜へ無表情をもたらす灰色鼠の空気、、、
『洗脳なんだ、マインドコントロールなんだ・・』
―――今日の社会的不安を真面目な顔をして語り、
(僕は悪くない、僕は悪くない、、、)
しかも、どれもまだ温かい。心臓は切断を終えると、
ポシュッ・・ッツ――と洗剤を付けたスポンジのように血が泡立つ。
楽しくも興味が溢れる遊戯だ。
腸は動物園で見た小さな蛇よりもはるかに大きく、
ぐるぐると腹に巻きつけられるほどの太さと長さだ。
「「「彎曲された直線を直線に走る屋上庭園の法則。
―――決定。
『だから、そう言ったニョロ。』
肺、肝臓、腎臓を丁寧に切断してゆく。
(きゅーぴーまよねーず、)
「今日のクッキングは、人体―――この暗闇を冷蔵庫にねかしつけて、
火にかけてゆきます―――。
よわ、ヴィ、で、ちょろちょろッ、と」
弱い物を餌食にする心理に背筋が震えながらそれらを観察しては、
丁寧に洗ってはキッチンのテーブルの上に並べてゆく。
【ピョートル、ナターシャ、ニコライ、セルゲイ、カティンカ】
・・あまりにも美しいグラウコスとスキュレ。
(菊割れ護謨、消波ブロック、気泡緩衝材、、、)
眼玉のとれた頭部に、宝石をはめるように眼球を入れると、
わたしは満足して、女のベッドで孤独と醜さと不器用さの中で、
安らかに眠った。世知辛い都会にはわたしひとりしかい、
ない。ぬあーい。<ああ、夢はまっくろのなかにいる、
ふしぎな感かくだ。だ。だ。――>