koichang’s blog

詩のノーベル賞を目指す、本を出さない、自由な詩人。

2022-01-01から1年間の記事一覧

こちら、ただいま、座敷童宇宙

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イラスト詩「Northerly Wind」

​​​​​​​​​​​​​呼吸をすると肺に満ちる新鮮な空気、​​​​​​​血は赤いけれどピンク色がかって思えることがある、​​​​​その若干の感覚の違和のなかで、​​​​​空気は透明だけど薄っすら青味がかっているように、​​考えることが―――ある・・・。​​ (​​ペーター・フィッ…

蝉の脱殻

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リニアモーターカーの話

​​​東京(品川)―名古屋間の開業が待たれるリニア中央新幹線。​静岡県との折り合いがつかないため、​​​予定していた二〇二七年の開業は遅れそうだし、そのうえ大阪―名古屋開業は二〇四五年。​​​ただ、最高時速五〇〇キロで、首都圏と関西圏を、​​一時間程度…

影はやさしく僕の光の中へとはいってくる

模糊としてるけど、舌にできる腫物みたいだけど、 『予言の信仰』とか『占星術の道徳心』みたいなものだね、 黒はア・プリオリで、繭の中、パンドラの箱のような、 不安や絶望が出て行ったはずなのさ、 ―――避けようがないもの・・、 ―――そして重く、負いきれぬ…

イラスト詩「それにどんな意味があるっていうんだい?」

かもちゃん、世界について語れば

、、、、、、、、、かもちゃんは思った。 「世界とは何ダロ」と。 砂場でごろんと、でっぷりした感じのお腹をぽよよんさせながら、絨毛というほかないナチュラルヘアに砂をからませ、チャームポイントの大きなお尻をはずませながら、さらにはずませながら、…

イラスト詩「君を家まで送る」

​​​​​​​​​​​​夜だから危ないということで、​​​​家まで送る。​​​​​夏の夜。、、、、、、、、、駅前の大きな交差点。​​​​幼く怯えた花嫁のような彼女が、​​​​​肯く・・・・・・。​​​​​​​あらわな肩に波打つ髪。ラルゴ、プレスト​​遅く、速く・・・。​​​​​​​​​​​​からか…

風向き

[​​​主客未分から得られる純粋経験や、​​​​​​​ 視覚と触覚を掛け合わせた知覚​​​​] * 多重露光やピンぼけの画像で揺れ動く都市の光景。 鮮やかな色彩と明快な構図で浮かび上がる、 東京タワーを中心とする昭和の東京のジオラマセット。 後退する。 後退する…

イラスト詩「日本カルピス社物語」 *色んな人にごめんなさい

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​●一日目間違った場所にぽつんと、置き去りにされているような気がした。[話す][触る] ​「おじさん、Hしたいんでしょ?」​ 少女はディスプレイ広告よろしくのポーズを取る。挑発的な、世慣れた女を演…

君の大好きな大衆的ハッピーエンド至上主義(笑)

一目ぼれだった。自分の理想がそこにいると思えた。そして僕等は話した。名前を知った。色んな話題を話した。​そして―――は、死んだ。​ゲームのリセットボタンを押した。​もう一度スタートした。​​​ *・・・・・・何かに操られているような気がする、そして君がそ…

トーキー・スクリーンの月

洋館

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​「音を立てるな・・・・・・」、、、喋るな。―――後ろに何者かが迫る、扉は閉まっている、ここは瀟洒な洋館、廃墟という言い方もできる。ビミョウなキカイリキガクのソウチ。不法侵入した。凍 っ て ゆ く・・・・・・・―――​忘…

夏休み

アムウェイについて

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​アムウェイとかいう、古参のマルチ商法業者に、消費者庁から業務停止命令が出された。六か月。消費者庁という国家機関から特大の雷。コンピューターネットワークの時代でも、起承転結があって、オチがあって、人の心がちょっと動くよう…

イラスト詩「幼馴染はアルパカ」

​​​​​​​​​​​​​俺は少年漫画が嫌いだった。まず、静電気を帯びたようなあの髪型が気に入らない。​ジョー・ヤブキはよしとしても(?)​そいつがしかも饒舌だったら―――。仕事の基本はメモを取ること、やべーよ、本当。日常って不思議なリズムだと思う。淡い憎…

ルサンチマン狩り

厭なことがあるんだ・・・。 厭なことがあるんだ―――。 僕も心の蓋を取り去って、好き勝手に喋ろうか、 遠慮会釈なしに誹謗中傷罵詈雑言を―――と、 こみあげてくる黒い洪水、物凄い響きだ・・・・・・。 その、感情的圧力の正体。 反感や復讐心から生じる思想は自分も社…

あーちゃんと、あたってるよ

​放課後、奴等がまた帰ってくる。​ ​スターキャラクターゆさぎ達と、いずうさちゃん、そして学ランを着た突っ込みどころ満載の、かもちゃん。、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、どうしてもっと建築的なことをしないんだろう(?)​ ​「あーちゃん、…

イラスト詩「吟遊詩人ちゃんの恋」

「ヘイ、そこのお兄さん、あちきと一緒に静岡茶でもシバきにいきませんか?そしてかもめでも見に行って、線香花火を手土産にあちきとあんたのシャングリラ、でも大丈夫、亡霊もあんたの恋の焔で焼き払う(?)」、、、、、、、、、、、、何言ってくれちゃっ…

あなたが人生を切り開くためのSix play“STEP”

​​​​​●ドライアイスの煙に手を突っ込むような衝撃。​​​​​​​​​​​ それは―――黒魔術によって常識を塗り替えてしまう、​​​​​​​​​​ あなたの<​愛の破片​>が砕けるでしょう。​​​​ ​世界数十億規模の会員がいる​KAMOME MARKET​​だから、、、、出来る…

イラスト詩「Take your time」

信号待つ間につけたカーラジオ、 遠くに積乱雲、 ​​​​ ran in my heart... ​​​​ ​​​​手のひらに種子のように吐き出してみたり、​​​​​​ 退屈という言葉石にしてみたり、​​​​​ つまんだり透かしたり壊したりする、​視覚的なホワイトアウト、​​​​​​​​ 不連続を…

飛ぶ氷

貝殻はミルフィーユのように薄膜を何度も何度も、重ねて厚く堆積したもの―――。<白>と<黒>の間に、合間に生まれた、―――【灰色】 * * 胸の片隅に檸檬の皮がある、 1ブロック、2ブロック、、、 ;;;;;;;;;;;;;;;;;...::::::;;;;;;;.::::......;;;;;;;;;;;;…

煙草屋

街角の煙草屋が消えている。“たばこ”の文字が入ったレトロな看板、古びた軒先テント、小さな販売窓口と、呼び出し用の卓上ベル。 *―――何だかアメリカのSF雑誌とか、白黒の写真を想像してしまう。 *手で狐の形を作る。 *こういうところには座敷童のよう…

秋、始まる

分類 ​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​横断歩道の上で肘をついて都市の景観を眺める、、、、、そらぞら。不法投棄のゴミ、自転車のプレーキやペダル、バイクや車のエンジン、、、、、たどたど。規則や注意事項が書かれた看板、歩行者専用道路、街路樹、公園、誰かが…

あーちゃんと、ぼったくりバー

​「あーちゃん、ぼったくりバーで働こう」(?)​、、 、、、、、、、、ちょ、お前何言ってんだ。「違うの違うの、あーちゃん、本当に働くんじゃないんだって、あたしだって人騙すの嫌いだよ、あーちゃん騙すのは好きだけど(?)さっき、かもちゃんが、ぼっ…

あーちゃんと、キャンピングカー

昼休み、動物とかたこ焼きとか呼ばれる彼女が寄ってくる。そういえば顔や声と同じぐらい文字にも特徴がある、​(いまそれ関係あった、あーちゃん?)​椅子を跳び箱の要領で跨いで腰を下ろしながら、お弁当袋から箸入れとお弁当を取り出す。​「あーちゃん、キ…

イラスト詩「海は広い」

​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​​糸口はない―――くるりと宙返りしてしまうんだ、音のない海の風にさらわれる・・・・・・。―――此の重さ。いつも淋しそうな横顔を見せる、韻律の沈黙に突き出た突起のような、彼女のことが僕には気にかかる。諧…

​​冬の雨を見ながら歩いた、ロウソクの焔、燐寸の火、、、、、、、、、さてどっちだろう、ひょいと振り向いたなら、水溜まりと、小さな川。パレットのような混濁、つくづく見ればアスファルトの厭な顏。死んだように見える犬。公園は蕭条たる眺め、兎は白い…

イラスト詩「ultimate in essence」

とある男たちの会話

「上側に腕を構えて顔面に来たパンチをガードするとき、 俺の中の筋肉がスウェイしてパンチを避けて身体を引く」 ―――すかさず、阿吽の呼吸。 、、、、、、、、​ 「ただの弱虫じゃん」​​ 彼は多分、ガード​するというのは、​​​ ただガードすることではない、​…