これは一体何度目の冬?
そしてこれは一体何度目の絶望?
この道の先に何があるの?
果てしなく続く青い空と灰色の街・・・・・・。
小さな声は聞こえない―――から。
優しく労わるような声は搔き消される―――から。
(人は言葉ではきれいなことを言っていても、
心の中で思っていることは違うから・・・)
「許さなくていい。
笑わなくちゃ。
雨を見ながら悩んでいた時間・・・・・・。
人と折り合えないことに悩んでいた時間・・・・・・。
色んなことにどんどん醒めていって、
―――『居場所』がわからなくなって、
「何も学ばなかったの?
(人生の答えは一つじゃない・・・・・・)
(どんな答えも終わらせる必要はない・・・・・・)
時間の奥底に、
上等の甘いハチミツが、
溜まっていく・・。
知り た い ん だ よ 、
気付き た い ん だ よ 、
―――この世界の不能。
心に鍵を掛けないで・・・・・・、
誰もが本当の自分―――を、
知っているわけじゃない・・・。
その時の僕の気持ち、長い間ずっと、
誰かに分かって欲しいって思っていたんだよ―――。
(わかるかい・・・・・・)
(とても長い時間だった―――よ・・)
―――新しい明日、新しい希望、新しい世界。
―――新しい風、新しい夢、新しい声。
いつも夢に見ている、遠く、自由な場所、
ガリヴァー旅行記や、ドン・キホーテでもいいんだ、
自由帳は落書き帳、答えじゃなくて経過を、
いまこの瞬間にだけ焦点を当てて開く扉、
そこに静かに浮かぶ、見えない羽根、
誰にでも優しい風が吹く・・・・・・。
心 を 開 い て・・・・・・。
(一歩を踏み出すのが怖いあなたの心を包みたい・・・)
(愛する力、守る力、夢見る力、
そして自由にそれを叶える力・・・・・・)
愛することに終わりはないよ、
愛することが戦争や宗教や政治の原動力だからね。
眠ろ う と し て 、眼 を 開 け ても 、
まぶしくて、かがやいてい―――て・・。
究極の無能、それが愛さ...
「それが身体の空気のように、毛羽だった羽根のように、
剥がれても剥がしきれない心の奥から溢れる・・」
「交差点、歩道橋、横断歩道・・・・・・」
「駅、学校、ビル、警察署、消防署、病院・・・・・・」
(それで何が変わるの?)
(それが一体何だって言うの?)
―――声に・・ならな―――い・・。
遠くに―――揺れて・・る、
四面楚歌で絶体絶命で一巻の終わりの時、
「imageは世界で一番美しいものであってほしい・・・んだ・・・」
(その波紋が...その交わりが...光を生む...
より完璧なもの...より正常なもの...より機能的なもの...)
―――息を・・吸っ―――て・・。
(ある時は)[しだいに閉じた]
羽根が―――揺れて・・る、
「扉を開けて向こうへ、
光の射しこむあの場所まで」
非常階段―――見上げる、校舎。
屋上からの俯瞰視点、グラウンド、桜の樹・・・。
自 動 販 売 機 の ス ペ ー ス 、 駐 車 場 、
校 舎 の 裏 に あ る 体 育 館 ・・。
“あ な た”にある“白い羽根”
―――《心の余白》に、波紋が拡がる・・・。
パラダイム・シフト
それを―――望んだから・・
―――望んだから・・。