koichang’s blog

詩のノーベル賞を目指す、本を出さない、自由な詩人。

気配と風景











        


     



      ​・・・・・・い。​
     ​・・・・・・・・・い。​


  [消費社会の生活様式]
  (沿線を抜けてゆく、

  

  夜に埋もれたオルゴールと、
  五月雨の色をしたダイヤモンドの夢・・。
  ねえ、風が吹いたわけでもないのに雑木林の影が揺れる。


 
  


  ヘイ・・・・・・。
  ヘイ・・・・・・・・・。
​  だよ。​
​  おい、もいないのかよ。​



  [都市大衆の趣味]
  (場末の景色しか見えない、

  夜の溜まり場、暗渠に消え・・。
  消え―――。
  t.r.i.g.g.e.r.(に、)


  

  

 
  「認知症スマートフォン
   


  「圧迫面接とロックンロール
  絢。清イラク。イバ
  
  アルコールの酔いとわけのわからない悲しみ、
  ノイズ、何かがおかしい気持ちにさせる夜の景色。
  ―――とっくに世界が終わっちまったような気がする、

​       でもそこには亡霊だっていない、​
​   

   あるのは思い出ばかりだって・・・。​

  
  



  (ジャングルジムをしているような気分・・・
  (滑り台を見て、ブランコを見て・・・・・・


  「ばない」
  「わない」



  のエネルギーの正体は電球の中、
  に導かれた嘘の真っ暗闇の中、
  ョコレート色の噴水を、もっと。
  ールやカクテルに染まった、パンの列を。



  




  
      音・・・・・・テキスト、参加する行為―――。
 
 
      ​・・・・・・歩いてい​る。​​
     ​・・・・・・・・・歩いてい​る。​


   
  [政治の不信に生活の不安]
  (僕等の公園へと向かう、


  ​​​​​​​​
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  、、、、、、、、、、、
  うまく見つからないもの、
  、、、、、、、、、、、、、、、、、
  うまく見つけられないものが増えたね。



  [この街の通奏低音]
  (モノクロームな儚い偶然の産物、

  あぶりだすんだ、ねじりこむんだ。
  今日が今日でちゃんと終わらせるんだ。
  無駄なんだ、意味なんかないんだ。
  でもそれを受け容れる努力をしたいんだ。
  t.r.i.g.g.e.r.(に、)

  


  
  

  


  十年前にはわからなかったこと、
  二十年前にはわからなかったこと、

  産湯の中で誰かの手が見えるわけでもないし、
  棺桶の中で誰かの手が見えるわけでもない、
  (心理学や超心理学、哲学、人工知能を用いて、
   科学では説明のつかない超常現象や、進化論、明晰夢・・


  


 
  誰も乗っていない車、野良猫、
  コンクリート塀を通り過ぎる、
  二つの眼を持った、
  明るい機械の首が飛ぶ。



   、、、、、、、 、、、、、、
   これも一つの夢、一つの終わり。


  闇と轟音の作りだす、
  眠術みたいな空白に迸るエネルギー。





  辿り着きたいな、鏡の中の忘却を透かせて、
  空気に混じりそうな淡い香水のような、男と女もない、
  ただ、人。もう、人というものが―――。



      ​・・・・・・歩いてい​る。​​
     ​・・・・・・・・・歩いてい​る。


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